メモ

 我々の武装は常に手持ちの軽火器しかない。火砲と言えるのは81mmの迫撃砲か84mmの無反動砲、あとは米軍が撤退時に遺していったM203グレネードランチャーしかない。

 この原因は明らかに自衛隊が外征軍ではないが故に生じた兵站上の理由による。米軍はいざというときは戦車すら運べる大型輸送機を数十機単位で保有していた。また、自前の輸送船の他、チャーターした民間船や旅客機すらつかえる。

 これに対して、自衛隊の場合は輸送機は搭載量30t未満の川崎製C-2輸送機が転移の影響で開発が延期になった次期主力戦闘機計画で浮いた分の予算を使って追加調達されたとはいえ、その分を足しても30機程度だ(この辺自分もうろ覚えである)。輸送船は「おおすみ」型が3隻で民間船のチャーターも出来なくはないが世論の反発や船舶協会の反対もあり難しい。つまり、重火器やそれを運用する兵士を輸送する手段が無いのだ。

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