231220_ネムル・イフェクト

疲れた。
前に日記書いてから何週間経ったのかもわからないけどやっと色々落ち着いた。

数週間続いた作業が一段落した朝方、気分転換がてら久しぶりにまともな食事をしようと思い立って野菜を刻む。
鍋風のスープにでもしようかと食材を鍋に入れ煮込む段階になった所で身体が完全に限界を迎えて、気づいた時には昼を過ぎていた。
意識を失う前に火は止めていたらしく、目を覚まし慌ててキッチンに飛び込むと煮崩れする事なく味の染み込んだ大根などが大人しく待ってくれていた。

カップラーメンの3分すら待てない性分なので当然時間をかける煮込み料理など出来るはずもなく、たまに作るポトフの人参なんかはいつも半生。
身体はボロボロだけれど、やっとちゃんと味の染みた汁物の美味しさを知れて精神の栄養を得た。

そういえばこの前約2年ぶりに美容院まで髪を切りに行った。ここ最近は邪魔になったら自分で適当に切る程度で、殆ど伸ばしっぱなし。ほぼ爪と同じ扱いだった。

頭から顔にかけて纏い覆ってきた外界との隔たりが床に散らばっていくのを見ていると視界の現実味が増していく感覚があって、あの鏡張りが圧迫してくる空間の中で珍しく目を開けて居られた。

そう居られた自分への嬉しさもあって高揚したのか、帰り道にウインドウショッピングをし、何故かビューラーを買って帰った。
試しに使ってみたけどちょっとこれ「時計じかけのオレンジ」すぎる。