シンエヴァ見ての真面目なキャラごとの感想(考察ではない)

長文書ける場所がなかったのでキャラごとに感じた感想をnoteにした。
思いっきりネタバレしてるので要注意

■シンジくん

大人になるって、時間と共に勝手になるんじゃなくて意識的になるものだとつくづく思う。
終盤いきなりゲンドウを諭せるくらい大人になったけど、そんなに違和感は感じなかった。トウジ然りケンケン然り、シンジくんも意識的に大人になったのでしょう。

「胸の大きないい女」はやりすぎだと思うけど、いつかそれで痛い目見てもいいじゃないか。

■マリ

マリエンドはそう来たかーと驚いた。

もはやヒロインとしてレジェンド化してしまったレイともアスカともくっつけるわけには行かず、マリとくっつけたのは賛否両論とはいえ良かったのではないか。裏表ありそうなものの結局通してみたらただのいい人だったし、色々伏線思惑仕込んだものの諦めて都合の良いトリックスターに配置されたように感じる。大人の男性と母親との関係のような、保護者兼友人兼恋人のような関係はしっくりくる。

■アスカ

アスカとケンケンくっつけるのはファンからしたらいいのか？まあ頼り甲斐のある大人の男になったからいいのか。アスカの好きになった2人の登場人物、憧れる父性を感じさせる大人の男(カジさん)と、無理に大人びたアスカが自然体でいられる気の置けない同年代の男子(シンジくん)の中間くらいと言うところで良い落とし所だと思う。まあケンケンでなくてもよかったと思うけど。
それより宮村優子の演技に驚いた。
こんなに上手かったっけ？

■レイ

そっくりさんは結局ポカ波と同化して現世に戻ったのか？村でおばちゃんたちに愛されながら適当な男と結婚するのだろう(ここでカジリョウジJr.か？)しかし大多数の廃棄されたアヤナミシリーズが報われない。

■ミサトさん

Ｑ以来ここ7年8年突っ込まれ続けた「行きなさいシンジくん」と「あなたはもう何もしなくていい」で稼いだヘイトを贖罪したので良いと思います。
下手に生き残っても更なるヘイトを稼ぐだけ。カジリョウジJr.は父も母もいない中よくぞいい子に育った。きっと村全体が家族みたいな環境で育ったのが良いのだろう。親が欠けたことで荒れまくってる登場人物この世界にたくさんいるよ。

■ヴンダーのみなさん

ガンダムSEEDかな？
ミサトさんには「主砲、てーっ！」って言って欲しかった
地球がダメになるかならないかなんだ、やってみる価値ありますぜ！みたいなこと言ってる人いなかった？

そしていわゆる「エヴァ」のメイン人物たちが収まるところに(多少無理やりでも)収まった結果、エヴァを卒業できない視聴者たちのおもちゃになった鈴原サクラ
最近のオタクの主食とも言える激重感情を持たされたのでなるべくしてなった位置だと思う。

北上ミドリは印象は悪いが一部の視聴者の代弁者として非常に良い位置だと思う。そりゃあの世界でいろんな考えの人いますよね。身内に甘すぎ→過去作登場人物にシンジを心から嫌わせるわけにはいかないし
そしてシンジにはヘイトしかないにも関わらず中々重いミドリの引き金に対して軽すぎるサクラの引き金に思わず笑ってしまった。

■ゲンドウ

過去1で物分かりが良かった。
やりたいことは結局ユイとの一体化という形での再会、それとついでに人類の進化ということでいいのかな。
ネブカドネザルの鍵はよくわからなかったが、世界を周回して前世知識で行動するカヲルくんに対して、世界の外側に立って運命を調整できる能力(≒神殺し)ということで理解している。
(本の中の登場人物では、本の外に干渉できないからミサトさんにはゲンドウを殺せなかった)
ただし答えは外の世界ではなくゲンドウ自身のなかにあり、外の世界を見る必要はなかったと。
結局答えは外の世界ではなく、自分の中にあったと。

親子喧嘩は叩きのめしたら終わりじゃなくて、話し合って落とし所を見つけるところがゴールよね。刃牙の親子喧嘩を思い出しながら見てた。

最後シンジに見送られて現世に帰って来たのか、ユイと一緒に(初号機、13号機と一緒に)心中したのかわからなかった。
まあ、現世に戻ってもリンチ喰らうだけでしょう。
X-MENのサイクロプスを思い出した。

■冬月先生

一番不憫では？
こんな声してたっけ、老けた気がする。
生身で気合でLCL化を耐えつつ、マリにエヴァを託したらパシャる仕事人ぶり
イスカリオテのマリアはわかりません。
冬月ゼミにいながらヴィレ側にいるから？
処女懐胎的に母親でもないのにシンジの保護者面してるから？

■カヲルくん

カヲルくんは世界を何度も周回してるとして、前の世界の知識を引き継いで自分が幸せになるべくシンジくんの幸せのために行動していたが、いつしか手段が目的化してシンジの幸せだけを願うようになっていた。

■ストーリー
ガフの門〜裏宇宙、槍の辺りはよくわからんかったがまあ結末に向けての加速としてはよくわからなさすぎて逆に理解を放棄したので引っかからずに見れた。
映画館で後ろのオタクが終わったあと「庵野よくまとめたなー」って言ってたけど、幸せに終わった感出しただけで何もまとまってないからな。

以上
また何か思いついたら追記します。