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絆を強める妙薬とは

こんにちは。しかないかよこです。
今日は、NYLB研究所の認定講師として、世界に通用する子どもの育て方 アドバンス講座を開講しました。千葉、東京、神奈川、群馬、福岡と見事に参加者のお住まいはバラバラでした。しかも、Zoom操作にご助力くださった佐藤梢さんは、滋賀県にお住まい。家族構成もバラバラで、まさに多様性の宝庫。皆様の自己紹介を伺っていると、新たな視点を得る絶好の機会となりそうで、ワクワクしてきました。

世界に通用する子どもの育て方 (4)

今日のテーマは、絆を強める積極的建設的傾聴(ACR)でした。
みなさん、辛いことがあった時、誰に相談しますか?
私は「この人なら話しても大丈夫」と思う人です。
じゃあ、「この人なら話しても大丈夫」という人は、どうやって見つけますか?

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今日、ご紹介したACRは「この人なら話しても大丈夫」という安心安全な関係性を作るスキルの一つです。ACRを簡単にご紹介すると、良いニュースを聞いた時、相手の話に興味を持って、その内容をより一層味わう反応をすることです。
「なんだ、そんな簡単なこと、いつでもやってますよ」と思いますか?

私は、今日、試しに夕食での家族の会話を観察してみました。確かに誰かが良いニュースを話すと、第一声は「そう、良かったね!」という反応はありました。でもね、その後がね・・・。そんなに喜びの反応は長く続かず、特に興味関心をもった質問がでるわけでもなく、別の話題や、自分のよかった話を始めたりする場面が見受けられました。

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反対に、話が続いたのは、失敗談の時でした。たまたま、小学生の息子が昨日、学校で眼鏡を壊してしまいました。息子がその話をした時は、家族はとても熱心に、食事そっちのけとなり「どうして、そうなったの?」「何がいけなかったの?」「その部分がよくわからないから、もう一度、状況を説明してほしい」など質問攻めとなりました。当の本人が、話しにくそうにすればするほど、私たちは聞きたくなっていました。
全く、この反応を良いニュースの時にやらんか〜い!って感じです。

人は、ネガティビティーバイアスがあるので、どうしても悪いところに目がいきがちです。眼鏡を壊した状況も然りです。他にも、子どもの成績表を見る時、できていない項目が目に飛び込んできます。イメージとしては、その数字や項目だけが、大きく太字で立ち上がっている感じですね。

でも、意識して注意深く観察していると、何気ない会話の中やふとした行動に良いことが散りばめられています。残念なことに、良いこと=問題ではないので、私の中で流れていくようです。

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講座では、良いニュースに反応するACRのワークを行いました。ワークの後は、みなさん、満面の笑顔になり、ACRをされる側もする側も生き生きしていらっしゃいました。私自身も心がホコホコとあたたかくなり、Zoom越しですが、皆さんの熱量が伝わってきました。
今日の感想を一部ご紹介します。

・ACRをしたり、されたりすることで、自分も幸せになるけど、相手も楽しそうにされているのが、とても印象的です。
・ACRをしたこと、されたこと、両方できて良かったです。自分がとても満たされ、今日は幸せな一日になります。
・楽しい時間でした。
・早速、試してみようと思います。どのような反応が返ってくるのかと思うと楽しみです。
・職場で1日1回ACRを試してみようと思います。
・まずは、相手の良いニュースを聞くことから始めたいと思います。
・人の話を聞く時は、相手の方に自分の身体を向け、顔を見て、目をみることから始めたいと思います。

この講座は、今日が初回なので、初対面の参加者同士の方が大半でした。最初のブレイクアウトルームのシェアの時は、恐る恐るの感じがありましたが、お互いのことに関心をもち、相手の良かったことに心から喜びあうACRのワークを通して、講座が終わるころにはとてもよい関係性が築きあげられていました。

私が子どもや大切な友人との関係性で願っているのは、困った時や辛い時に安全基地になること。今日、講座でお伝えしたACRはまさに絆を強める妙薬だと思いました。「良薬は口に苦し」と言いますが、この妙薬は口にすると、苦くはなく、自分自身も相手もとても心地よく、幸せな気持ちになるのだと参加者の皆様のご様子をみて感じました。

アドバンス講座にご興味のある方は、こちらをご覧ください。


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