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豆とわらと炭

こんにちは。
しかないかよこです。

私は、小澤俊夫先生の東京昔ばなし大学の入門コースで
昔ばなしについて学んでいます。
2019年7月に第1回がスタートしました。
だいたい2か月に一度、一コマ80分の授業が4時限あります。
残念ながら、コロナ禍のため、現在、休講となっています。

この昔ばなし大学へは、私が、ニューヨークでお世話になった
ニューヨーク児童文化の会の代表Nさんとご一緒に参加しています。
なんと、Nさんは、毎回、ニューヨークからご参加しています。

その昔、ニューヨーク児童文化の会に所属していて、
現在、日本にいらっしゃる方々ともご一緒しています。
ニューヨーク児童文化の会は活動期間が20年以上で、
NYではご一緒しなかった方と、Nさんを通してつながっています。

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このメンバーで、毎週金曜日の夜、オンラインで集まり、
昔ばなしを読みあう会をしています。

先日、私は、「豆とわらと炭」を読みました。
(『ふるさとお話の旅 奈良・大阪』星の環会出版より)

私は、有名なお話だし、みなさん、ご存知だと思ったのですが、
「初めて聞いた~」とおっしゃるので、とても不思議でした。

メンバーのお一人が、「私の本にも同じ題名のお話がある」と、
『日本の昔話』(福音館書店刊)に掲載されている
同じタイトルのお話を読んでくださいました。

すると、みんなが一様に、
「同じ話とは思えない。」「頭に描く絵が違う」という感想でした。

「しかないさんの方が断然、おもしろい」とのうれしい声もありました。
 (私にとっては、「おもしろい」が最大の賛辞です)

私が読んだ本は関西の言葉で書かれているのです。
「おもしろいから、しかないさんの読みを録音して、マスターしたい」
という方もいらっしゃいました。

私には、何でもない大阪弁の読みが、
聞く人によってはとっても面白く聞こえるようです。
これは、私が東京に住むようになってから気づいたことでした。

私は、小学校で読み聞かせのボランティアもしていますが、
『じごくのそうべぇ』を読んだ時は、最初は横を向いていた子どもが
だんだん面白くなってきたのか、ぐいぐい前のめりになり、
最後には、「もう一回読んで」と言われたこともあります。

『豆とわらと炭』というお話を、二つの語りで読み比べることで、
印象がこんなに違うことに、我ながら、とてもびっくりしました。

そして、「昔ばなしって、奥が深いなぁ」と改めて感じました。

小澤俊夫先生は、FM福岡で昔ばなしの解説もされています。
(これもNさんに教えていただきました)
例えば、『三年寝たろう』には
「人の成長にはいろんなプロセスがあるんだよ」というメッセージがこめられいるなどです。
小澤先生の優しい語り口調と、示唆に富んだ内容は
癒しにもなるし、学びや気づきにもなります。
ご興味のある方は、是非、お聞きになってみてください。

我が家にもスマホ片手の寝たろうがいるので、
このお話はとても心が落ち着きました。


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