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未来を知る。〜5つの破壊的テクノロジー〜

 世界は凄まじい勢いで変化を遂げる。

未来の様相を、現在とはまったく別次元の世界に変えてしまうような、
5つの破壊的テクノロジーを、一緒に見てみよう。

1、AI (Artificial Intelligence / 人工知能)

いちばん聞いたことがあるのは、このAIと呼ばれるテクノロジーだろうか。

当初はこの人工知能、人間が作るものだからデータには限りがあるという限界を呈していたが、

こいつは、自分が経験したものをより詳しく解析して、さらに新しい応用を可能にする
ディープラーニングが可能なんだ。

人間のように自己反省し、さらに解決策を自ら考えることができる。

そして、人間よりもはるかに優れたデータ容量、計算スピード、精密さを兼ね備えている。

ある人は、
AIに人間の仕事が奪われてしまうと嘆き、

ある人は、
処理の面倒な仕事をAIが代わりにやってくれれば、
人間はより人間らしい仕事、
つまり、「やりたい」を仕事にすることができるようになると歓喜する。

2、5G (第5世代移動通信システム)

みんなのスマホの左上には「4G」と書かれているだろうか。

5Gは現行の通信システムの次世代にあたる通信規格!!

 5Gは、4Gと比較すると、
通信速度は約10倍、接続端末数は100倍、
遅延は1ミリ秒程度、
映画1本分のデータの転送にかかる時間はわずか3秒

と言われている。
(参考図書 p.65より引用)

5Gという通信回線が普及すれば、
VRのようなよりデータの容量が大きい動画などが快適に共有できるようになる。

スポーツ選手の胸やスタジアムに小さなカメラがつけられれば、

その場にいるような臨場感を、リビングのソファで楽しめるようになる。

接続端末数が多いことからIoT家電の活用も広がる。

家中の家電がインターネットで繋がり、スマホひとつで操作ができる。

さらにAIと手を取り合えば、電力の浪費なども改善される。

3、自立走行(自動運転)

AIや5Gのタッグが生み出す先には、この自動運転技術がある。

家庭内はおろか、自動車・町中にカメラやAIが搭載され、
5Gの低遅延性をもってして素早い判断で空間を認識し、目的地まで安全に走行する。

4、量子コンピューティング

従来のコンピュータの計算スピードをはるかに上回るスピード実現できる、スーパーなコンピュータが完成する。

今はまだ、活用分野は模索中だけど、
従来のコンピュータだと計算に1万年かかる問題を、
量子コンピューティングなら約3分で処理しちゃうんだって。

5、ブロックチェーン

この新たな情報管理システムを導入すれば、
世界を席巻するGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)を倒すことができるっていう革新的な仕組み。

これらの企業は、たくさんの個人情報をユーザーから一挙に回収し独占している。

ブロックチェーンは、
中央の管理者を必要とせず、
みんなで情報を管理して、みんなで情報を監視しあう

っていう仕組み。

だから、銀行のようなシステムを見張るだけで私腹を肥やすものはいなくなるし、
なによりみんなで監視しているから、情報の信頼性が非常に高い。

だから、最近は「仮想通過(ビットコインなど)」に応用する試みがなされている。

お金の概念をも、テクノロジーが変えようとしている。

他にも様々な応用分野が模索されているんだ。

これらの破壊的なテクノロジーが普及すると、どんな現象が生じるんだろう??

たとえば、期待されるのは「スマート農業」。

次世代の担い手が懸念されている農業の分野を飛躍的に改善させる。

自動運転でトラクターが動き、
AIや5Gのが最適なタイミングで最適な方法で農場を管理してくれる。

あとは、「健康」だってそれらの恩恵を受けるだろう。

私たちの体の中に潜り込んだナノサイズのデバイスが、
私たちの健康状態を逐一伝えてくれる。

そんな時代がやってくる。

 片手サイズに収まる小さな画面越しに、
電話やメールはおろかインターネット、読書、地図、ゲームと......

なんでもできるこのスマートフォンという魔法のデバイスが、

小学生からお年寄りまでの全員が手にすることができるこの状況を、

10年前の誰が予測できただろうか?

 イノベーションにより生活は飛躍的に改善され、新参者が辻斬りのごとく常識を切り捨てては、覆していく。

 世界は良くなる一方だ。

 でも、目まぐるしい変化というのは、
本来人間のような生物には好ましくないものだ。

 ホメオスタシスと呼ばれる人間に備わった恒常性の機能が、

環境の変化を嫌わせる。

本来、人間は安定を求め、変化を嫌う。

だって、変わらない方が頭や労力を使わなくていいから。

でも、そんな理想的な願望なんて無視して、テクノロジーはどんどん進化を遂げる。

中には、一部の人間を脅かすような、技術革新だって生まれようとしている。

そんな目まぐるしい世界を渡り歩き、

自分のなすべきことを明確に見続けるためには、

大筋でもいいから、
進化の方向性・変化の方向性は見えていた方がいい。

まだ、10年後、20年後の話になるかもしれないが、明日の話なのかもしれない。
それは、誰にも分らない。

だからこそ、未来を少しでも知っていれば、

安心して自分も変化することができるのではないか。

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参考:

2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
作者:落合 陽一
発売日: 2019/11/14
メディア: 単行本

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