見出し画像

節操がないとは思うけれど…

昨日、あんなに
「行かないで済みますように…」
と願っていた、炎天下でのアジ釣り…行ってきました(笑)

酷暑、強い紫外線、三連休中日の渋滞、帰ってきてからの片付けや処理…。
行きたくない理由は満載。

スーパー銭湯と釣り…相方の大好きなもの…嫌いじゃないけど、しょっちゅう行くものじゃない。
行くときには気合を入れて、前日から準備して一日がかりで楽しむ。
(スーパー銭湯だって、朝いちばんに行って朝からビール飲んで、アルコールが抜ける夜までいますよ…自分だけだったら)

でも、相方は本当に軽やかに
「じゃ、今から行くから」
と迎えに来てしまう。
おかげでそのたびあたふた、ばたばた、てんやわんや。

「行きたくない…」
と思いながらも連れ出されていくのは、なんだかんだ言っても毎回「終わってみれば楽しかった」経験を積み重ねているから。
二人だけで楽しむことなので、気疲れしない、っていうのもあるかもしれない。


今回もそんな感じ。
80%の「行きたくない」がありながら、20%「行けば楽しくなるだろう」という相方への信頼度は高い(笑)

昨日もそんな感じで、渋滞に巻き込まれながらも自宅を出て1時間半後には、釣り用のゴムエプロンと長靴を履き、釣り船の上に立っていた(笑)


今日は午後の便。出港前の船から…。
実はアジ釣り、めっちゃ久しぶり…2年ぶりくらいかな。
いや、なんか何回も行っている風に言ってしまったけれど、実際は4回目くらいかも。
なので、毎回竿の操作も忘れるし、コマセカゴが下に着く感じも忘れていて、最初から説明をしてもらう。
この段階では、まだ釣りに「連れて来られた」感覚なので覚えも悪い。
そして、相方も初めて来たときのようには親切丁寧に教えてくれない(笑)

すごく暑いかと思っていた海の上。
小さい波頭が銀色に光っていてとてもきれい。
意外にも風は涼しく気持ちが良かった。
ただ、その風による潮への影響のせいか、なかなかアタリが来ない。

一番最初に私にアタリがきたあとは、ばったり途絶えてしまった。

釣りで気が重いのは、隣の人の糸と絡まってしまうこと。
下にコマセかごがついているのに気づかないですぐに巻かないでいると隣に糸が流れて絡まるらしい(この説明合ってる?)

隣はご高齢の真っ黒に日に焼けた小柄な男性。
相方が
「隣の人怖そうだね…糸気を付けてね」
と脅かしてくる。

案の定、絡まってしまった。
相方が海中の私の糸の動きを見て
「あ、隣行っちゃったよ」
と言って、
この時ばかりは、役に立たない私をしり目にすぐに対処してくれた。

怖そうに見えたおじいちゃんは怖くなかった。
意外にも気さくな釣り人だった。
恐縮する私に
「大丈夫だよー」
と笑いかけ、そのあと全くアタリが来ない私を見るに見かねたのかこっちまで来てレクチャーをしてくれた。

「下についたら1m巻いて、一回振って、また1m巻いてまた振る、で、もう一回巻いて待つ。30秒待ってもアタリが来なかったらもう一回沈めて繰り返す。それでも来なかったら、上に上げちゃってコマセ入れなおして」

「コマセはぎゅうぎゅうに入れちゃダメだよ。8割くらいね」

と世話を焼いてくれる。

コマセはイワシを細かくしたもので、ラグビーボールみたいな形のカゴに詰めて海中で振ると周囲に撒かれてアジが寄ってきます。(またまたこの説明で合ってる?)

「見ててもダメだよ~。何回も繰り返してね」

とダメ押し。


実は私、コマセをカゴに詰めてシカケと一緒に海に落とすときが本当に怖い。
落とす直前の一瞬で、何か大事なものを海に落としてしまうんじゃないか、自分が一緒に落ちてしまうんじゃないか、誰かの何かを落としてしまうんじゃないか…とわけがわからない恐怖で身がすくむ。

なので、勇気を出して一度かごを水中に落として、一連の動きをするとそのあとはもうぼーっと竿先を見ていることが多い。
多分相方も、そこら辺をわかっているのかあまりうるさく言わない。

昨日は違った。
隣の気さくでスパルタなコーチが笑いながら目を光らせている。
結構必死だった。
それに、どうもひと巻きと言うこと自体がよくわかっていない。
相方がたまにチェックして
「浅いよ」とか「巻きが足りないよ」とか言って調整してくれる。
隣のコーチにはやたらとアタリがきているのに、私にはこない。
「こっちは落とすたびにあたってるよ~」
とコーチの晴れやかな笑顔がニクい…。

何度かポイントが変わり、本日最後のポイントに行ったときにアタリがきた。
…というよりも、最後のポイントでは相方が場所を変わってくれた。
相方の竿は自前の竿。アタリが来たのがわかりやすい。
コーチの言う通り、シカケを落として巻いたときにはもうかかっている。
こうなると楽しくなってあっという間。
「竿を上げて」の合図が鳴るまで続けて釣れた。
最後は2匹連れていた。
場所が良かったのか、竿が良かったのか、この時で多分10匹以上釣れた。
相方の分と合わせると50匹くらいの釣果。
釣れたアジは相方が全部、船の上で頭と内臓をとってくれてジップロックに収まっていた。
頭や内臓を海に投げると、ウミネコがすぐに咥えて持って行く。
相方が投げるタイミングをきちんと計っている。
なかなかすごい技。

コーチもなかなかの釣果だった様子。
船着き場につくと、「お疲れ様~」とさわやかに、ニコニコして船を降りて行った。

船を降りてエプロンと長靴を返す。
…あんなに行きたくなかったのに、今日も楽しかった。

相方にはまたまた感謝。
心の中であんなに拒否していてごめんなさい💦


釣ったアジは相方の実家にほとんどあげて、我が家に来たのは6匹分くらい。
大きな1匹と中くらいの1匹を残して、4匹をご近所におすそ分け。
味噌ナメロウ丼二人分ができたので娘夫婦に作っておいた。
本当は翌日食べた方がうまみが出ておいしいのだけど、娘は帰ってきてすぐに食べてた。お婿君も遅くに帰ってきて食べていた。
「おいしい!」と喜んでくれたので満足(笑)

海の上にいたのは3時間強くらい。
少しくらいは船が揺れても酔わない。
ところが帰宅して片付けを終えて、気が緩むと揺れ始める。
陸酔い、と言うらしい。
気持ち悪いほどではないので、ほっておくと治っている。

相方はストレスがたまると釣りに行きたがる。
最近は周囲にも釣り好きが知れて、一緒に行く人が増えた。
去年初めて行き釣りバカになってしまって、毎週釣りに行くようになってしまった人もいる。
そういう人たちと行くときには足手まといになるから私は行かない。
相方にとっても、それはストレス解消というよりも仕事の付き合い、という事になってしまうらしい。

なので、きっとまた急に
「釣りにいくぞ」
と迎えに来る日があると思う。

そして私は、心の中で
「船がいっぱいで予約できませんように。渋滞で間に合いませんように」
と思いながら、ここで愚痴をつぶやくかなぁ、と思います。

で、
「行ったら楽しかった~」
と記事をあげることだろうと思います。

そんな節操のない私を許してください…😅



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?