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2024.7.4|2024‐25 B1 新外国籍&アジア特別枠&帰化まとめ①(7月4日時点)

Bリーグ各クラブの編成作業も佳境に入り、移籍マーケット(ストーブリーグ)も後半戦に入ってきている。B1に所属する24クラブの合計ロスター枠(1クラブあたり特別指定・U22除く13名)の312に対し、7月4日時点で267選手が発表されており、全体の85.5%が確定している状況だ。
外国籍枠(1クラブ3枠)に限っていえば、合計72枠中49枠が確定しており、こちらは68.0%となっている。
ぺリン・ビュフォードやベン・ベンティル、アレン・ダーラムといった昨シーズン以前からBリーグでプレーしていて、まだ新しい所属先が決定していない選手もおり、残りの枠に彼らが収まる「大型移籍」が発生するのか目が離せない。


一方で7月4日時点では外国籍&アジア枠の新加入(移籍加入)選手は24人いるが、Bリーグ内における移籍がそのうち18人となっており、まだ日本国外からの加入は6名にとどまっている。もちろん初めて国外からBリーグに移籍する選手の発表が活性化するのは7月下旬以降のことが多いため、これから残り枠がそうした”Bリーグ初見参”の選手たちで埋まっていく可能性も十分考えられる。

本記事では7月4日時点で今シーズン初めてBリーグに参戦する選手たちをまとめてみた。
※7月5日以降に発表された選手に関しては、第2弾以降にまとめて執筆、公開する予定

外国籍枠(4名)

テリー・アレン(レバンガ北海道)

Terry Allen
国籍:アメリカ
ポジション:PF
身長/体重:203cm/109kg
生年月日:1993年12月29日

NCAAディビジョンIに所属するリッチモンド大学(アトランティック10カンファレンス)を卒業後に欧州に渡り、ドイツ、フランスなどでプレー。昨シーズンはイタリアのNutribullet Treviso Basketに所属し、30試合に出場。1試合平均12.2得点(3P%:35.9%)、4.6リバウンドをマークした。

北海道の横田陽代表取締役CEOは『チームの規律の中で攻守ともに常に勤勉にプレーし続けることができる』、『内外ともに高いシュート成功率を誇っており、様々な要素で安定してチームのオフェンス効率を高めることができる』とコメントしており、ハードワークとシュート力に期待していることをうかがわせた。本人も『数年前から日本でプレーしたいと思っていました。Bリーグの試合やハイライト映像も数年に渡って見てきましたが、自分のプレースタイルはこのリーグにフィットすると感じています』とコメントしており、こうした意欲が活躍につながることを期待したい。

アレンは比較的細身の体格で、スピードがありアスレティック能力が高いタイプ。プレー集を見ても、ポストアップで押し込むプレーではなく素早いスピンムーブやクローズアウトアタックからドライブでリムを強襲するアタックを得意としているように思える。昨シーズンのスタッツからもリバウンダーというタイプではなさそう。北海道の外国籍はトーマス・ウェルシュ、ライアン・クリーナーと契約しており、あえて高さやインサイドでの力強さがある両者とは違うタイプのスコアラーを選択したのだろう。前任のスコアラーであるブルックスは、能力は高いものの負傷が多いのが玉にキズだったため、1シーズンケガなく戦ってほしい。

期待度:A

クリスチャン・メコウル(秋田ノーザンハピネッツ)

Christian Mekowulu
国籍:ナイジェリア
ポジション:PF
身長/体重:205cm/110kg
生年月日:1995年3月17日

テキサスA&M大学を卒業後、イタリア、スペインを経て2023-24シーズンはリトアニア・LKLのBC Wolves Vilniusでプレー。ユーロカップにも出場し、1試合平均9.7得点、4.9リバウンドを記録した。2022年からナイジェリア代表にも選出されており、FIBAワールドカップ2023アフリカ予選にも出場した。アフリカ予選での個人成績は1試合平均11.5得点、8.0リバウンド、3.0アシスト

クラブは『秋田はリーグでブロック数22位と低迷しましたが、メコウル選手を中心にペイントを力強く守ってくれることを期待』、『オフェンスでは、ピックアンドロールやドライブからペイントでの得点や、3ポイントシュートも得意としているバランスの取れた選手』、『オフェンス、ディフェンスともに秋田の速い展開のバスケットに必要不可欠な選手になってくれる』などとコメント。昨シーズンの序盤は外国籍選手が機能せずテコ入れを強いられた秋田だが、スピードとパワフルなプレーで得点力アップを見込んでいるのだろう。

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