化物

月の初めから、たくさんの熱に、感情に、心を揺さぶられている。
2023年もあと2ヶ月を残すのみとなったのに、今日の高知の気温は24℃まで上がっていた。

雨は良く降るのに、風はない。
湿気で、より不快指数は高くなる。

こんな時にも関わらず。
オレは何かを作る事ばかり考えている。

今自分の中にある感情を、たくさんの熱を、沸き立った怒りを、なにかの形にすることができないかと考えている。

こんな時にも、関わらず。

今までもそうだった。
今、この時ですら、そうだ。
感じたものを容器に詰め込んで、見える物にする。
オレはそうやって生きてきた。

そうしなければ生きて来られなかった。
もしかしたら自分はもうすでにヒトではなくなってしまったのかもしれない。

でも、自分以外の誰かによって自分の中に生み出されたこの感情を、一時的な物として、怒り、悲しみ、喜んで。
それだけで終わらせてしまうなんてことを、良しとすることができない。
自分が感じたものは、そんな一時的な感情なんかじゃあない。

傷になっても構わない。
傷だらけのそれを見て、化物と言われても気にはしない。

熱を込めろ。
その熱で、記憶に焼き付けろ。

心が燃えるような興奮も。
身を焼かれるような痛みも。

全部、オレの物だ。

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