HALO PMS 『4』プロット


はじめに

HALO PMSにおける『4』の物語やあらすじ は私が以前観た『宇宙戦艦ヤマト2202』の影響が大分入っています。

本編


サンヘイリ領事館に潜行せよ!

戦争終結から4年、各々の日常に戻った魔法少女たち。しかし、かつて闘いの中で散っていった戦友を忘れることは無く。今でも定期的にお墓参りもかねて慰霊碑‐英雄の丘に集まっては同窓会を開いていた。しかし、そんな彼女たちの脳内にテレパシーらしきメッセージが。

人間に似ているが鼻が無い女性型のエイリアンと未知の星系の座標らしきイメージ。エイリアンの女性が言う。『古の悪意が目覚めようとしています。彼を解き放ってはなりません』

これは同窓会に来れなかった魔法少女やN4だけでなく、地球に居る時女一族、そして、辺境でブルートを捜索していたPBのメンバーの脳裏にも届いた。そして、魔法により作られた人工知能である《アイちゃん》や《万年桜》、そして久兵衛にも。これと同時に、N星系と太陽系でも通信障害が起きていた。

この奇妙な事件の報告を受けて、N4自治政府は緊急閣議を招集。いろは と まどか はオブザーバーとして会議に招かれることとなる。二人は「このメッセージは銀河のどこかで何か深刻な危機が起きているのではないか?」「自分たちを調査に行かせてほしい!」と主張するも、却下される。

「戦争は終わった。もう君たちの出る幕は無い」

それが、N4自治政府内閣総理大臣である美国公秀の言葉だった。失意の中、政庁を出る二人。やがて、いろは と別れたまどか は何者かに付けられているのを悟る。人数は5人以上、服装はばらばらだが動きや身の隠し方からしてプロだ。

公安警察かあるいは防衛省情報本部、内閣情報室……。いろいろ考えられるが、人種的な特徴を見ると日系人ではないようだった。もしかするとONIかもしれいない。何とか振り切ろうと、まどかは戦争で放棄された廃墟の一つに逃げ込んだ。そこで何者かに声を掛けられる。
『こっちだ!』罠の可能性もあり、もしそうなら手荒な真似はしたくないと思いつつ声の主の誘導に従うと、廃墟を出て尾行を撒くことが出来た。
しかし、声の主はどこにいるのか分からない。『あなたは誰?姿を見せて!』声の主は素直に応じた。すると何もない場所からそいつは姿を現した。エリートの戦士だ。どうやらアクティブカモフラージュで姿を隠していたらしい。

一瞬身構えるがその戦士はホールドアップのジェスチャーで危害を加える意志は無い事をアピール。彼は、自分がこの惑星のサンヘイリオス領事館に努める武官であることを説明すると彼女にデータの入ったディスクを渡した。家に帰って母親に遅くなったことを詫びるとそのディスクの中身を確認。

それはサンヘイリの領事との密会計画に関する物だった。メッセージには『我々も君の見たイメージとその惑星の事を知っている』とあった。まどか は迷わずその計画に応じた。

 サンヘイリの正統政府《サンヘイリオスの剣》。N4におけるその領事館は未だに反サンヘイリ意識の強い市民感情に配慮し、UNSC海兵隊N4駐留軍の軍事演習場に取り囲まれる位置にあった。

人口密集地から離れ、なおかつUNSCと《サンヘイリの剣》による2重の警備システムに守られた領事館への接近は容易ではない。まどか は事前に保険をかけて、ある人に連絡を入れておいた。

 《サンヘイリの剣》は まどか の通う高校の授業日程を把握していたようで休日に合わせてくれていた。前公共交通機関を乗り継いで駐屯地近辺に接近。戦時中の経験を活かして海兵隊の警戒線を突破する。しかし、領事館の敷地に接近したところで警備用の無人兵器群に見つかってしまう。事前に知らされていたものの振り切ることは出来ない(事前に切っていると不審に思われる)。

 こんなところで!と、思った瞬間。聞き慣れたM5自動小銃の連続した発砲音が響き、無人兵器が7.62mm弾を受けて次々とハチの巣になった。彼女は事前にかけた保険がやくだったと確信。銃声の方向に視線を向ける。

この惑星の植生に合わせたデジタルパターンの迷彩が施されたミョルニルMkⅤ。B‐006ことスパルタン・ソー(想)だ。バイザー越しに彼と目があった気がした。沈黙。わずか数秒に緊張がみなぎる。

 ソー006は直後に無線を入れて報告した。

「こちら、スパルタン・ソー B-006。実弾訓練中、誤ってサンヘイリ領事館の敷地へ侵入。警備用無人兵器を破壊。先方へ事故であることを伝え謝罪されたし」

そう報告すると まどか に向け顎で、「行け!」と促した。まどか は頷くとそのまま足を進めた。

レクイエムの謎

領事館にたどり着いた まどか はサンヘイリの衛兵たちに恭しく出迎えられた。そのまま奥の応接室へ案内される。
応接室には向かい合うように2つの椅子があった。それぞれ座高が違う。まどか は片方の低いほうの椅子に座らせてもらった。
どうやら人間用の椅子らしい。

座って待っていると暫くして一人のサンヘイリのが入って来た。元巡礼艦隊提督で現在は領事を務めているバルカミィ提督だった。立ち上がってお辞儀をする まどか。彼もそれに対して同じ作法で応じ、さっそく本題に入った。
 バルカミィ曰く、そのメッセージに付加されていた未知の惑星の座標はかつて旧コヴナントでもその存在が噂されていた伝説の惑星《レクイエム》の可能性があるとのこと。そこは神々の作った世界の一つでフォアランナーのあらゆる知識が眠っているという。
コヴナントは何とかその座標を突き止めようとし、調査団を送る計画もあったが、コヴナントの崩壊によりその計画も頓挫した。

 フォアランナーの遺跡が秘めている力は強大であり、それが何者かの手に渡れば大きな脅威となる。そして、そんな遺跡からメッセージ。すなわち神の声を聴いた魔法少女たち。その声は何か深刻な危機を訴えていた。これは間違いなく銀河に大きな危険が迫っていることに他ならない。

かつての戦争で判明した事実ーフォアランナー=神々は魔法少女を選んでいたこと。そして魔法少女たちはいわば神の声を聴いたに等しくそれは何らかの危機を訴えていた。


 サンヘイリオスの剣はこの事実を重く受け止めていたのだ。そして、フォアランナーの遺産は”HALO”のように強大な力を秘めている。

もし、それが強大かつ危険な何かが目覚める予兆なのだとしたら?
それに対処するには魔法少女の力が必要だ。バルカミィ提督を始め《サンヘイリオスの剣》の見解は魔法少女たちと重なっていた。

この事態を解決するには、魔法少女の力が必要だ。
我々は協力を惜しまない。
バルカミィ提督は約束してくれた。


未知への出撃

 領事館より公用車で送ってもらう形で帰還した。まどか は いろは達マギア・ユニオンの生き残りを集めて領事館でのやり取りを説明した。

まどか は言った「宇宙に大きな危機が迫ってるの。皆も力を貸して!」

しかし、魔法少女たちを取り巻く情勢は厳しかった。どうやら まどか だけではなく、すべての魔法少女に監視が付いていた。

 戦後、政府は魔法少女の復員に大きなリスクがあると考えられ、それは一部において現実であった。魔法少女は潜在的に危険をはらむ存在であり、日常への帰還は政府が彼女にできる唯一の報酬という考えが強い。このため星外への移動は厳しい制限が課せられており、基本禁止となっている。

 これを破って勝手に星外に渡航するようなことをすれば、間違いなく惑星自治政府、そして地球への反逆行為に問われかねない。
 まどか の訴えていることもわかるが、少女たちにも葛藤があった。
それを読み取った まどか は
「もちろん強制はしないけど......」と付け加える。

少女たちの沈黙を破って最初に賛意を示したのは いろは だった。

それを見て他の魔法少女たちも口々に「一緒に行こう‼︎」と言い出す。

「政府の命令がなんだって言うんだ!」

「あんな総理の言うことなんか聞かなくていいよ‼︎」

死闘・惑星プルトゥ

 ブルートのコヴナント残党軍を追跡していたP.B。母艦であるステルス艦《ファング》と共に、その周辺で活動が確認されているという辺境のコロニー《プルトゥ》へ降り立った。しかし、周辺宙域の哨戒や通信傍受を行おうにもその痕跡は見られず。

 仕方なく、休暇だと思い英気を養わせる結菜。すでに地球標準時では12月でクリスマスの手前だった。終戦から4年、この惑星もすでに戦時中の緊張感は無く解放されすっかりお祭りムードに。

 P.Bの魔法少女たちもつかの間のクリスマスを過ごそうと、街の飾りつけに参加。一時の安らぎに身を委ねていた。その時だった。突如、警戒アラートが鳴った!

 そして始まる爆撃。瞬く間に防空警戒施設が破壊され、空には未知の戦艦が3隻。




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