輸送機用対地攻撃システム  架空兵器設定

自衛隊の保有するすべての輸送機に搭載可能な対地攻撃システム。

500ポンド爆弾"JDAM"9発を横並びにして重ねたパレットを後部カーゴから投下。カーゴドアから飛び出した後、パレットはパラシュートを展開。指定の高度および目標付近まで徐々に高度を下げながら滑空し、目標直上まで到達すると同時にパレットから爆弾が切り離されJDAMに誘導された500ポンド爆弾が一斉に降り注ぐ。

 新世界への転移後、日本は資源や食料を輸出してくれる友好国やインフラ開発のために現地に出向いた企業などが様々な脅威にさらされた場合、これを「存立危機」と見なし集団的自衛権を行使する必要にさらされた。
 自衛隊は新世界各地に派遣されたものの、元々が専守防衛を基本戦略としている以上、長距離への戦力投射・展開能力に乏しく、部隊の規模は少数にならざるおえなかった。

 幸いにも新世界における技術水準で、日本と同等の国や文明は極めて少数であったため、戦術的な工夫や用兵により補うことが可能だった。しかし、やはり限界があり特に敵の物量に対し火力の不足は深刻であった。

 限られた数の在外拠点から発進した戦闘機による航空支援も搭載量や航続距離の限界があり、面単位での制圧は不可能であった。そこで、航続距離と搭載量に優れた輸送機を爆撃機の代用とする計画が浮上し、ほぼ無改造で輸送機を爆撃機に転用できるシステムの開発が行われた。

 最もこの構想に合致していたシステムが地球に存在した。ロッキード・マーチン社の〈レイピッド・ドラゴン〉システムがこれである。

 同システムはC-130に搭載可能だったが、C-1,2への搭載には規格の違いから難しく、C-130用のキットを、購入するにとどめ、同システムのコンセプトを元にした独自のものを開発することとなり、その結果できたのがこのシステムである。

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