ケンタッキーの思い出
ボブスレーの大会でカナダのカルガリーに行った時、大型ショッピングモールに買い物に出かけたついでに昼ごはんを食べることになった。
席が空いていた、という理由でケンタッキーフライドチキンに決定。世界規模のチェーン店は味の心配もない。
今はどうか知らないけど、当時の日本チームは若いもんがパシリになり、年長者は席に座って待つ時代だ。
お待ちかねのチキンを選手2人が両手いっぱいに抱えるようにして持って来る。
「まだあるんです…」と2往復目。
テーブルを埋め尽くすほどにチキンが並べられて全員が言葉を失う。
どうやらオーダーを間違えて、拙い英語だし、できあがってるチキンを全部買い占めた(らしい)。
買った以上は残すことは許されない。鉄の掟だ。
食べましたよ、全員で。1人あたり15〜20ピースくらい食べた気がするけど、ただの苦行だったので記憶が曖昧。もっと少なかったかな…
↑このバケツ2杯分。
パーティバーレルを各自で平らげるシュール過ぎる光景に、カナダ人たちも珍しそうにこっちを見ている。腹が苦しくてこっちはそれどころじゃない。
それから20年近く経ったけど、あの日からまだ一度もケンタッキーには行ってない。
土曜の午前は部活で学校に行き、その後は自分のトレーニングで瑞穂競技場まで移動。学校から道一本なんだけど、途中にケンタッキーのドライブスルーがあっていつも大渋滞。みんなニワトリが好きなんだな…
車列の横を通り過ぎるたびにカルガリーでの昼ごはんを思い出す。
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