「湿気のある熟女」は最強だ。
梅雨のジメッとした空気がイヤだと除湿器をかけ、冬場の乾燥した空気がイヤだと加湿器で潤わせる。まこと人間はワガママな生き物である。
熟女に限ったことではないが、女にはいろんな意味で潤いが必要だ。
肌や髪といった外見もそうだが、女を潤わせるものの代表格といえば恋愛だろう。しかも不倫のような「禁断の恋」ほど、湿気具合は高くなる。
禁断の恋には、秘密と背徳感と淫靡さが絶妙なエッセンスとなる。
そもそも誰にも打ち明けられないような相手に恋するということは、理性など吹っ飛ばすくらい本能がバリバリ優勢になっている状態だ。それは恋と呼ぶのもおこがましい、ただの肉欲である。
だが当事者たちは「これほど誰かを深く愛するなんて」と自分に酔い、肉欲の相手と「沼」に堕ちてゆく。
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