レベルアップしよう!
本市では、令和5年度にChatGPTの自主勉強会を5回実施しました。
また、令和6年5月に自治体専用の生成AIシステムを導入した後、自主勉強会改めChatGPT研修会を6回実施しました。
これまでは初級編として「とにかく ChatGPT に触れてもらう事」をメインとした超初心者向けの内容でしたが、もう少し実践的な内容を望む声がチラホラと聞こえてきました。
ということで、レベルアップの中級研修を令和6年11月11日(月)に実施しました。
内容
中級研修の内容は、令和6年1月に参加した、「横須賀生成AI合宿」で学んだ、いわゆる「深津式プロンプト」をメインとし、記号の使い方など、よりプロンプトのテクニック、いわゆるプロンプトエンジニアリングに注力しました。
深津式プロンプト、記号の使い方を学んだ後、実践として「志木市情報セキュリティ基本方針」のPDFを元に、FAQを作成してもらいました。
皆さん、覚えたてのプロンプトのテクニックを駆使して、ガシガシ壁打ちして回答の精度を高めていました。
また、現在使っている自治体専用生成AIのシステムでは、AIモデルを自由に変えることができるので、モデルの比較もしながら、熱中していました。
FAQ作成の部分では、時間が溶けるのがメチャクチャ早かったようです。
結果
研修参加は、手あげ制にしたら両手にも満たない申込しかなかった(T_T)のですが、ここは「少数精鋭!」で、庁内の「生成AIの切込隊長」として、ガシガシ活用してもらえることがデジタル推進課の望みです。
今回は研修後のアンケートは実施しませんでしたが、感想が届きましたのでいくつか紹介します。
【Aさん】
プロンプトだけでなく、モデルを簡単に変えられることや、データのアップロードができることを初めて知りました。データのアップロードについてはすぐに業務で活用できそうと感じましたので、いろいろ触りながら理解を深めていければと思います。
【Bさん】
今日の研修会の様に、活用テクニックなんかを聞きながら課題に取り組む形式だと、活用イメージが湧いてくる印象です。「かわら版(注:デジタル推進課が不定期で発行している生成AIのコツを伝えるためのもの)」を見てはいるものの、実践まではしていなかったので、データを読み込ませたり、実際に体験することが活用を増やすカギになる気がしました。今日は人数が少なかったですけど、他の職員にも体験してもらいたい内容です。
【Cさん】
いつも文章の添削や要約のみ使用していましたが、今回の研修でQA作成をはじめ、様々な業務で使用していけるとなんとなくイメージができました。
ありがとうございました。
課内で資料を共有しても大丈夫ですか?
【Dさん】
研修ありがとうございました。
私の担当業務では文書の作成機会が少ないため活用の機会が少ないですが、時折舞い込んでくる文書の回答やFAQ作成で重宝しております。
本研修を参考にさらに効率よく業務を行えるよう活用していきます。
こういう感想が聞かれるのは嬉しいですね。
終わりに
今回は参加者が少なく、アットホームな感じで研修ができたので、逆に個別の質問に対しその場で回答していると、隣の職員が「なるほど!」とつぶやくなど、質問回答もすぐ共有ができるのは良かったと思います。
今後も継続的に初級編の研修を実施して、多くの職員が生成AIを使ってもらえるようにすると共に、中級編も実施し、業務で使えるプロンプトエンジニアリングを学ぶ機会も作っていき、Officeソフトと同じように、普通に生成AIを業務で使っていく職場を目指します。