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4月からの動きについて

ついに三原市で自分の拠点を作り始めた。
大工なので、材料をたくさん置ける、広い敷地が欲しくて大和に拠点を構えることにした。
7年前から空き家らしく、手入れはされているものの水も出せない状況だった。
どうやら外の井戸の組み上げモーターは回っているので、どこかに止水栓があるはずだと、ハンマードリルでコンクリートを破壊しながら、ついに見つけたものの、止水栓が錆びて回らない。バールで無理やりこじ開け、水が出た。一安心。完成はいつになることやら。毎日工事に入れればすぐ終わるだろうが、月に入れても4、5日。
ぼちぼちやっていくしかない。まあでも水回りだけはちゃっちゃとやってしまおうと思っている。

三原で一番多い間取り

ここからの文章は、実は一度一旦削除して、もう一度書き直している。
初めに書いた文は、なんとも迷いの多い、まだ自分が決断しきれていないようなダサい文章になったので削除した。

ここからは宣言になる。
私は地域おこし協力隊の残りの2年を使って、OBOG含む地域おこし協力隊をコアメンバーとした、インバウンド向けの観光コンテンツを作っていくことをミッションとした一般社団法人を設立し運営する。
協力隊として活動している中で、自分の生業を作りつつ、他のメンバーが生業を作れるのかが常に頭の中にあった。大きなお世話だろう。
ただ、生業を作れないのは、どうやら現場に課題があるかもしれないと仮説を立てている。

同じタイミングで、同じこの三原に協力隊として着任したこの仲間を、一人残らず、疲弊しない状態で任期満了を迎えてもらう。
これが当面のミッションだ。
こんなことを言うと、防衛大時代、入校してすぐに「私は自分のことだけでない、周りをサポートできるようになる」と大口を叩き、その役割を担ったものの、ボコボコにされてメンタルブレイクしたことを思い出す。
まずは自分だと身をもって経験した。そして人に頼らないといけないと。

今回一般社団法人を作るにあたって、創業時のメンバーは私とOBの中村さんで作ることにした。頼れる人生の先輩だ。普段ふざけているが、内に秘める思いは熱い。私が災害派遣なら、中村さんは将来の子供達への投資だ。
私は割と思想強めだし、スピードにとことんこだわるので、創業メンバーはついてこれる人でないとストレスが溜まる。サポートする人に同じスピードは求めないが。
中村さんは余裕で水を渡しながら並走していただけるので、とても心強い。
…こうして4月になれば三原に一つブラック企業が誕生する。

実は具体的に何をするかはまだぼんやりとしか決まっていないが、
とにかく今ある課題に対して全力で誠心誠意取り組んでいる中で、また別の課題ややりたいことが出てくるのではないかと思っている。

これを読んでいる協力隊のみなさん、一緒に生業作りの手伝いをさせてほしい。本気で。
生業づくりに何がボトルネックになっているのか、何がしたいのか、3年後、どんな未来を見据えるのか、一緒に考えたいです。
願わくば、そのやりたいことをインバウンド向けの観光コンテンツにできないかと議論したいです。
私はみなさんの現場に行きます。一緒に作りませんか。

私と中村さんの会話の中で、協力隊が3年後に定住できないのは、なぜかと考えたときに「個」で戦っているからではないかという話が出た。
協力隊はエリアに入ることが多い。
私みたいな全域担当というのは稀で、ほとんどは地域が「協力隊がほしい」と声が上がったところに配属される。
これは行政側からすると致し方ないだろう。
ただ、この構造が極めて危険な構造であることを、現場の人間はわかっている。というか、冷静に考えればわかる。
地域が求めている理由は、「今自分たちが担っている業務がたいへんだから、回せないからいれんかい。」ということだ。全員でないにしても、一定数いるのは間違いない。
でもその人たちの多くは、私たちが3年後に生業を作って定住してくれる未来を一ミリも考えていない。言っていたとしても口だけだ。だいぶ思想強めな言葉を羅列しているが、

一方で、とてもいい人がいるのも事実だ。そしてこれがまたややこしい。全員が私たちの未来を考えてない人たちだったらなんの躊躇いもなく、地域をおざなりにして自分の生業づくりに注力できるのに、信頼できる人がいるせいで、割り切れない。関係値ができてしまって、ドライになりきれない。

そこに私たち法人が介入する。関係値を崩したくない人たちの関係を保ったまま、私たちの未来を考えられない人たちに対しては第三者の立場から意見ができる。
「それは本当に彼ら彼女らのためを思っての活動でしょうか」と
極論生業に繋がらない活動は雑務だ。ライフワークのために必要な活動を除き、活動内の時間は生業づくりに時間とお金を割くべきだと思っている。
地域と程よい距離感を作るために、介入して、こちらに引っ張る。生業づくりにより多くの時間を割いてもらう。そしたら定住の可能性があがるのではなかろうか。

この仮説が正しいかはわからない。
全くの見当違いかもしれない。
だけど、今私が正しいと思っている中で、それに共感してくれる人がいて、課題を感じている人が目の前にいて、
だったらその課題を解決するために全力投球する方が面白いかもしれない。

ではまた。


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