まず屈服する。そこから全てが始まる話。 #教養のエチュード賞
私は、理想と現実の区別がつけられない人間だった。架空の理想の自分像を、本当の力を発揮した自分と思いたがる性分をやめられなかった。
まだ本気出してないだけ本気出せる環境にいないだけ。もっと出来るはず。認められるはず。もっと強く、もっと深く、もっと魅力的な人間であるはずなのに。いつまでたってもそうなっていないのに、諦めきれない、どうしようもない大人だった。
社会的に認められたかった。大きな影響力が欲しかった。本当はそれよりも、影響力を生み出す深い世界観、唯一無二のアイデンティ