見出し画像

ひとます雑貨家さん〜みんなの集う“家”になるように〜

先日、ひっそりopenしたひとます雑貨屋さん。

夜のopenにもかかわらず、噂を聞きつけてやってきてくれた皆さん、ありがとうございます☺️

私がただやりたいことを詰めこんだお店でしたが、来てくれた皆さんが楽しんでくれたことが、何よりも嬉しかったです。

皆さんの目に留まったもの、心に残ったもの、これから一つずつゆっくりお話しできればと思います🍀

時間がかかるかもしれませんが、お店に来てくれた方と一人一人目を合わせて、ゆっくりお話しする。私の望むお客さんとの会話、時間を楽しめる空間づくりができたらなと思っています。

そうそうオープン直後、こんなことがありました。


***


夜中に激しく戸を叩く音が響いた。

ドンドンドンドン!!!

(なんだ?なんだ?)

怪しみつつ戸を開くと…そこにいたのはましろさん。
何か言いかけるも息が上がっていて言葉にならない。

「しまちゃ!…あのねっ!…あのっ…はぁはぁ…」

しばらく固まってしまったが、何とか状況を飲み込もうとした。理由はよく分からないけど、ましろさんは私のために急いできてくれたらしい。

「えっと、…まずは中に入ってください、ましろさん。」

そういって中に招き入れ、私は小さな椅子をひいてましろさんを座らせた。ガラスのコップに水を注いで差し出すと、ごくごく水を流し込み、ふぅーと大きく息を吐いた。少し落ち着いただろうか。

「こんな遅くにどうしたんですか?」

最後の一口を飲み込んで、ましろさんは言った。

「そう、そうなのよ!志麻ちゃん。
どぉーしても言いたいことがあってきちゃったの!!」

言いたいこと? なんだろうか?
お店のテイスト、ディスプレイが気に入らなかった?

センスの良いましろさんのことだ。何かダメ出しが来るかもしれない。どきっとして、一瞬でそんな考えがよぎったのも束の間、予想もしない言葉が出てきました。

「ひとます屋さんじゃなくて、“ひとます家さん“はどうかな? “家“っていう字を入れたほうが、よりひとます感が増す気がするの!」

ん? 店名??

驚く私をよそに、彼女はキラキラした目で続けた。

「このお店はオープンまもないけど、初日からお客さんがすごく楽しそうにしている様子を見て、アットホームであったかい空間だなと思ったの。それにお店自体も小さくまとまている感じが家って感じだし。そんな意味も込めて!どうかな?」

なるほど、そういうことか。さすがましろさん。
他のお客さんの様子も見て、このお店に「よりよいもの」を考えてくれたらしい。しかもそれを思いついてすぐに言いにきてくれるなんて。本当に可愛い人だな。
こんな風に愛されているなんて、幸せだ。

私は奥から紙とペンを持ってきて、まっさらな紙に書いてみた。

画像1

結構いいかもしれない。
見れば見るほど、こちらの方がしっくりくる。
思えば店名を考える時、「ひとます」にはこだわりがあったけど、漢字までは意識していなかった。

“ひとます雑貨家さん“ 略して、“ひとます家さん“

「うん、いいですね。なんかしっくりきました。
 オープンしてすぐだけど、変えちゃいましょっか♪」

「本当に?本当にいいの?!」

「もちろんです。ましろさんが、このお店を想って考えてくれたのがすごく嬉しかったし、何より、すごく気に入っちゃいました♪」

その夜、盛り上がった2人は夜通し、ひとます家さんのこれからについて、語り合ったのでした。

【おしまい】


***

オープン直後、ましろさんが実際に夜中にコメントしてくださった内容をもとに、ちょっとお話風にしてみました(ましろさん勝手に登場させてすみません、嫌だったり変なところがあったら言ってくださいね😅)。

セリフなどはフィクションですが、実際に店名を変更しちゃいます!

オープン早々、ブレブレだなと思われるかもしれませんが、ここは架空のお店。看板だって簡単に書き換えられちゃうんですよ(笑)

それにこんな風にお客さんと一緒にお店を作っていけるのも、すごく楽しいなとましろさんに気づかされました。これからも、お客さんと一緒にひとます空間を作れたらなと思います。

今後もひとます雑貨屋さん、改め「ひとます雑貨家さん」をよろしくお願いいたします🏠✨



いいなと思ったら応援しよう!

志麻/shima
最後まで見てくださってありがとうございます。いただいたサポートはまた誰かの応援のために、使わせていただきます。