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世界中のどこにも居場所がない人の居場所でいたい バヤシ(小林靖明) #推し名鑑

弾ける笑顔!誰より元気!実は、一度は仲間のために本気で命をかけようとした、元コンビニオーナーのバヤシ(小林靖明)さん。とことん闇落ちしたからこそ語れる「居場所づくり」のお話を伺いました。

広告営業10年、コンビニ業界10年、音楽その他活動者の集う「しんえん」に出会い、挑戦と挫折、そして今。一見ただのライブハウスイベントの観客、聞けばそのコミュニティをスポンサーのような形で支援していた、まさに縁の下の力持ちと言える方でした。ぜひ最後までお楽しみください!

#推し名鑑  とは:あゆみむ的推しアーティスト様(音楽、ファッション、パフォーマー、ハンドメイド作家等、ジャンル不問)をご紹介し応援するインタビューシリーズです。(聞き手: 応援ライター あゆみむ)

感情が恋しくて、人と話したくて、会社員を辞めました

もともと広告の営業をしていたんですが、どうしても感情がない仕事になるんですよね。もちろん熱を入れてプレゼンもするし相手の気持ちになって提案はしますが、向こう側に人がいると思えなくて。あれはあれで楽しい部分もあるとわかっていますが….疲れちゃったんですね。何かが切れたように辞めました。

その後、自分の適性を探すために手当たり次第体験してみたんです。ゴミ収集、工事現場、ラブホの清掃、製粉工場の倉庫作業、一番キツそうと思うものを片っぱしから(笑)その結果がコンビニでした。コンビニなら、お客さんと接客しつつ話して仲良くもなれる!向いているかも、と思いまして、コンビニエンスストアを色々と渡り歩きましたが、最終的にはミニストップのオーナーになりました。

パワースポットとして有名なコンビニ

僕の経営していたコンビニは少し変わっていて、例えば、近隣店舗のオススメ商品を売ったり、オリジナル商品の取り組みもしていたり。とにかく人をつなげ、人を応援し、地域に根ざしたお店だったなと思っています。
近所のお店の人が来てくれたら、仲良くなってご飯食べに行って、さらにそこでまた人の繋がりが増えたりが日常茶飯事でした。また、コンビニをパワースポットとしてプロモーションし、お客様やネットを通じて知った皆様に写真を撮っていただくこともありがたいことに多かったですね。

お店に来てくれた人に幸せになってほしい、という気持ちを超えて「ありがとう」と言ってほしい。そしたら多分君も幸せになれるから。


三味線サンタのクリスマス商戦

そんなある日、バーでお酒を飲んでいたら、何やら「しんえん!しんえん!」などと叫んでいる集団がおり、何やってるの?と聞くと「仲の良い他人を作る!」みたいなことを言うわけです。うわあ、うさんくせえ、と思いましたね。(笑)どうやら、三味線、チェロ、舞台、殺陣、など、色々と活動している人たちの集まりのようで、しんろく、という人間がやっている、宴会やライブ、その他色々やりたいことをやっている活動だと知りました。

それから彼らのイベントにちょくちょく出入りするようになり、さらに僕のコンビニでもイベントを企画させてもらいました。いわゆるクリスマス商戦企画ですね。

クリスマス当日、コンビニの店頭でしんろくさんにサンタのコスプレをして三味線を弾いてもらい、私やコンビニスタッフの仲間、そしてしんろくさんつながりのぷるぷるさんとでクリスマスケーキを販売しました。その日は三味線サンタに惹かれて街の人も寄ってくれたりしんえん界隈の人たちも続々と来店してくれ、売上記録もずば抜けていましたが、何より本当に思い出深く楽しかった日でした!!

自分が幸せにならないと相手も幸せになれない

一時期、もう完全に闇堕ちしていたんです。しんえんで活動拠点を作ろうと物件を僕名義で借りまして。みんなで活動で利用したりシェアしていたのですが、あっという間に火の車になり気づけば返せるとは到底思えない借金を背負っていました。今思えばきちんと話し合いをすればよかったことであり、その辺りは関係者ではお互い労い合い、話し合いは済んでいるのですが…何を思ったか、当時の僕は自分にかけていた生命保険でなんとかしようとしたんですね。

その時、みんなが声をかけてくれました。自己犠牲はどこにも辿り着かないのは理論上は知ってましたが、なるほど、確かに「自分が幸せにならないと相手も幸せになれないな」と40歳にしてようやく学びました。
DMもたくさんもらったし、酒の席で「その程度の負債で死ぬんじゃねえ!」ってちゃんと怒ってくれたり実際にお金で支援をしてくれたり。本当に、この恩は返し切れません。

死ぬほど助けられて、毎回返そうと思ってるのに毎回みんながさらに返してくるから、永遠にありがとうしか言えなくなる。ありがとうするとありがとうされる、ありがとうのループが永遠に止まらないんですよ。笑

最近は「ちゃんと自分自身も笑おう」と意識しています。「あなたが笑ってくれればいいよ」とまだ思ってはいるけど、でも頑張って、カラ元気でも良いから俺も一緒に笑おうって。

界隈を陰から支えていきたい

しんろくさんは、僕がコンビニを辞めて大変だった時期に一緒にやろうと言ってくれて。ずっと彼の活動は見ていましたから信じられるんですよね。どこか、運命共同体のように感じています。これからも、僕自身は音楽をするわけでも踊るわけでもなく美術をするわけでもなくても、しんえん界隈が壊れないように気づかれないようにサポートしていきたいな、と思っています。

僕は基本的にずっと後ろでヤジを飛ばす役割なので、この8/19のしんえんの「ファッションショー」が本当に初めて自分が「出演する」演目です。

本インタビューは8.11に取材、その後8/19しんえんのファッションショーの一幕


世界中のどこにも居場所がない人の居場所に

将来的には、人と人を繋ぐ場所を作ります。お酒を提供する場でもいいし喫茶店でもいいし。1日店長的なイベントからはじめて、1日3人くらい限定の小さなお店でもいいですね。

人と人を繋げる….コンビニでもやっていたことですが、人って、勝手に繋がるんですよ。「この人僕の好きな人です、この人も僕の好きな人です」と言っていると、勝手に繋がります(笑)友達の友達が必ずしもうまく行くとは限らないけれど、繋がってうまく行っているのを見るのが僕の喜びです。よかったよかった、って密かに思っています。


バヤシさんが支え、支えられているイベント「しんえん」次回開催は9/16(金)。リアルでの参加は満員御礼!無料配信でお楽しみいただけます。

私あゆみむ、以前参加したしんえんを思わず思い出しました。バヤシさんが、MC中のしんろくさんに「よっ!!」と、ガヤの合いの手を入れ、しんろくさんに「今じゃねぇ!」とか突っ込まれていたんですよね。とっても面白くて和んだ瞬間でした。二人の信頼関係があってこその、そして観客席から場の雰囲気をサポートするバヤシさんの技術なんだなと感じます。

バヤシさん、ありがとうございました!!今日も元気をもらいました!!!

バヤシさんのTwitterはこちら!!


この記事を書いた人:あゆみむ

応援ライター。あなたのお話をお伺いし、読んだ人をファンにする文章に仕立てます。お話するのが苦手な方でも大丈夫です。積極的に質問しますが、嫌なことを無理には聞きません。活動を発信したい方、お気軽にお問い合わせください。記事掲載場所はあゆみむnote( #推し名鑑)でもご自身のHPやnoteなどでも可能です。


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