忍殺TRPG関連SS【ニンジャズ・ダイアリー】#17

◇これはなに?◇

 当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGを遊ぶためにネオサイタマへ送り出したニンジャたちの視点で書いた掌編テキストカラテです。ヘッズにはたぶんスレイト方式の短編集といえば伝わるかと思う。ダイスは絡んだり絡まなかったりする。よろしくね。



■グレアリング・オロチ・ヤクザクラン事務所■
シャープキラー=サン。ほら、アーン」「ウン? あぁ、アリガト」セーラー服の少女が口を開けると同時、隣に座るネオンラインパーカーの少女がピザ一切れを放り込む。同じテーブルを囲み、スシを頬張っていたキールバックは半眼でその様を見つめていた。自分はなにを見せられているのか。「……ずいぶん、仲がよろしいんですね? レディ・エイム=サンと」「え?」シャープキラーが意外そうに目を瞬かせた。そして隣、密着せんばかりに身を寄せるレディ・エイムを見やる。「まあ、そうだね。仲はいいかな」「そう? 普通じゃない」気怠げな様子でレディ・エイムはジュースを啜っている。キールバックは渋面を作った。ディスグレイスであれば喜ぶだろうか、この光景。

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