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072.懐かしさで溢れてる再放送ドラマの世界

私はTVっ子で、だいたい1日7〜8時間は見ている。今の子はYouTubeずっと見てるらしいけど、私はTV。録画しておいて、縫い物とか料理とか、何かしながら見てる。録画はコマーシャルを飛ばしたり、つまんなかったら早送りや30秒送りにするためだ。
で、何を見ているかというと再放送ドラマ。Eテレの番組(「道草さんぽ」や「365日の献立日記」「美の壺」「びじゅチューン」等々)も好きだし新しいドラマも見るけど、無職になってから再放送ドラマの割合が増えた気がする。

とにかく今、BS-TBSで朝7時から「赤い疑惑」をやっているのだ。数日前に気付いて続けて見ている。

私は子どもの頃、レコードを買ってもらったり歌番組を見たり、百恵ちゃんのファンであった。このドラマも見たくてたまらなかったが、我が家は「子どもは9時に寝なさい」という家で、見せてもらえず。もちろん家庭用のテレビレコーダーが普及するずっと前の話だ。

それで興味深く拝見。「さあ、ツッコミなさい」と言わんばかりの、なかなかの物語で視聴者の度量が試される。
百恵ちゃんは医学部助教授の宇津井健さんと八千草薫さん夫妻の一人娘だが、実は宇津井パパの妹の岸恵子さんと教授長門裕之さんの不倫の末の娘である。そして長門教授の息子、三浦友和さんと健全な恋愛進行中だ。そんな中、百恵ちゃんは大学で事故に巻き込まれ放射線に被曝し白血病になり、余命あと一年で「あとどのくらい生きられますか?」で、異母兄に「ありがとう、あなた」である。

1975年〜76年のドラマ。全29回

とにかくほんとにツッコミどころ満載で言い出すとキリがないんですけど、1970年代のファッションや風俗が面白く懐かしいし、えっこんなんだったけ?てのもあるし、俳優さんも知っている人ばかりで楽しい。懐かしさが大洪水を起こして溺れて死んでしまいそう。
百恵ちゃんがお見舞いに来てくれたクラスメートとギターを弾いて「母さんが夜鍋をして、手袋編んでくれた〜」と歌っていて驚いた。17歳JKが集まって「せっせ〜と編んだだよ〜」と歌っているのだ。
トモカズさんがRHマイナスAB型の百恵ちゃんに輸血するのに上半身裸になってて、いや腕まくるだけでええやろ、と。

見ていると、百恵ちゃん主演ドラマではあるが、宇津井健パパの存在感がなんとも言えず、令和で通用する道徳律で健闘している。そして3話ほど見て実はお腹いっぱいなのだが、この先パリロケがあって岸恵子さん登場らしいのでもうしばらく頑張って見ようかと思っている。

平日は「相棒」をよく見ているが、再放送を見過ぎて知っている話ばかり。ゲストにいろんな俳優さんが出ていて、たまに染谷将太さんや北村匠海さんなどの若き日の姿が見られるのが楽しい。2時間サスペンスドラマもよく見る。渡瀬恒彦さんはBSの世界では未だご健在である。亡くなった俳優さんや老いた俳優さんの若き日の姿を見たり、ホステスさんの髪型やファッションの変遷を見たりするのも楽しい。伊東四郎さんや橋爪功さんが出てるのがハズレない気がしてよく見る。温泉女将シリーズのマンネリ感がすごい。ちゃんと見なくても途中で離脱しても心残りにならない気軽さが良い。赤い霊柩車の医者と葬儀屋さんのカップルも気になる。

2時間ドラマは色々な設定を楽しむ

海外ドラマはNHKやNHK-BSでよく見ていた。ポアロやミス・マープルシリーズのほか「刑事コロンボ」や「シャーロック」「刑事フォイル」「主任警部モース」等々。最近ではBS11で海外ドラマをやっているのを知り、「名探偵ポアロ」や「ルイス警部」(!!!モースの相棒ですね)を録画予約した。ポワロはDVD BOXを持っていたのだけど、画質がアレでBlu-rayに買い替えて、全部見たのにまた録画してるw
「刑事コロンボ」は今見ても充分面白いし、思いの外新しい話題を取り入れているのに驚く。ポワロシリーズは衣装やセットなどとても素敵だし、お城や豪邸のロケ(?)も素晴らしくて見応えがある。

若い人の話題について行こうと流行りのものを見たり聴いたりすることもあるが、無職になってめっきり「懐かしさ」を楽しむようになったように思う。自分のnoteを読み返しても、思い出す話題が多い気がする。会社にいる時に、隣の若人につい昔話をしてしまうのに罪悪感を覚えていたのが、辞めてしまってタガが外れたのかもしれない。

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