一息

気がつけば朝夕が過ごしやすくなっていて、いつの間にか9月になっていた。
終わりが見えないと思っていた夏が、あっという間に終わっていた。

思えば今年の8月は、この活動のなかで一番自分を追い詰めた気がする。
旅の動画に、書き物の制作に、歌動画の制作が重なって、蓋を開ければしっかりキャパオーバーしていた。
できる限り月に一回は何かを残しておこうと思っていたここの更新もできなかったし、元々多くない配信頻度もさらに落ちた。
案外なんとかなると思っていた7月末の自分をズタ袋にいれて文字通り袋叩きにしたい。

ただ、この活動をしていて初めて、手紙を送ること以外の理由で「自分がやるべきだ」と思えるものに没頭できた。それは自分にとって、実はかなり大きなターニングポイントになる気がしている。

誰かと何かを創造するときは、いつも時間と金額のコストを物差しにして色々を判断していく癖がある。
自分が時間をかけて作ったモノの質が、お金をかけて誰かに依頼をしたモノの質に勝ることは正直多くない。
だから大体別の人に依頼をし、その人の創造を一緒に楽しむ方を選ぶ。

ただたまに、出来上がったモノの質に関わらず、かかる時間コストも飛び越えて、自分がやる事の意義が勝ることがある。これを自分でやりきることに意味があると思える時がある。
8月に創った歌動画がそれだった。
新しい技術を覚えつつ自分の頭の中で見えた風景に出来るだけ近づけていく作業は本当に刺激的で、年甲斐もなく寝る間を惜しんで作業に没頭した。

作り終わった後で、まだ自分の中にそんな火種が残っていたのかと、少しだけ安心した。

全然まとまらないな。
9月もまだまだやる事もやりたいこともてんこ盛りだ。
そろそろどこかで手紙も出したい。
後片付けのことも考えなきゃ。

もう少し走る。あと少しだけ。

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