悪口をやめた理由
私は昔とても性格が悪かったです
常にイライラしてて全てのものが楽しくなくて世界は真っ黒でした
理由としては環境が大きかったと思います
私は幼稚園から小中と全員が同じ学校に入る少し大きめの学校でした
ほとんどの子が9年、さらに長い子は12年の付き合いです
小学生になってから、私たちの学年はとても悪口が多かったです
常に誰かの悪口を言ってました
毎日隣を歩く親友の悪口さえ言いだす子もいます
子供時代にとって学校は世界です
それが当たり前で普通のことなのだと、勘違いしてしまうぐらいに私たちの世界は狭いのです
子供の世界はとても残酷です
外界とは隔離され、誰の救いもありません
教師からの抑圧と人を傷つけ続ける他人と未成年という足枷
他人から向けられる大嫌いだという視線、聞こえないと思って投げつけられる言葉の暴力、イライラして誰かにはっきりと向けた私の悪意
環境が変われば世界もかわります
けれど私の悪意に満ちた日々は持ち上がりという仕組みによって、9年間変わることはありませんでした
学校が終わればすぐに部屋にこもり、一人が好きな私は趣味に没頭していました
中学生の時、とある舞台俳優さんのファンになりました
彼の出演しているDVDを観ました
ラジオを聴きました
ブログを読みました
彼から発せられる言葉はどれもポジティブで明るい言葉でした
そして他の共演される俳優さん方々も謙虚でそれでいて、もっと素敵な作品にしよう、お客さんが喜んでくれるように努力しよう、と前向きな言葉ばかりが溢れてました
私はその時
「こんなに綺麗な世界があるんだ…あんな狭い世界ではなく、私はもっと広い世界に目を向けよう。彼らみたいにポジティブに生きよう。ネガティブな周りの人たちに引っ張られてはいけない」
そう思いました
転機としては中学を卒業した時です
怒りもなく、誰かのことを考える必要もなく、嫌なことを聞く必要もなく、過去の人達との関係は終わり、解放され、新しい環境になる
人間関係のしがらみが終わり、時間に余裕ができ、心にゆとりのできた私は穏やかでした
中学を卒業した後、私は悪口をやめました
高校に入ってからは『なるべく人の悪口を言わない、誰のことも嫌いになりたくない』そう思いながら過ごしました
私は誰の悪口に参加することもなく、場が悪ければそっと離れ、苦手な子たちとは距離を取り、誰に対しても静かに優しく接しました
クラスもまた個性派揃いで揉め事も多かったですが、それでも私は自分のルールに従いました
もちろん相手に嫌われてることもあります
何の理由もなく相手を嫌うこと、誰かが嫌いだと言ったから私も嫌いだと言い出すこと、どんな場所にいたってたくさん起こりうることです
それでも『私は彼女たちを嫌う理由がない』そう思いながら臆することなく必要最低限の会話をします
よほどの人でない限り表面上は取り繕っているのでみんな返事ぐらいはしてくれました
苦手な人を好きになろうとしたり、無理に付き合おうとせず、お互いが不干渉の距離を保てば争いごとは起きません
悪口をやめて、誰かから嫌われることも、悪口を言われることも圧倒的に減りました
他人からの信用も得られました
イライラしなくなり、感情のバランスも取れ、そうしてやっと負のループは終わるのです
負のループが終わったら今度はポジティブな言葉で自分の周りを明るくするのです
明るい言葉は、人を元気にします
そして今度は人からポジティブな言葉を与えられ、自分も元気になります
元気になれば人に優しくする余裕が生まれます
人に優しくすれば他人からも優しくされます
それがきっと素敵なループを生むのです
自分のことは変えられます
何歳だって変われます
自分自身に気づけたら変われます
自分を変えるということはとても難しく大変なことですが、本気で変わろうと努力すれば、それはいつの日か自然と身につき、自分になり、性格の一部になります
私は自分の心の醜さに気づけて良かったと思います
変わる努力をした自分を誇らしくおもいます
積み上げてきたものは今の自信にも繋がります
変わろうと努力したあの日々は、私の人生のルートをきっといい方向に変えたのだと思います
嫌な言葉で日々を過ごすより、明るく楽しいことを考えてたくさん笑ってる方が人生は楽しいです
私には、今後もきっと素敵な人にたくさん出会える未来が待ってます
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