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おりたたみ自転車とDiana110持って諏訪へ行ってきました。

こんにちは、しまたかです。
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋……
いろんな秋がございますが、皆様はどんな秋を堪能していますか。
秋って何か取り組むにもしっくりくるものですが、自分は旅行の秋、写真の秋、そしてポタリングの秋でしょうね。
そんなわけで今回の記事は久々におりたたみ自転車の輪行旅行記です。


下諏訪駅から諏訪大社下社へ


下諏訪駅


下諏訪は新宿から中央本線特急あずさで約2時間半。

やってまいりましたのは新宿から特急あずさで2時間半の長野県の下諏訪。
1泊2日で諏訪大社を巡る輪行旅です。
9月でまだ残暑が厳しい東京に比べて、あちらは涼しいのなんの(笑)
絶好のポタリング日和です。
今回のカメラはDiana110、以前に取り上げて反響が大きかったあのカメラです(あと、夜景撮影のためにミラーレスのデジカメも)。


一言で「諏訪大社」と言っても、実は4か所ある。

一言で「諏訪大社」とくくられていますが、実は上社の《前宮》と《本宮》、下社の《春宮》と《秋宮》の4か所を総称したもの。
上社が諏訪湖の南側、下社が北側で、それぞれ離れた場所にあるんですね。
なぜ4つあるのかはいろいろ諸説があるそうですが、創建年代は不明ながら、日本最古の神社の一つとされ、あの伊勢神宮より古いとさえ言われているほど。
五穀豊穣の神様であると同時に”信濃国一之宮”として軍神としても崇められ、あの坂上田村麻呂が蝦夷征討の途上で戦勝祈願されたという話も。

下諏訪駅を出て、青銅製の大きな鳥居が見えると、ここからが参道。
途中、地元密着のパン屋さんがあるので、まずは軽く腹ごしらえ。
パンの自販機がある珍しいパン屋で、名物はババロアパン。


道のど真ん中に古くてデカい太鼓橋が。
これは「下馬橋」と呼ばれるそうで、室町時代の創建と言われ、ここ下諏訪では最も古い建造物だそう。
昔は参詣の際に渡るとき、偉い人でもここで馬や籠を降りなければならなかったそうで、現在も遷座祭において神輿のみが渡れるんですね。

諏訪大社下社春宮


まず一社目にとうちゃこ。

駅から20分ほど北へチャリを漕ぐと、まずは下社の《春宮》へ。


諏訪大社 下社春宮。

下社では季節によってご祭神を遷座させる催事があり、毎年2月から7月に祀られることから《春宮》と呼ばれるそうで。
境内をぐるりと回れば、四隅に巨大な柱が建てられているのが分かります。
これが「御柱」と呼ばれるもので、山中から切り出した樅の大木をご神木として大社に奉納する「御柱祭」は日本三大奇祭の一つとして有名ですね。
寅年と申年の6年ごとに、4社に4本ずつ、計16本を人力で山から曳くだけでも大変な作業、そればかりか一度建てたらそれっきりでなく、7年ごとに建て直すわけですから、それにかける氏子さんたちの情熱には脱帽してしまいます。

春宮から秋宮へ


春宮から秋宮へ向かう途中、時代感溢れる家屋が所々に見られます。
実はこの通りがかつて中山道で、下諏訪はその宿場町でもあったのです。


下諏訪宿本陣、旧岩波家住宅。

下諏訪宿の本陣が今も残っています。
本陣とは、参勤交代の折に大名が宿泊する場所で、こちらの旧岩波家住宅はそればかりか皇女和宮が京都から江戸に降嫁の途中で立ち寄った場所で、格式の高さを物語っています。
中も見学できますよ。


ここは中山道と甲州街道が交わる場所。

その岩波家がある場所はまた、中山道と甲州街道が交わる場所でもありました。
つまり、下諏訪は甲州街道の終点。
甲州街道は江戸から甲府を経て、下諏訪までつながっている街道で、もともとは江戸が攻められた際の将軍の避難経路を想定したものだそう。
因みに、将軍が避難のために江戸城を出る門が地下鉄の駅名にもなっている半蔵門で、半蔵門の正面からまっすぐ伸びているのが甲州街道なのです。

下社秋宮


その甲州街道と中山道の分岐点から近い場所に鎮座しているのが下社秋宮。
ここに遷座したご祭神は8月から翌1月まで過ごすということで《秋宮》と呼ばれます。
因みに諏訪大社には本殿がなく、境内に入ると中央には神楽殿が控えており、その両脇にある狛犬は青銅製としては日本一の大きさだそうで。
神楽殿の注連縄も立派ですね。


神楽殿の背後に控えるのが幣拝殿で、奥に茂っているイチイの古木がご神体として祀られています。
決して境内一つ一つが広大というわけではないが、どこか静寂で厳かな雰囲気が漂います。
勿論、ここの境内には御柱が4本。

そして諏訪湖へ。


諏訪大社下社を両方お参りした後、諏訪湖へ。

夏が過ぎ、ワカサギ釣りにはまだ早いこの時期の諏訪湖は静寂そのもの。
チャリを走らせても心地よさが漂います。
さすが、日本のスイス。


諏訪湖というともう一つ、厳寒期に湖面で起こる「御神渡り」なんてのがあったり、かの武田信玄の石棺が湖底に沈んだりと、何かとミステリアスな香りが漂いそう。


諏訪湖と言えばやはりこの風景、白鳥の遊覧船。


スワンボートがいっぱい。
諏訪湖が”スワン湖”たるゆえん?

諏訪湖を見ながらチャリを走らせ、最後の目的地へ。
ここを諏訪1日目の締めと決めていました。


片倉館
片倉財閥のドンにして、製糸業で財を成した片倉兼太郎が会社の福祉施設として建てたもので、昭和3年築の国重要文化財。
このモダンな洋風建築が共同浴場として使われているんですよね?
「千人風呂」と呼ばれる浴室、写真でお見せすることできませんが、百聞は一見に如かず、立ち寄ったら必ず入ることをお勧めしますぜ。
お湯は少し熱めではありますが(苦笑)
あの映画『デルマエ・ロマエ2』のロケ地としてもつかわれているんですから。


建物は2つの棟に分かれ、浴場棟とこの会館棟。
会館棟は見学も可能。
ひとっ風呂入り、一日の疲れをいやして、この日のポタリングはひとまず終了。



最後は夜景スポットの立石公園へ。
神秘的な夜の諏訪湖です(これはミラーレスで撮影)。


市街地から坂を上りますが、景色を見るだけで疲れが吹っ飛びます。


Diana110でも撮ってみましたが、なんだかボヤっとしてしまい不気味な写真になっちゃいました汗


こうなるとデジカメは強いですな。
そんな感じで1日目は終わり。
次回は2日目、諏訪大社参りの後半戦に入ります。


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