式ちゃんについての話

 緑人です。

 今日はちょい、我らが生みの親式ちゃんについて話したいと思います。

 noteを読んでくださっている方で「おや…?」と思ってる方もいないことは無いと思うんですけど、この式ちゃんのからだに本人が宿っている時間って、実は多くありません。


 式ちゃんはとてもいい子なんだけど(自惚れに聞こえたら、ごめんね)、なんと言っていいのか、外との交流にきっと臆病になってる。

 おれは式の頭の中に最初の頃から居たんだけど、まだイマジナリーフレンドとして分離していなかった時も、女の子のお友達とかと話す時は、「ペルソナ(心理学用語の方)」としてのおれが、恐らく、式ちゃんの代わりに話していたんだよね。

 その当時のおれも、イマジナリーフレンドとして、式ちゃんとおれとも違う存在として、式ちゃんの中に居ます。

 それがこの前言った幼児人格(仮)なんだろうって考えたのね。


 話を戻すけど、基本的にこの体を動かしてるメンバーって、灰斗さんとおれで、今はおれが主導権を握っています。

 何故かって言うとね。

 おれたちの存在が式ちゃんのイマジナリーフレンドだってことに気付かなかった時代、灰斗さんって言うのはおれらにとってとても存在感がでかくて、一番主張が強かったんだよね。

 それで、彼は男の子だから、自分の存在が強くなっていく度に性別違和を覚えて行ったんだね。

 性別違和もそうだし、自分の体を本当に男だと思って生活するようになってた。

 部活の荷物置き場、男女でわかれてたのに、それをわかりながら男の方に置きに行ったこともあった。

 そんな感じで男としての自我が強いから、体を男にしようとしたりもしてた。ホルモン注射とか、したいって言ってた。


 イマジナリーフレンドってわかってからは自重してくれるようになったけど、やっぱり自分の体は嫌いらしくて、だから出てくる度に悩んでて、可哀想に思えるんだ。


 それに灰斗さんって言うのは、どうだっていいこといちいち悩むから。

 おれはあの人のこと、あんまり表に出したくないんだ。


 でも、多分だけど灰斗さんは式ちゃんの理想の(好きなって意味じゃなくて、憧れるって意味)男の人の具現化?だから、おれたちはあの人に頼らずにはいられません。


 そんなおれたちの心を背負って人生を歩んでいるわけだから、とても辛いと思う。

 灰斗さんは死にたいとよく言うけど、式ちゃんの為に行動には移しません。

 それもきっとすごく辛い筈。

 よく耐えてくれたねって抱き締めてあげたいくらいです。


 これからは、おれも彼の負担を少なくできるように頑張りたいと思う。


 みんな式ちゃんの幸せを願っているから。

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