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細胞診断に用いられた病理写真、データ開示についての覚書

 mRNAワクチン接種後の死亡が強く疑われるため、3か月くらい前から、医療機関に対してCT、内視鏡検査の画像データ、カルテ開示を請求していました。
 カルテやCT画像データなどはすぐに提供されたのですが、生検で採取して細胞診断に用いられたはずのデータがないことに気づき、細胞診断で使用した画像(病理写真)を提供してほしい、と医療機関の担当に電話で話したところ、当初、「画像はない」と返答されたのです。

 「画像は無い」と言われてしまったので諦めてしまおうか迷ったのですが、すぐには納得できなかったため、生検で採取する細胞が一般にどのように扱われるのか、データや細胞は保管されるのかなどについて調べてみようと思い、少し面識のあるクリニックの医師にも聞いてみることにしました。そこで、「このような(短期間で全身に癌が転移して死亡するような)症例の細胞標本が短期間で廃棄されることはないだろう。」という話を聞くことができたのは大きな助けになったと思います。

 ワクチン接種後の死亡認定に細胞診断のデータがどの程度、有効なのかは知見がなく分からないのですが、個人的に開示されるべきデータではないかという思いが強くあり、あらためて医療機関に開示請求することにしました。これはその際の覚書になります。ここに記載した内容が一般にどの程度、役立つものか定かではありませんが、ご興味を持たれる方がいらっしゃいましたらご一読いただけると幸いです。

 尚、後日、担当とあらためて話をして、細胞診断に使用された病理写真を開示いただくことができました。医療機関の診療に問題があったと考えているわけではなく、健康だった人間がワクチン接種後、数週間経って体調を崩して癌が発見され、その後、全身、骨にまで転移して死亡するという事例をきちんと追求したい、と考えていることを理解していただいたと思います。
 今、私たちはターボ癌という事例を知っています。
 3回目のワクチン接種後、5か月ほどで亡くなりました。

■覚書

一般に、「生研」とは、以下のように説明されています。

国立国語研究所
「病院の言葉」を分かりやすくする提案

「生研」について
一般に、生研とは「患部の一部を切り取って、顕微鏡などで調べる検査」を指します。
「患部の一部をメスや針などで取って、顕微鏡などで調べる検査」とされ、生研によって「病気を正確に診断することができます。この検査の結果によって、診断をはっきり決めます」

例えば、がんの診断の場合、まず、画像検査や内視鏡検査を行って、病気がどこにあり、どんな様子かを推定します。その結果、がんである疑いが強く出れば、患部の一部を切り取る検査をし、その場所や状態を推定します。この検査によって、診断を確定し、治療に進みます」

ここでは「画像診断」を行うことが説明されています。
さらに、群馬県のホームページに添付されている以下のPDFにも同様の記載が見られます。

群馬県のホームページ

第2章 がんの診断
~がん診療を行う病院と相談支援センター~ 桐生市

https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/624034.pdf

もう1つは「組織診」あるいは「生検」と呼ばれる方法で、がんの塊を小さく切り取って組織標本(プレパラート)を作成し、顕微鏡で観察するもので、これは数あるがんの検査方法で最も正確とされています。

転移再発がんにおける治療効果の判断は画像診断を用いて行います(後略)
P9

国立がん研究センター
病理診断

がんの診断は、そのほとんどの場合において病理検査を必要とします。

高崎総合医療センター

【病理検査】
患者さんから採取された組織及び細胞に処理を施して標本を作製し、顕微鏡下で病理医が病気の診断を行います。業務は病理組織診断、細胞診、病理解剖に分類されます。

【病理組織診断】
病変部より採取された組織から標本を作製し、顕微鏡下で観察し診断を行います。手術中には20分程度で結果が出る組織診断を行うこともあり、その結果で術式の変更を伴うことがあります。

「生研」で採取した患部の一部の画像を用いた病理検査は、一般に行われています。また、病理検査によって得られたデータの保存についても以下にあるとおり、「多言を要しない」状況です。

病理診断報告書の整理と保存 発行日 1994年3月1日

また最近の医療法改正の際の特定機能病院の規定のは“臨床検査および病理診断を適切に実施する体制の確保”との条件が記されている。
その意味のおいても、病理診断は他の臨床検査によって得られるデータとは異なった水準の重要性を有していることは多言を要しない。
実際の医療現場において、特に臨床研修指定病院などにおいては、病理報告書は製本されて、いでも検索が可能なように、病理パラフィンブロックとともにほぼ永久に保存されていることはまれではない

生検の保存期間についてのガイドラインは以下のとおり。

病理診断教育支援

生検の保存期間は?
細胞診標本に関しましては日本臨床細胞学会精度管理ガイドライン2005により、全例の報告書及び細胞診ガラス標本の保存期間は5年間を基本とするよう定められていますし、疑陽性、陽性判定標本に関しては、更なる長期の保管期間を設定するよう求めています。

細胞診業務の精度管理ガイドライン P5

https://cdn.jscc.or.jp/wp-content/themes/jscc/guidelines/2023/1.pdf

(2) 報告書の保存と管理
細胞診を担当する部署では、細胞診依頼書および報告書の内容が目的外に使用されないよう、個人情報の管理にあたると共に、5 年以上保存しなくてはならない。

群馬大学医学部附属病院

病理部では診断や治療の目的で患者さんから摘出された臓器・組織の病理標本(パラフィンブロック、プレパラート)を保管しています。 このほど院内で審議し、2022年より病理標本の保管期間を原則として30年間とすることになりました。


 病理検査に用いられた画像データ(写真)が適切に保管されていない場合でも、保存されている細胞診標本から病理写真を取得(撮影)することができます。

以上になります。

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