「書く」。誰のために、何のために

日経新聞×noteがコラボして2月から始まった#Nサロン、あっという間の3ヶ月でした。本当に盛りだくさんなメニューで、水Pさん永吉さん他、運営の皆様のご苦労はいかばかりかだったかと。Nサロンに参加していなければ、竹村さんの文章術極意に触れる機会も、何歳になっても好奇心が止まらない野口先生の姿に励まされることも、ましてや自分でもスープを作ってみようと思うこともなかったでしょう。周囲の受講者の皆さんの熱気にも後押しされ、よい学びができたと思っています。

Nサロンのクロージング数日前、長らく闘病中だった懇意のライターさんを見送りました。執筆された新刊児童書の入稿データがデザイナーさんから届き、印刷所へ渡す作業をしていたところ、そこへ昨夜旅立たれたと奥様からのご連絡がありました。

まずは治療を優先させてもらい、発売を延ばそうかともご相談した本でした。でも、あまり残された時間がない、歴史教材の執筆はライフワークだから続けたいと、入院や自宅療養の間に書きためた原稿が完成した矢先でした。その日本の歴史の流れを生き生きと、丁寧に解説した本の最終章は、戦後の民主主義社会の到来という事実だけを書いて終わってはいません。著者は本を読んでくれるであろう子供達、そしておそらくはご自分のお子さんにむけて、民主主義はすぐれた考え方だがまだ完成されてはいないと、こんなメッセージで締めくくっています。

「これからは君たちが、よりよい社会をめざして民主主義をリフレッシュしていこう。その努力の中に、きっと本物の民主主義はある。」

彼からバトンを託された「書く」という行為も、よりよい社会、本物の民主主義をめざす手段の一つでしょう。誰に向けて、何を、どう書いていくのか、Nサロンで学んだ知見をふまえて、今後も精進したいと思います。

#Nサロン #ありがとうNサロン



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