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You のウラばなし 〜なぜYouは"1人"なのに"are"なのか〜

今日は、You のウラばなし。

o助
「やあ、みんな!

僕はo助!

Y と U は...

飛び道具さ!

最近さぁ、悩みごとがあって...

聞いてくれる??

Youの意味には、
[あなた] とか [あなたたち] っていうのがあるよね!

やっぱり有名なのは、[あなた] って方だと思うんだけど、

みんなさ、

なんで[あなた]って1人しかいないのに、
be動詞は"are"を使うんだろう??

I には、amを使うのはいいじゃん?

それ以外の主語のときは、
1人しかいなかったら、is
たくさんいたら、areになるよね!

このルールに従うと、
you are じゃなくて、you is なんじゃない!?

普段、複数に対して使うareが、なんでyouの時も使うんだよーーー!

モヤモヤする~。
モヤモヤしすぎて朝も起きれない。」

喋りだす Y
「うるせーな!! 朝は起きろや!!」

o助
「うわぁ!

喋りだすなんて、台本には書いてなかったよ!!」

喋りだす Y
「台本とか言うなって。

そのモヤモヤ晴らしたら、元通りの日常が戻ってくるって。、」

o助
「ぼくの悩みを解決してくれるのかい!?

一体なんで、youは”1人”なのに”are”を使うんだい!?」

喋りだす Y
「実は、昔は [あなた]と[あなたたち]は別の単語を使っていたんだ。」

o助
「ん!? え!?!?
どういうこと!?!?!?」

喋りだす Y
「[あなた]、[あなたたち]
すなわち、相手のことを難しい言葉で、2人称っていうんだけど、

現在では、2人称単数(あなた) も2人称複数(あなたたち) も両方you だよね。

でも、ほんとうは、それぞれ別の単語を使っていたんだ。」

o助
「じゃあ、もともと[あなた] を表す2人称単数の単語はなんていうの??」

喋りだす Y
「thou だよ!!

読み方はザウ。」

o助
「そんなのがあったのか!!
でも、スペルは you と似てるね。」

喋りだす Y
「活用は、thou、thy、thee、thine

これらが[あなた] っていう2人称単数を表したんだ!!

o助
「アイ、マイ、ミー、マインと似てるな。」

喋りだす Y
「逆に、[あなたたち] のほうが ye(のちにyou)
だったんだね。」

o助
「なるほど。
もともと you は 2人称複数を表す単語だから be動詞はareを使うのか!!

でも、なんで[あなた] と [あなたたち] が一緒になっちゃったんだろう??
まあ、その方が簡単で助かっているけど。、」

喋りだす Y
「お!

その理由は、たぶんそれがあっていると思うよ。
そのほうが、簡単だから。

いろいろな説があるけれど、
そのひとつは、ローマ帝国後期の軍人皇帝時代を収束させた、
あのディオクレティアヌス帝の説があるよ!!」

o助
「え、だれ。?」

喋りだす Y
「彼の時代、広大に繁栄したローマ帝国を4人の皇帝で治めようっていう四帝分治制を始めたんだ。

もともと皇帝は1人だけだったから、[あなた] でよかったんだけど、

いつしか目の前の皇帝を呼ぶのに、4人合わせてという意味を込めて[あなたがた] と呼ぶようになったらしいよ。」

o助
「なるほどー!!

それが、民衆にも広まっていつしか、[あなた] のポジションも you が勝ち取っていったんだ!!

もともとyouには、are を使うから、[あなた] は1人だけだけど、areを使うようになったんだね!

 ★今日のウラばなし★

・もともと2人称単数はthouで、2人称複数がyouだった。
・いつしか、youが2人称単数の[あなた] の地位を奪い、be動詞はそのままareを使った。

o助
「素朴な疑問を言い出したら、止まらないよ。

僕には関係ないけれど、3人称さんたちは大変だよ。
単数か複数かで、動詞の形が変わっちゃうんだもん。

また聞いていいかい!?」

喋りだす Y
「おやすみ。」

o助
「えっ!?!?!?」

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