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寝正月で出会った「今年、心にとめておきたいこと」とは。

こんにちは。しかないかよこです。
コロナ禍で迎えた今年の年末年始は、実家へ帰省せずに東京で過ごしました。何がなくともWiFiさえあれば良い子どもたちと、家でゴロゴロ三昧。正に寝正月でした。そんな中、見るともなしに見たあるテレビ番組がとても良かったので、書き留めておこうと思います。

1月2日放送「夢対決2021とんねるずのスポーツ王は俺だ!! 5時間スペシャル」です。最初、番組が始まった時は、私は内容も良く知らず見始めました。世界の第一線で活躍する選手と面白おかしくスポーツを競う番組のよう感じました。確かにルールは逸脱しているし、おふざけの面は否めません。しかし、どの企画も、スポーツ選手は本気になると、眼付がかわると思いました。そして、負けたくない。勝ちに対する執着を感じました。

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私が一番、心に残ったのは、最後のテニス対決です。男性車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手が登場されました。それまで、片手間で見ていたお正月番組でしたが、国枝選手が登場したのをみて、釘付けになりました。

番組では、過去、ロジャー・フェデラー選手が「なぜ日本のテニス界には世界的な選手が出てこないと思いますか」との質問に「日本には国枝慎吾がいるじゃないか!」という回答があったエピソードがご紹介されていました。

以前、私は別の番組で国枝選手のドキュメンタリーを見て、高みを目指してひたむきに努力をする姿勢に感動しました。今回も、彼のプレーだけではなく、発言や試合に対する姿勢を見ることができるとワクワクしました。

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今回は、国枝選手と女子車いすテニスプレーヤーの上地結衣選手がペアでした。上地選手は冒頭「今日のために仕上げてきました」とおっしゃっていました。娯楽番組ですが、冒頭から勝ちに対する執着がみなぎっていました。対するお相手は、とんねるずの石橋さんと伊達公子選手がペアでした。

試合が始まり、伊達選手はどんなボールでも返球してくるので、国枝・上地ペアは終始、苦戦を強いられていました。でも、国枝選手は、終始笑顔で前向きでした。上地選手がボールを返すことができず、落ち込むときこそ丁寧に「あのボールは仕方がないよ。相手がナイスショットだった。」と声をかけていました。また、窮地でも「勝ちに行こう、勝ちに」と声をかけ、あきらめません。

試合途中で、解説の松岡修造さんが国枝さんに「こういう窮地に追い込まれた時、どのようなことを意識しますか?」と質問されると「”俺は最強だ”と唱えています」とのこと。正に不屈の精神だと思いました。劣勢の状況に私は「これはちょっと無理かなぁ」と思う時でも国枝・上地ペアはあきらめず、声をかけあってプレイし、自分たちの方に流れを運んでいきます。場づくりが流石だなぁと思いました。

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かたや、伊達選手も同様でした。勝ちにとても貪欲です。「まだですよ。いきますよ」と声をかけ、相手が打ちにくいところに打ち込んでいきます。最後に試合をきめたのも、伊達選手でした。

容赦のない伊達選手のプレーを見ていて、わたしは「車いすでプレーする選手が相手なんだから、相手が打てないとわかっているところに返さなくても」と思っている自分に気づきました。

試合後、負けはしましたが、国枝選手も上地選手もとても清々しい表情で、伊達選手とプレーできたことをとても喜んでいらっしゃいました。その様子から、私が考えるような手加減を国枝選手も上地選手も望んでいたわけではないことを感じ、私は自分がとても恥ずかしくなりました。手加減しない伊達選手は、相手をとてもリスペクトしていると痛感したのです。

勝ちに対する貪欲さと相手をリスペクトするとはどういうことなのか、スポーツ選手の高貴さを感じたひとときでした。失敗した時、劣勢な時の場づくりにも魅了されました。年始に私の大きな勘違いと大切なことに気づき、この一年、心にとめていきたいと思いました。そして、国枝選手と上地選手のご活躍も応援していきたいです。

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