舞台の差し入れについて思うことと「メッセージを送る権」について_230401
2023.04.01.
おはようございます。劇団フジの四方です。
初回のコラム&サンプル記事を兼ねるということなので、脚本の着想のことや、オーディションのことを書こうかと思ったのですが、
いろんな事情で「差し入れ」について書くことにします。
稽古が始まったばかりなのに厚かましいやつだなぁと思いながらお読みください。
こういう(よく言えば)素直な気持ちを綴っていく3ヶ月にしたいと思います。
差し入れについての見解
大前提として、差し入れはありがたいし、いただけるととてもとても嬉しくて励みになります。
それは間違いなくそうで、差し入れを拒む話ではないです。
あくまで、こういう側面ももある、という程度にご理解ください。
では本題。
まず、差し入れをもらう側目線で。
舞台の本番って、結構荷物が多いんです。
メイク道具、衣装、靴(衣装の靴・上靴)楽屋着、軍手、などなど、、、人によって様々ですが、だいたいみんなキャリーケースやボストンバッグを抱えて小屋入りします。
(小屋入り後の楽屋で荷物が多い人選手権とか、やったら面白そう。メイキングでやってもらおうかな)
もちろん帰りも同じだけ荷物があります。
これにいただいた差し入れや花束があると、家出少女みたいな人が毎公演現れます。
我々のような貧乏劇団員は、電車で行き来しますから、まあなかなか大仕事なのです。
(場合によってはその大荷物で打ち上げへ〜というときもありました。笑。)
語弊を生む言い方をすると、「ちょっと邪魔やな」ということが起こったりするのです。
じゃあ差し入れを持っていく側の目線に立ってみると、やっぱり荷物になる。
電車できて、狭い客席で荷物を抱えて観劇して、終わって出演者と面会するタイミングでようやく自分の手から離れる。
受付で渡していただくこともあるし、なんなら開場前に郵便屋さんがお花を届けたりしてくれるんですが、結局、あげる側も気持ちはあるけど、ちょっと邪魔やなぁとなってるんじゃないかなぁと思います。
ちなみに今回の劇場は受付も楽屋も十分に場所が取れないので、仲介するスタッフにとっても煩わしくなっちゃうのでは、と思っています。
ほんでチョイスが難しい
これは私が気にしすぎなだけかもしれませんが、そういうわけで差し入れするって難しくていつも迷います。
モノやお花はやめよう。
果物とかビールとかその場で飲めない系・食べられない系のものもやめよう。
行き着く先はお菓子かジュースになってこれは無難なんですが、だいたい楽屋をバラすときに「若いんだから!」と口やカバンにお菓子を突っ込まれる経験を10年くらいしてきた身としては、(以下略
まあ結局、自分が差し入れをする身になった時はお店で迷ってしまって、結局ごめんと思いながらお菓子を買うことがほとんど。
もはや、「なんで申し訳なさそうに差し入れしてるんや」と買い物しながらひとりで面白くなってくる始末です。
でも、大切なのは気持ちやから。
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