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イナズマイレブン3『世界への挑戦』はシリーズの集大成たり得るか

結論から言おう

たり得ます


そうか!わかった!とnoteを閉じるのは一旦待ってほしい。

今回は単に『イナズマイレブン3』がなぜ面白いか!というよりも(もちろんめちゃくちゃ面白いのだが)、『イナズマイレブン3』がなぜシリーズの最後を飾るに相応しい作品であるかについて、まずイナズマイレブン3のバックボーンから本編の内容に言及し、最後にシリーズ最終作のラスボス(ここでのラスボスとは物語の最後に戦う敵を指す。)という「ラスボスの中のラスボス」といえる存在について注目し、語っていきたいと思う。

そもそもイナズマイレブンってなに?って思った方は前回のnoteを参照して欲しい。

話の展開の都合上、初代と2の予備知識があることを前提に話を進めていく。


また、初代について語ったnoteではアニメ「イナズマイレブン フットボールフロンティア編」について話していたが、今回はゲーム・アニメ関わらず「イナズマイレブン3」という作品の世界観そのものについて話していく。

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勝って泣こうゼッ!

⚡️遂に来た世界編

初代『イナズマイレブン 』はフットボールフロンティア全国大会優勝で幕を飾った。当時、ゲーム版をプレイしていた私は『イナズマイレブン2』は世界大会を舞台とするいわゆる、世界編なのだろうなと思っていた。蓋を開けてみればエイリア学園の襲撃によって宇宙編(実際は日本列島周遊編なのだが)が始まった。当時は学校壊れてるやんけ!!と非常に驚いたものだ。
もちろん、2も全国にはまだまだ強いヤツがいた!!という驚きや豪炎寺離脱からの復帰などアツい展開の連続でとても面白かった。しかし、やはり円堂らが世界の強豪を相手に戦う「世界編」を見てみたかったのは事実である。
満を辞して発売された『イナズマイレブン3』では、2で日本全国を周遊して集めた「地上最強イレブン」やエイリア学園として立ちはだかった敵たちが、味方となり戦えるということで、非常に興奮した。初代の後にそのまま2として世界編が出ていてもここまでの興奮は得られなかったと思われるので、2のエイリア学園編があってこその3の世界編であるといえる。
1 2と続いてるとはいえ、3も新規の海外プレイヤー(例えば韓国の鬼道と呼ばれるチェ・チャンスゥ。)が登場したり、新要素必殺タクティクスの存在もあり視聴、プレイしていて非常に新鮮であった。また円堂守の幼なじみふゆっぺこと久遠冬花の登場も欠かせない。1 2を通して起こっていた円堂守を巡る恋模様も、「イナズマイレブン」という青春スポ根モノを彩る重要な一要素であったが、登場ヒロインがアキなつみの2人だけ(一応塔子もいるが)とややマンネリ気味であった。 ここに幼馴染という王道ヒロインふゆっぺが登場することでより、恋愛という観点において表現の奥行きが広がったといえる。
イナズマイレブン3はシリーズの最終作であるにも関わらず、多種多様な新要素により、新鮮味を持ったままプレイすることができるという点もまた、シリーズの集大成であるといえる一因である。

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腐女子を破壊するキャラデザで草

⚡️今までの敵が仲間に!?仲間が敵に!?

スポ根に関わらず今までとして戦っていた相手が仲間になるという展開はよくある。実際に『イナズマイレブン』でも打倒影山・世宇子中の為に帝国学園キャプテンの鬼道が、千羽山戦で仲間になっている。世界編では物語のはじまりの時点から純粋に世界一を目指そう!という想いからチームを共に、仲間になることとなる。
イナズマイレブンは、2では仲間が闇落ちをしたり、キャラクターに壮絶な過去があったりなど全体的に暗い世界観であったが、3では一転してみんなで世界一を目指そう!という爽やかな世界観となっている。
これは2で雷門中を破壊するなど数々の悪行を働いたレーゼ(3では緑川)が過去の悪行をさらっと許されていることなどが代表的である。2では影山に二流呼ばわりされる、佐久間に皇帝ペンギン1号をうたせるなど完全に悪役として登場していた不動でさえ、韓国戦では「ジョーカー」としてキーマンになったり、合体技「皇帝ペンギン3号」に参加したりと中々の扱いを受けている。
2で起きた国内での数々の確執を、3ではストーリーを通して解消している形となっている。この点もモヤモヤしていた過去のしがらみをなくすという点でシリーズの集大成たり得る一因と言える。

そして、今までの味方が敵になるという要素である。

2でもラスボスである「ダークエンペラーズ」は雷門イレブンという味方となっているが、これは半ば洗脳のような形であり、最後には円堂の一喝で洗脳を解いているため、本当の敵とは言い難い
雷門イレブンの一ノ瀬と土門は、初代から雷門メンバーであり(一ノ瀬は初代のゲームだと隠しキャラ的扱いを受けているが)、物語中でアメリカ出身であることも明言されている。彼らがアメリカ代表になるのは当然といえば当然であるが、プレイヤーからすればそういえばあいつらはアメリカ出身か・・・!とハッとさせられ、アツくなる。また初代のラスボスであり、2では味方として一時共闘したアフロディが、中盤の山であるFFIアジア予選の決勝戦で韓国代表として日本代表の前に立ち塞がるのも欠かせない。2で登場したエイリア学園のガゼルバーンが韓国代表として敵となるのも、一概に皆が皆、レーゼやグランのように味方になるわけではないということを示している。他にもネオジャパン戦ではデザームこと佐木沼や2の監督吉良瞳子と戦うことになるのも、興奮を感じさせる内容だ。

やはりこのような展開は、シリーズを重ね、登場キャラクターが増えているからこそできることであり、イナズマイレブン3がシリーズの集大成たり得る要因の一因となっている。

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渋いキャラが集まっていてネオジャパンすこ

⚡️衝撃のヒデナカタ

ここで閑話休題。
イナズマイレブン初代から隠しキャラとして登場し、高い能力を誇ることでファンの中では最強キャラとして有名であった、中田英寿をモデルとしたキャラ「ヒデナカタ」。彼が終盤でイタリア代表「オルフェウス」の真のキャプテンとして登場した際には度肝を抜かれた。世界編では当然の如く、敵のほとんどが新キャラクターであるだけに、突然予想だにしない既存キャラがとして、しかもキャプテンとして出てきた事は驚きと共に脅威をプレイヤーたちに与えただろう。
当然、めちゃくちゃ強い

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ブレイブショット強スギィ!

⚡️影山という男の最期

初代イナズマイレブンのラスボスであり、なんだかんだ2でも真帝国学園の監督として登場した影山であるが、3ではなんとFFI本戦においてイタリア代表監督ミスターKとして登場する。(バレバレで草。)例によってイタリア代表を乗っ取ろうとしたりとめちゃくちゃやるわけだが、盲目の少女ルシェ目の手術費励ましの手紙を送っていたりと、善の心を若干ではあるが見せている。最期にはイタリア代表フィディオによりサッカーへの情熱を取り戻した。とはいえ、数々の人を不幸に陥れたのは事実である。単にいい人になって終わりというわけではなく、交通事故により死亡という報いもしっかり受けたことにより影山は罪を償った形となった。(実は生きていた事がGO3で判明するのだが。)
影山の死により、初代から続いていたしがらみから円堂はもちろん鬼道も解き放たれ、いよいよシリーズの終わりが見えてきたと言える。

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ミスターK 骨格でバレバレで草

⚡️本物の悪役ガルシルド

イナズマイレブン3における悪役ポジションであるガルシルド(FFI主催者にしてブラジル代表監督。)だが、彼は、初代の影山、2の吉良とは違い、サッカーを道具としてしか見ていないという意外にも今まで登場してこなかったタイプの真の悪役である。また、彼らと異なり、撃破後も決して改心することはないなど作中を通して完璧なまでの悪役として描かれている。
ガルシルドの存在は、初代において一学生であった影山がどうして事故を起こせたのか、円堂大介を謀殺することを試みることができたのかという疑問に対しての解決にもなっている。
この2つの事例からみるにガルシルドはある意味イナズマイレブンシリーズにおいての象徴的な悪役として位置づけされていると考えることができる。彼が存在しない場合のイナズマイレブン3は全編を通して爽やかな物語となる。しかし、彼の存在により、イナズマイレブン3は暗い側面を獲得し、RPGのストーリーとして深みを得たのだ。

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見るからに悪役

⚡️最終到達点としてのリトルギガント

イナズマイレブンの主人公である円堂守は亡き祖父円堂大介」のノートをもとに練習し、1ではゴッドハンドマジン・ザ・ハンド、2では正義の鉄拳を習得した。必殺技だけではなく、普段の特訓ですらも円堂大介のノートを参考に行なっていた。
FFI予選決勝戦前、円堂の家に祖父の字で「頂で待つ」と書かれた一枚の紙が届いた。円堂大介が生きている可能性があることはキャラクターはもちろん、プレイヤーの度肝も抜いた。もちろん、戦う以上は負けられない戦いであるのだが、3の中盤までは初代や2とは異なり、負けても何かを失うというわけではなかった。しかし、このメッセージ、そしてライオコット島での再会によって主人公である円堂守にとっては偉大な祖父と戦うという明確な目標ができ、戦いに重みが増したのだ。
1では「伝説のイナズマイレブン」になり、2では福岡で祖父のルーツを辿る、そして遂に祖父と出会うことができた作品が3である。リトルギガント、そしてロココはもし祖父が日本で生きていた場合の雷門イレブン円堂守であるともいえ、そして円堂がロココ率いるリトルギガントと戦うという展開はまさにシリーズを締め括るラストバトルにふさわしいものである。これは長寿アニメの最終回第一回のop曲が流れるが如し展開である。アツいに決まっている。
FFI決勝で祖父率いるリトルギガントを倒したことで世界一となり、円堂守は名実ともに偉大な祖父を乗り越え成長したといえる。

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ロココのキャラデザと強キャラ感すこ

⚡️イナズマイレブン最高!

イナズマイレブンにはハマりにハマり、ゲームはもちろんROMが擦り切れるほどプレイしたし、現実世界でも友人とマジン・ザ・ハンドやウルフレジェンドを撃ち合ったりともはや、「イナズマイレブン」シリーズは私の人生を語る上では欠かせないものとなっている。アレスの天秤が発表された時などは狂喜乱舞し、純粋にゲームをプレイすることを楽しむため、放送期間中はアニメの視聴を自ら禁ずるほどであった。(結局、アレスの天秤はとんでもない作品であったが。)とはいえ円堂守を主人公とする「イナズマイレブン」が超次元的に面白いのは不変であり、このnoteを読んだ方々は是非、アニメを見直すゲームをプレイしてほしい。
今なら3DSソフト「円堂守伝説」を買えば1・2・3の全てを楽しむことができる。
そして3で全ての伏線が回収される感覚を味わってほしい!!

さあみんな

立ち上がリーヨ!!


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