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イナズマイレブン フットボールフロンティア編があんなにも面白いワケ

 今、俺の中で「イナズマイレブン」があまりにもアツい。

俺の中のT-Pistonzが

Stand Up!!Stand Up!! (この面白さを広めるために)立ち上がリーヨ!と叫んでいる。

「俺はこの面白さを人に広めなければならない。」

 そう使命感に駆られ、このnoteを書いている。


 ここでは未視聴勢に向けてネタバレに若干の配慮をしつつ、名場面紹介という形ではなく(もちろん名場面紹介もしたいので、後日書くかもしれない)主に友情・努力・勝利という某有名な三原則に則り、『イナズマイレブン フットボールフロンティア編』がスポ根アニメとして完成されていて、あまりにもアツく、そして面白い理由について語っていく。


⚡イナズマイレブンとは

 まず、そもそも(存在しないと思うが)イナズマイレブンってなに?(笑)という人に向けて軽い説明をしていきたい。
「イナズマイレブン」とは当時「レイトン教授」で有名だった「レベルファイブ」(今は「妖怪ウォッチ」と言った方が通じるのかもしれないが)が製作、2008年8月に発売した『イナズマイレブン』から始まる人気シリーズである。

 本作はサッカーとRPGを組み合わせたサッカーRPGで、キャラクターのレベルを野良サッカーバトルや練習試合などで上げていき、能力値アップや必殺技を習得、そして強敵との試合に勝つ!!というコンセプトである。あまりにも現実離れしたプレーが多いため(サッカーボールがラジコンになったりする。)「超次元サッカー」と呼ばれている。(公式で)


 ゲームの発売に伴い、2008年の10月より2011年の4月までテレビアニメもテレビ東京系列で全127話放映された。

 今回のnoteで紹介するのは1話〜26話のゲーム第一作目通称「初代」に該当する「イナズマイレブン フットボールフロンティア編」である。

 簡単にこの「初代」のあらすじから説明する。 物語は部員が7人しかいないために大会にも出られず廃部の噂も聞こえる弱小「雷門中」に、40年間無敗(無敵すぎて草)の名門「帝国学園」(つよそう)からなぜか練習試合の申し込みが?!しかも負けたら廃部だって!?!?という無謀すぎる戦いから始まる。

 紆余曲折ありながらも帝国学園の試合放棄という流れでなんとか勝利。

 その勢いのまま主人公でありキャプテンのキーパー「円堂 守」、天才エースストライカー「豪炎寺 修也」を中心として

中学サッカー全国大会である「フットボールフロンティア」への出場、そして優勝を目指していくという熱血スポ根モノである。

 正直、この説明のみだとありがちなスポ根モノであると思われそうである。実際、イナズマイレブンは正統派スポ根アニメであるため、その観点からみればありがちという指摘は間違ってはいない。しかし、正統派というものは面白いから正統派なのである。

つまり完成された正統派スポ根である、イナズマイレブンが面白いのは自明なのだ!!!

友情→努力→勝利の順番で説明していくゼッ!!


⚡「円堂 守」という情に厚すぎる漢


 イナズマイレブンといえばド派手な必殺技が注目されがちである。実際、スポ根モノにおいて必殺技というものは「努力」の成果で発現する。そのため非常に重要な要素であり、その点も後述する。

 しかし、それよりもイナズマイレブンでは「俺たちの本当の必殺技は、最後まで諦めない気持ちなんだ!」(第18話 今日の格言)に代表されるように雷門イレブン全員の、最後まで諦めないという気持ちが作中で重要な要素となっている。
 アニメ「イナズマイレブン」は群像劇の要素も含む。個々のキャラクターは試合や練習の度、悩みや壁にぶち当たるのだ。それらの悩みや壁を乗り越えることを決して諦めず、乗り越える事を促すもの、それは主人公であり、キャプテンの円堂守の言葉である。

 アニメのED後には「今日の格言」と銘打ち、その話中での名言が発表され、実際に作中でその一言はキャラクターの心理や行動に多大な影響をあたえている。


ここで『イナズマイレブン』の中でも好きなエピソードを一つ例に挙げて、紹介していく。

 雷門中サッカー部立ち上げの初期メンバー(円堂・半田・染岡)であり、FWである「染岡竜吾」は帝国学園戦での豪炎寺の加入以降、エースストライカーの座を奪われ、自身の立ち位置に苦悩・葛藤する。

 豪炎寺への対抗心に燃え、必殺技を習得するべく練習に励む染岡であったが思うようにいかず、悩んでいた。そこに、円堂がこう声をかけた。

「豪炎寺になろうとするなよ~、お前は染岡竜吾だ!!お前はお前のサッカーがあるだろ?もっと自分に自信持てよ!!」(第3話)


この一言により染岡は奮起し、必殺技「ドラゴンクラッシュ」を習得、後に日本代表のFWの座まで獲得するほどの成長を見せる。この場面に代表されるように作中で円堂の存在はあまりにも大きい。

どう考えても中学二年生に見えなくて草


 天才とも呼ばれるストライカーの加入により、他メンバーからの信頼が落ちていた染岡であるがそれを見逃さず、しっかり声をかける。

円堂 守は理想のキャプテンであり

また友を心配するという漢の「友情」のあり方を見せた。


円堂の言葉やその諦めない心はキャラクターだけでなく視聴者の心をも掴み、困難や強敵に当たった時も雷門イレブンや私たちに「それでも・・・円堂ならなんとかしてくれる・・・!」そんな気持ちにさせてくれるのだ。

⚡あまりにも無謀な特訓


 イナズマイレブンでは「ゴッドハンド」「ファイアトルネード」に代表されるような必殺技が存在する。これらは突然、試合中に習得するものではなく、壮絶な特訓あるいは気づきによって不完全であったものが形になった形で習得する。


 帝国学園戦で「ファイアトルネード」を撃てる豪炎寺が加入し、円堂はその帝国学園のシュートをも止める「ゴッドハンド」を習得したとはいえ、他のメンバーの能力は帝国学園に20点取られる、帝国学園戦直後の時点では誰も必殺技を持っていないなど、高いとはいえないどころかむしろ低い部類に入る。

雷門イレブンは「フットボールフロンティア全国大会出場」という目標に向け、鉄塔下でのタイヤ特訓や40年前に伝説のイナズマイレブンが利用していたというイナビカリ修練場で現代の科学的トレーニングとは正反対ともいえる古典的トレーニングを行う。

 この古典的トレーニングはある意味「努力」の表象とも表現でき、実際にこれら古典的な特訓から豪炎寺の「イナズマ落とし」など様々な必殺技が生まれた。また、それだけでなく雷門イレブン個々の運動能力も向上し、中盤のフットボールフロンティア地区大会決勝戦では序盤に力の差を見せつけられた帝国学園と互角にわたりあえるほどになった。

 試合の前には時には1話分丸々練習パートとして割かれることがあるほど、作中においては「努力」が重視されており、本作のラスボスである「世宇子中」キャプテンの「アフロディ」にその努力を否定された時にはあの円堂守が我を忘れるほど怒り狂うなど本作では非常に重要な要素となっている。


 このようなキャラクターたちの地道な努力を見ているからこそ、我々視聴者は円堂たちに感情移入することができ、努力の末に必殺技が完成した時などは思わず涙を流してしまうほど心動かされるのである。

普通に泣いたシーン

ちなみにア〇スの〇秤では必殺技を初お披露目した後、回想で修行パートが流れるというパターンが一般化されてる為、キャラクターや技に全く感情移入することができない。

⚡壮絶な戦い


 『イナズマイレブン』には作中を通しての敵として「影山零治」という男が存在する。彼は始めは帝国学園の監督、帝国学園に勝利後はゼウス中の監督と姿を変えてストーリー中に存在し続ける。

 また、作中で円堂守の祖父で、「ゴッドハンド」の産みの親でもある「円堂大介」の死にすら影山が関わっていることが示唆されるなど屈指の悪役となっている。


 「影山」まで辿り着く為には「フットボールフロンティア」はトーナメント制であるため決勝戦まで決して負けられない戦いが続く。しかし、作中では簡単に勝利した試合など一つもなく、毎試合苦戦を強いられるなど雷門イレブンは壮絶な戦いを繰り広げている。

 これら強敵「友情」「努力」によって打ち破ることこそが「イナズマイレブン」の醍醐味なのである。特にラスボスである世宇子中との戦いは必見だ。

 また、勝利の場面が近づくと流れる主題歌「立ち上がリーヨ」も『イナズマイレブン』を語る上では欠かせない。突然流れ始める軽快な音楽と「ヘーイ!ホーイ!」という掛け声は、これから円堂たちが何かをしてくれるというワクワク感を感じさせる。またそのメロディライン・歌詞自体も場面のアツさを限りなく上げてくれる。

傷だらけの雑草ザムルルルァイ!!

見た目オンボロ中身、骨太~~! へ―――イ!!!


 これらは実際にアニメを見た者にしかわからない感覚である。

 アニメ未視聴の方はとりあえず、第二話「帝国がきた!」まで見て欲しい。また、既に見たことがある人も再度視聴して欲しい!!!

みんな!立ち上がリーヨ!

⚡イナズマイレブン フットボールフロンティア編がとにかく面白い


「イナズマイレブン」は本当に面白い。もちろんダークな世界観でより超次元さが増した2や、今までの敵が味方になったり逆に敵が味方になったりなどアツい展開が続く3も面白い。だが、26話という短い話数で「友情」「努力」「勝利」という、アツい要素をとにかく詰め込んだ正統派スポ根である初代こそ、俺にとっては一番面白いのだ。(懐古厨)


 ちなみに〇レスの天〇はこの3原則の内、「友情」と「努力」がおざなりになっていて、「勝利」も主人公補正で勝っているだけなのでストーリー面で酷評されている事は至極当然といえる。


とにかく一度見てみてほしい。



 過去、見たことがある人も放送開始からは10年以上の月日が経っているため、また違った視点で見ることができるだろう。


最後に俺が一番好きな「今日の格言」で締めさせていただく。


                   以上!!!

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