病院で見れる人

相変わらず病院しか行ってないから
病院の話になっちゃうんだけど
病院って色んな人が来るから
見ていて飽きない。

こないだ見た珍しいおじいちゃんの
話を書きたいと思う。

そのおじいちゃんは午後の診療で
皆がごった返してる時に来た。

車椅子に乗らず車椅子を押して
バランスを取りながら進んでいるタイプだった
そのタイプを初めて見た私は
車椅子って1番バランス取りやすいやつなのか
と考えていた。

おじいちゃんはトイレを借りると言い
トイレに入るやいなや
あーーーーうーーーーはーーーーーって
ずっとうなだれた雄叫びをあげていた。

まじで声大き過ぎて雄叫びだった。
病院の待合室に動揺が走るくらいの
雄叫びだった。

うぉ。何かやばいことになってるな！って
テンション上がってたのは私だけみたいだった

雄叫びあげながらトイレから出てくると

あーーーーうーーーー情けないよーーーー
みっともなーーーーーいーーー
はずかしーーーーいーーーーーあーーーー

待合室の端から端まで車椅子押しながら
練り歩いてた。

私はその様子を見て
地獄の車内販売かえ？って
心の中のダメなイジリで
笑いそうになったのを一生懸命打ち消して
真顔で見る様にした。

ずっと聞いてると
大サビのシステムがわかって来たので
皆さんにお伝えしたい。

大サビは
はーーーーーーーみーーーじめーーーーーー
ごーめんねーーーーー
でした。

本当に本当に強く生きて欲しい。
そう思った昼さがり。