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断熱材の素材について

雪国であたたかく過ごしやすい新築注文住宅を建築家と共に実現しませんか?私たち島田組は100年にわたり地域に根ざした建築を手がけお客様の個性やライフスタイルを大切にしながら、暖かく快適な住まいをご提供しています🏠❄️


・断熱材の役割と目的

 そもそも断熱材を入れる目的ですが、我々が住んでいる日本という国はご存じの通り、春から冬という非常に寒暖差が激しい地域となっており、暮らしづらい季節もあれば、暮らしやすい季節もあります。
そんな暮らし辛い季節の、外気温の影響を受けにくくして快適に、また消費電力を少なくランニングコストを抑えて暮らしていけるようにするのが断熱材の役割と目的です。

・どんな素材があるのか?
断熱材の素材についてですが、一般に木造建築で使用されている断熱素材は下記の通りです。
※価格 1~5で評価 数字が大きくなれば高価格
①グラスウール  無機繊維断熱材 価格1
②ロックウール  無機繊維断熱材 価格2
③セルロースファイバー 木質繊維断熱材 価格4
④羊毛 天然素材断熱材 価格4
⑤炭化コルク 天然素材断熱材 価格4
⑥ポリスチレンフォーム 発砲プラスチック系断熱材 価格3
⑦硬質ウレタンフォーム 発砲プラスチック系断熱材 価格4
⑧フェノールフォーム 発砲プラスチック系断熱材 価格5

・一般的に普及している断熱材は?→メリット・デメリット


①グラスウール

日本国内で一番多く普及・施工されている断熱材はグラスウール(無機繊維断熱材)となっており、日本国内の80%ぐらいの工務店が使用している断熱材となっており メリデリは下記の通りです。
〇メリット            ×デメリット
・価格が安い           ・施工が非常に難しい為
・吸音性が高い          ・湿気に弱い
・耐火性能が高い         ・重みでヨレや沈みが起きる

価格が安く、単価を安く抑えることができるため広く普及されておりますが、施工難易度がかなり高いので使用されている工務店さんを選ばれるときは下記を参考にして下さい。
下の参考施工画像の様に壁の中は意外と複雑になっており、筋交い・柱・水道管・電気コンセントなどに気を付けて、気密・断熱施工をするのは非常に難しいことです。
下の写真の様な隙間だらけ・均一ではない、いわば施工不良状態の写真をSNSなどで堂々と掲載されている工務店さんもちらほら見かけますので、注意が必要です。

ですが、中にはきちんとグラスウールでも施工されている工務店さんもいらっしゃるので、下記の方法で確認してみましょう!
●構造見学会に行って施工精度を確認する 
①均一に充填されているか ②隙間はないか ③コンセント周りはきちんと気密処理がなされているか
●気密測定での確認
①全棟気密測定をやっている工務店さんにお願いする。 
①が難しければ、契約時にC値0.5以下を契約内容に盛り込む。
なぜ気密(C値)が大切なのかは別の記事で!

②発砲ウレタンフォーム

画像のようなモコモコとした泡の様なものを、天井・壁に吹付て断熱する素材です。
メリデリは下記の通りです。

〇メリット              ×デメリット
・気密性を確保しやすい      ・断熱性能が経年劣化する
・遮音・吸音性に優れている    ・耐火性能が弱い
・耐水性に優れている       ・シロアリに被害に弱い

私の感覚だと10年ぐらい前に、手っ取り早く気密・断熱が取れて・金額も安い!の触れ込みで急激に施工する工務店さんが増えたような感じです。
こちらはグラスウールに次いで普及していますね。

ですが注意しなくてはいけないポイントがあります。
気密性能は確保しやすいが、施工する職人さんによって品質のバラつきが出やすい、断熱性能の低下が懸念されるので20年後新築時の断熱性能が発揮されていないケースもありますので注意が必要です。

・ここまで説明させて頂いた①グラスウール ②発泡ウレタンがほとんどの工務店で使われている断熱材となります。
やはり、広く使われている理由としましては、安価・施工の簡単さ等が理由で使用されることが多いようです。
是非、総合展示場や内見会などで営業マンに使われている断熱材を聞いてみましょう!

以上が日本国内で広く普及している断熱材となります!


・R+house中越で使っている断熱材は?→メリット・デメリット

現在、R+house中越で使用されている断熱材はネオマフォームが標準断熱材となっております。
それではネオマフォームのメリデリ行ってみます。
〇メリット             ×デメリット
・世界トップクラスの断熱性能    ・価格が高い
・耐火性能             
・長期断熱性能
まず我々が考えたのが、長期間使用しても断熱性能の経年劣化があまりない素材と施工のしやすさでした。
下記参考データの様に、ネオマフォームは25年後もほぼ断熱性能劣化が見られない素材となっており、別の記事でもかきましたがこれからの住宅・不動産業界は住繫ぐ家・不動産価値の残る不動産、として後世に残していかなければならないと思っており、これを断熱性能が経年劣化してしまう素材で施工してしまうと根幹が崩れてしまいます。

北海道NLC 転載

ですので、我々は一つの答えとしてネオマフォームに辿り着きました。

施工のしやすさですが、前述したグラスウールのような施工不良状態になってしまっては元も子もないので、だれがやっても綺麗に気密性良く施工できるという点についても重要なポイントでした。

弊社使用のR+パネル

我々が使用している断熱材は、写真の様に耐震パネルと断熱材が一体になった製品をしようしておりまして、これを外側から柱に向かって釘で止めていくという非常にシンプルな構造となっており、これにより誰がやっても同じ品質を確保できるようになりました。
断熱材を施工する外周部に関しては、施工が複雑になる筋交いなども入れないというルールもあります。

それに加え、火災時に燃えにくく・燃え広がり難い素材ということで、住まわれておられるご家族様や、近隣の方への被害減少などで災害時にも役立ってくれる素材となっております。
唯一ネックになってくるのが、価格となっております。
ですが、最初のイニシャルコストは確かにほかの断熱材に比べれば高いですが、60~80年使える断熱素材を選んで長期的な目で見たときに必ずメリットは生まれてくるかと思います。

まとめ

住宅展示場など内見会などに行くと、内装や設備機器・建物価格に目が行きがちですが、建ててしまったらなかなか交換できない断熱材に今回フォーカスしました。選ばれるポイントとしましては、断熱性能・経年劣化しない素材・施工のしやすさが断熱材を選ぶ重要なポイントになってくるかと思います。
各ハウスメーカー・工務店によって得意不得意がありますので、ご自身の目で工務店の裏側を覗きにいってみられては?

Q&A
・金額はどのくらい変わりますか?
A:比較する断熱材にもよりますが、30坪ぐらいの住宅ですと60万~90万円ぐらいだと思います。
・断熱をしないとどうなりますか?
A:家の中でも息が白くなります。
・素材は選べますか?指定はありですか?
A:R+houseの場合、ネオマフォームで建てるのが条件となっております。
・どのくらい持ちますか?
A:ネオマフォームでしたら25年は性能はほぼ変わらないという結果が出ております。

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