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こどもの心に向き合い続けた、加古里子さんのパノラマ絵本

【7日間ブックカバーチャレンジ 4日目】

『かわ』

今日は「こどもの日」。このブックカバーチャレンジでも、ステキなこどもの絵本をとりあげてみました。

川の上流から下流まで、絵本で楽しむ長い旅

『かわ』加古里子さん作・絵で、1966年初版のロングセラー絵本です。「川ってどんなもの?」という、こどもの素朴な疑問に優しく向き合ってくれます。本のページは、まず高い山に雨が降るシーンから始まり、降った水が段々川幅を拡げながら下る様子を描きます。その途中で次第に変わる風景、ダムや周囲の田んぼ、そこで暮らす人々を見ながら、緩やかになった流れはますます拡がって、ラストでは大きな海へと達するのです。

かわ1

全部のページをひと続きの絵巻物として長いパノラマ仕立てにした、60周年記念版も発売されていて、こちらの味わいもまた面白く読みました。




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