プロット 県立大洗学園戦車隊

プロローグ


 1

知波端学園を卒業し、大学へと進学後に作家としてデビューした〈福田〉の著作の一文を引用するという形で、世界観が大まかに語られる。そして本作が自分(福田)の記憶や、当時の記録、関係者へのインタビューに基づいた創作であることがしるされる。

注釈
 この世界の成り立ちや日本を含むいくつかの国の大協約世界への転移と〈皇国〉と国土が融合してしまった、当時の日本の様子など。

  戦車道について(本作における戦車道は本来男女問わず参加できるものだが、日本ではGHQの指令で男子の参加がつい最近まで禁止になっており一般には男子禁制の武道と考えられていた。

2. 皇紀568年


場所は北領〈天狼ヶ原〉
西住みほ(28)は皇国陸軍の新兵科装甲騎兵の中尉として自衛隊より供与された74式戦車からなる小隊を率いていた。彼女の小隊は第11独立剣虎と共に主力である北領鎮台の予備戦力として後方に待機していた。

 彼女の小隊は剣虎兵大隊の隷下に在って、学生時代からよく知る男、新城直衛と共に北領鎮台(有事の際は北領〈軍〉になるはずだが、指揮系統や連絡体制に問題があったため自衛隊の哨戒機が発見したにもかかわらず、編成の改変が間に合わなかった)の後方に待機を命じられていた。
 北領に侵攻してきた帝国軍は日本同様にこの世界へ転移してきた北朝鮮により供与された兵器などの支援によって近代化されていたが、同じく自衛隊によって近代化され、局地的ながら兵力で優位に立つ皇国軍はこれを圧倒し、戦局は有利に進んでいるかに見えた。
 戦闘は皇国軍の優勢に終わると思われたが、〈帝国〉海軍の艦隊に護衛される形で北領周辺海域に進出していた北朝鮮海軍の潜水艦がSLCMの通常弾頭弾を発射。発射されたミサイルは天狼ヶ原の皇国軍本隊に着弾した。これにより北冷鎮台は混乱。帝国東方辺境領鎮定軍はこの隙を見逃さず逆襲に転じ、北領鎮台は潰走した。
 潰走する北領鎮台主力をかき分け、みほの小隊は新城の所属する第二中隊と共に突出する敵先鋒を迎え撃つ。

 第11大隊の兵士たちを随伴歩兵として援護を受けつつ、砲手に指示を出し迫りくる先軍号戦車に105mmAPSFDF弾を叩きこんだ。

 突出してきた部隊を全滅させた後、ハッチから身を乗り出して周囲の様子をうかがう みほ。敵兵の死体と煙を上げる戦車の残骸の中、初の実戦でへたり込んでいる若菜中隊長に軍帽を差し出し何事か諭している新城が見えた。

 それを見た みほ の脳裏に10年前の光景が蘇る。そうだ、たしかあれは2度目の再開の時だ。

本編

 
(原作 第1話)

 みほが学校で午前中の授業を受けている間、学校の上を2機のCH-47ヘリが旋回した。機内に居たのは皇国陸軍の将兵たち。演習に出ていた学園艦駐留部隊の兵士たちだった。

  >この辺の説明を文中に入れる


 彼らの若い五人の小隊長、新城、槇、古賀、羽鳥、樋高はキャビンの窓から大洗を見ていた。
 演習場から帰還した新城たちだったが、留学生として、一学生として授業を受けることも仕事に含まれるため、午後からは授業に参加しなければならなかった。

 兵士たちの指揮を小隊の先任下士官たちに任せ、小銃や戦闘吊りなど装備も別の兵士に預けると彼らは校舎へと入っていった。

 

 

(Note版)


 西住みほは転校先の県立大洗学園でかつて幼馴染だった皇国人の少年、新城直衛と再開を果たす。生徒会に所属する新城はみほに選択科目で戦車道を履修することを求めるもかつての試合のトラウマから彼の頼みを拒絶してしまう。後日、新城から「あなたは間違ってなどいなかった、僕は優勝旗と人命を天平にかける人間など指揮官と認めない!」と説得され履修を決意する。


すらりとした長身に、腰まで届く黒髪の五十鈴華と皇国では珍しい茶髪をふわふわと波だたせた武部沙織だった。この二人のことは新城も知っていた。五十鈴についてはその容姿や育ちの良さなどから、武部については自分に対して敵意のようなものを向けてきているからだ。実際今も目つきが険しい。理由はいくらでも想像できるが。

 そのまま別れて新城は生徒会室に、三人は食堂に向かった。
 
 数分後、食堂にて。
 新城たちより先に食堂に来ていた古賀、槙、羽鳥、樋高たちは思い思いの物を注文し向かい合って食べていた。
 食べながら談笑する。
 話題に上ったのは現役の軍人である自分たちがこうして学校に通って、自分たちの部隊がどうしてこんなバカでかい船の上に駐屯しているのかという話だった。


 西住みほは転校先の県立大洗学園でかつて幼馴染だった皇国人の少年、新城直衛と再開を果たす。生徒会に所属する新城はみほに選択科目で戦車道を履修することを求めるもかつての試合のトラウマから彼の頼みを拒絶してしまう。しかし後日、新城から「あなたは間違ってなどいなかった、僕は優勝旗と人命を天平にかける人間など指揮官と認めない!」と説得され履修を決意する。

 西住みほは転校先の県立大洗学園でかつて幼馴染だった皇国人の少年、新城直衛と再開を果たす。生徒会に所属する新城はみほに選択科目で戦車道を履修することを求めるもかつての試合のトラウマから彼の頼みを拒絶してしまう。しかし後日、新城から「あなたは間違ってなどいなかった、僕は優勝旗と人命を天平にかける人間など指揮官と認めない!」と説得され履修を決意する。


インターミッション


「題名未定」
 皇都に寄港した大洗女子学園。
 ウサギさんチームの一年生たちは、お小遣いを稼ぐためにアルバイトをしようと考えた。ちょっとした珍しい体験をしてみたいという冒険心もあり、皇都内の珍しそうなアルバイトを求人誌(読み本屋が日本のそれを真似て作った)を買って探してみる。すると、制服貸出有の洋風レストランの女給の仕事を発見。格式の高そうなレストランだったので、心配だったが採用条件で年齢は15歳以上から30歳、読み書きが一通りできること。と、あったので訪ねてみた。店の主人に直接会い即面接。全員が日本出身で読み書き計算は当たり前にでき皇国の水準でいえば高い教養があると見なされ、さらに器量もそんなに悪くないということから即採用が決まった。早速制服が支給される。渡された制服はいわゆるメイド服だった。それも、過度な装飾や露出のない本格的なもの。思わず興奮する桂里奈だったが、教育係に着いたチーフから「常連のお客様の中には、上流階級の方も多いので失礼のないように」と注意を受ける。なんでも、5日後に皇国でも有数の財界有力者が来るらしい。礼儀作法について徹底的に指導を受けることになった。
 そして、当日。とうとうそのお得意様がやって来た。なんでも、皇国の総合商社のC.E.Oとその御曹司とのこと。客を乗せた馬車が店の前に停まった。店の者たちが出口に列を作ってならび一斉にお辞儀をする。梓たちもその列に加わりお辞儀をする。


「その名は、D-17」


 デビル17シリーズとのクロスオーバー。
 D-17こと黒江徹が転入生として大洗に入ってくる。生徒数が減少しているため女子高から共学に切り替えながらも生徒数が増えないことに悩んでいた生徒会と学校当局はこれを大きく喜んだ。
 しかも、徹はスポーツ万能で特に学力は麻子を上回るものがあった。

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