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四季の美という名前の由来

四季の美がなぜ抽象的な名前かは前回の記事で書きましたが、今回は名前の由来について書きたいと思います。

何か日本的な、伝統文化を象徴するような名前が付けたいと、かなり色々な候補を出して迷いました。

そして最終的に決めたのがこの「四季の美」という名前で、これは川端康成のノーベル賞受賞講演「美しい日本の私」の中に出てくる言葉です。

この講演の中で川端康成は色々な和歌を引きながら日本人の感性について語っているのですが、その中の一説が下記の通りです。

[春は花夏ほととぎす秋は月 冬雪さえて冷しかりけり]
この道元の歌も四季の美の歌で、古来の日本人が春、夏、秋、冬に、第一に愛でる自然の景物の代表を、ただ四つ無造作にならべただけの、月並み、常套、平凡、この上ないと思えば思え、歌になっていない歌と言えば言えます。

特に四季の美という言葉が強調されている訳でもなく、ただ使用されているだけなのですが、とにかくこの講演の中に出てくる言葉を使いたいと探して見つけ出しました。

語呂も良く、英字の「SHIKINOBI」も見た目が良いので、今では大変気に入っています。

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