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第四章 脳はお馬鹿さん、腸は?-004

4_見える化してきた新たなる不健康問題


経済的な発展を始めたいくつかの先進諸国から、
飽食の時代が始まっています。

社会人となった(未成熟な)大人たちから、
過食のできる生活を自慢する人が増えています。*1

「自分の稼いだお金で好きなものを食べて何が悪い」と
宣(のたま)う人さえ見かけます。

労働人口を占める年齢層から肥満が発生し、
飢餓時代には見たこともない体型が表出を始めています。

そしていまだかつて人類史上体験したことのない生活習慣病が、
噴出を始めているのです。
腸には、この現象に対応するプログラムは用意されていないのです

初期の段階での生活習慣病は気がつきにくい病気のため、
サイレントキラー(そっと背後から忍び寄る殺し屋)と呼ばれています。

最近の政府の統計調査によると、
50歳になると二人に一人がガンになる。
75歳になると1つの基礎疾患を生じる。

また平均寿命の約10年前から、
どの人も不健康寿命に足を踏み入れるため、
不健康問題への注意が促がされているのです。


医療のインフラは整備するので不健康問題に気がついたら、
早期発見、早期治療、そして早期社会復帰を望むと述べています。 

なぜこの現象を指摘するのか?と申せば、
気がつかなければ気がつくことができないというジレンマを、
人間という動物は抱えているからです。


人生100年社会の後半の50年間で、
不健康問題を拡大させないようにするためには、
気づくことができたならば、
いち早く積極的な対応策を講じることが肝要と考えています。

しかしながら、なぜか政府は?
いまだこの不健康問題の本質に、
あごで噛めない現象があることを指摘してはいないのです。


*1 D. A. Kessler. The End of Overeating: Taking Control of the Insatiable American Appetite. Rodale Books.(2009). 「過食よさようなら:止まらない食欲をコントロールする」デイヴィッド・A・ケスラー著、伝田晴美訳、エクスナレッジ (2009年)

つづく…

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