Vtuberのなり方を考える

近年、Vtuberになりたいと思っている方は沢山いると思います。
ですが人によってどういうVtuberになりたいというのはそれぞれ違うと思います。
この記事ではVtuberになりたいと思ってる方へ少しでも手助けになればと思い書きました。

企業Vtuberと個人Vtuber

Vtuberには大きく分けて2つあります。「企業Vtuber」と「個人Vtuber」です。
ざっくり説明すると、企業Vtuberは企業がプロデュース&サポートしているVtuberになります。有名なのは株式会社いちからが運営する「にじさんじ」、株式会社カバーが運営するホロライブなどです。
個人Vtuberは企業に所属せずプロデュースや動画制作など基本的に全部一人でやります。

こう見ると、「企業の方が活動しやすいじゃん」「Vtuberやるなら企業の方がよくね?」と思うかもしれません。
ですがデメリットもあります。

メリットとデメリット

①Vtuberへのなりやすさ
今はいろんなツールなどがあるので個人Vtuberなら簡単になれます。
ですが企業Vtuberは簡単にはなれません。企業が開催するVtuberオーディションに受からないと企業Vtuberにはなれません。

②見た目
企業ならプロイラストレーターがデザインしたクオリティ高いキャラクターがもらえます。
個人の場合だと、自分でイラストが描ける場合は基本的に問題ありませんが、イラストが描けない場合は「カスタムキャスト」や「Vカツ」など3Dモデルをカスタマイズするソフトなどを使います。ただ、それらのソフトも全てのユーザーが気に入る物とは限らないです。
気に入らなかった場合は「スキマ」「ココナラ」といったサービスでVtuber用のモデルをお金を払い作ってもらう必要があります。
なお個人でもVtuberの魂募集をしてたりするので、うまく探せば気に入るガワがあるかもしれません。

③チャンネル登録者数
企業Vtuberの場合だと、所属するグループの新人という事で活動初期から多くのチャンネル登録者が見込めます。
詳しい事は↓のバーチャルエコノミスト千莉さんの「にじさんじの新人が爆伸びする理由を考察」​を見るとわかりやすいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ijuw3VeD0Xs
個人の方だと知名度がないので企業と比べると簡単には伸びません。

​④ゲーム実況
個人の方は基本的に好きなゲームを実況する事が出来ます。が、そのゲームで収益化するのはまた別の問題になります。収益化したい場合は収益化を許可されているゲームを選びましょう。
収益化を許可されているゲームでも基本的に個人向けのガイドラインなので企業が利用許諾を得るまで収益化出来ない事も。
基本的に企業Vtuberは生配信のスーパーチャットでお金を稼いでいるので、とにかく利用許諾を受けてないゲームは収益出来ません。許諾を受けて初めて収益できます。
※注意
ゲーム実況は今でもグレーです。
ここ数年でゲーム配信が盛んになり、一部のメーカーが動画配信のガイドラインを公開しています。ですが動画配信に対して明確な姿勢を見せないメーカーの方が今も多いです。収益化しなくても動画配信を許可されているゲームを選びましょう。
でもガイドラインを出してないメーカーでもゲーム機本体についているシェア機能で録画配信出来る範囲は実況しても大丈夫です。その範囲はメーカーが決められるので。
ただ「ゲーム機本体のシェア機能で録画配信するのだけ」を許可してる場合があり、キャプチャーボードを使うのはダメというメーカーもあるので注意してください。

⑤歌ってみた
歌ってみたは「JASRAC」や「NexTone」に登録してる楽曲は歌えます。ですがこれはあくまで非営利の場合で収益化する場合は個別に使用料を払わないといけません。
詳しい事は↓の記事を読んでみてください。
https://applica.info/youtube-cover-copyright
https://youtube-lect.jp/utattemita-income
ですが企業なら使用料を払えるはずです。JASRAC等に登録していない楽曲も企業が交渉することで使用出来るようになるはずです。

⑥サポート&案件
Vtuberによっては新モデル(衣装)などを公開している人もいます。
企業なら人気あるVtuberに新衣装を用意したり3Dモデルも用意してくれます。案件などの手続きも会社がしてくれます。
個人の場合は基本的に一人で新衣装や3Dを用意しないといけないです。人によっては依頼して描いてもらったり、作ってもらったりするので費用がかかります。個人で案件が来るようになっても、その手続きなどは自分一人で行わなくてはなりません。
また個人の場合いくら人気があっても、案件が来ない可能性もあります。あくまで個人なので素性が分からない人を仕事に採用するよりは企業Vを優先させられるかもしれません。

⑦収益
Youtubeやファンクラブ等の収益は手数料引いた残りの金額が自分の元に行きます。
ですが企業はそうは行かず更に取り分の数%が企業に行きます。
詳しい事はにじさんじ所属Vtuber樋口楓さんの動画↓を見るとわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=IwK3Dq8PYAU&t=2174s

まとめ

・個人Vtuberなら簡単になれるが企業Vtuberには簡単にはなれない。
・企業ならクオリティ高いキャラクターを貰える。個人でもクオリティ高いキャラクターを得られるが費用が掛かる事も。
・チャンネル登録者数は企業の方が有利
・収益を許可されてるゲームは個人ならすぐに収益化できるが、企業は利用許諾が得られるまで収益化出来ない。
・歌ってみたで収益を得る場合は使用料を払わないといけない。
・企業だと活動のサポートを受けれる。その他手続きを代わりに行ってくれる。
・YouTube等で得た収益は個人ならそのまま貰えるが企業の場合、数%が企業へ行き取り分が少なくなる事も。

最後に


私は企業に所属した事がないので、企業の事情はあくまで自分の推測になります。実際の事は皆さん自身の手で調べてください。

ですが推測でも皆さんが個人Vtuberになるか企業Vtuberになるかの指針を示せる記事になったと思います。
皆さんの良きVtuberライフを送れる事を祈っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?