薔薇がきれいに咲くとうれしい(2020.05.13の日記第二)

枯れた薔薇をずっと飾り続けていたのだが、知らない間に鉢植えが倒れていた。

ずっと飾り続けている枯れた薔薇です pic.twitter.com/9mwZjATqH3

— にゃーしき (@shiki_neco) April 7, 2020

これが元気(？)だった頃の姿。このように、花がついたまま枯れて、しかも色が落ちるわけでもないので何となく捨てられずにずっと置いていた。

それが、冒頭、見出し画像の有り様である。しばらくどうするか悩んで、取り敢えず土は捨てるとしても花の部分はどうしよう……一応根っこ残っているし……と悩んでインターネットに訊いてみた。

もう正直名前なんて捨ててしまいたい。さん

すごくいい。この知恵袋に出会えてよかった。自分の薔薇をどうするかなんて忘れてしまった。
これ、名前のインパクト(名前なんて捨ててしまいたいひとに対して、名前といっていいのだろうか。呼び名というべきか？)がつよくて質問が霞んでしまうんですけど、質問もいいんですよね。

去年買ったバラを庭に植えています。綺麗に咲いたのですごく嬉しいのですが、終わった花芽はどうしたらいいのでしょうか？

薔薇がきれいに咲いて、すごく嬉しいんだ……。
枯らした側の人間なのでわかるのだが、庭に植えて綺麗に咲かせるというのはきちんと世話をした証拠である。私は置肥を買ったうえで枯らした。
「名前なんて捨ててしまいたい」という一見するとネガティヴな願いを持つ人間が、薔薇を育てて、しかも綺麗に咲いたことを「すごく嬉しい」と感じていることが非常によい。

どうして「もう正直名前なんて捨ててしまいたい」のか一度訊いてみたくなった。

小説を一冊、ぱらぱらと読んだ時のような読後感のある知恵袋だったな。

さて、床に土がばらまかれたことによって薔薇も部屋も「終わり」になってしまったわけなんだけど、物語のようにここで終わって次回何事もなくきれいになっていたりはしないので結局ほうきとちりとりで何とかした。

ほうきで土をはいてちりとりで取ると、ほんの少しだけ砂が残るのだけど、それが小学生の頃の掃除を思い出させる。
小学校の教室は何故かいつもほんの少しだけ砂で覆われていた。

残った花を捨てるのは忍びないので切り取って飾ることにしました。