忍殺TRPGソロリプレイ【キャット・インバイト・ビッグマウス】#3

◇前置き◇

 ドーモ。しかなです。当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGのシナリオを遊んだ結果を元に作成したテキストカラテ(訳注:二次創作小説)となります。いわゆるリプレイだ。気楽に読めるよ。

 そして続き物でもある! 前回のお話はこれです。

 発狂寸前ヨロシマンとの邂逅により、ついに原因のニンジャの情報を得たエスコートたち。敵のフーリンカザンをどう崩すか。そしてマネキネコは手に入れられるのか。

 早速行ってみよう。よろしくおねがいします。



◇潜入:セタガヤ・ケイヴ最奥部◇


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 ZZZZ……ZZZZ……

「あれが例のバイオニンジャか……!」

「で、でっけぇなオイ!?」

 ケイヴ最奥部。微かな寝息を立てる毛玉めいた巨体あり。ニンジャ暗視力をお持ちの読者であれば、それが常軌を逸して巨大なネズミ……否、ネズミめいたニンジャだと看破できるだろう。

 これがプレイグ。恐るべきコクシ・ジツの使い手。エスコートは静かに周囲を見渡し、壁面に敷き詰めるようにして設置されたイマトヤキ・マネキネコを、そして反対側で油断なく目を光らせるバイオネズミの群れを見た。

「だ、大丈夫でしょうか。この場でコクシ・ジツを使われてしまえば……こちらの住民にも被害が……」

「……それを避けるための作戦だよ、カテドラル=サン。データによればプレイグ=サンは夜行性。少し騒がしくしてもすぐには起きないだろう」

プレイグ:居眠り判定
1d3 → 3 
3ターン後に起床

 ひそひそとニンジャたちが言葉を交わす今も、プレイグは寝息を立てている。その様を見ればアンブッシュもできるか。一瞬浮かんだ考えをエスコートはすぐに掻き消した。プレイグとてニンジャ。さらにあの巨体だ。一撃で仕留められる可能性は低い。

「手筈どおりにやろう。頼むぞ、カテドラル=サン」

「心得ました。イヤーッ!」

 カテドラルが背のバイオ翼を広げ、跳躍。8フィートを超える巨躯を感じさせない見事な滑空で壁際のマネキネコまで到達。彼女は迷ってから、特に古そうなものを数個拾い上げた。

『1ターン目』
カテドラル:飛空移動
エンシェント招き猫(グレアリング・オロチのアジト分、四つ獲得)

 エスコートはそっと息を吐き、敵意を深めたネズミの群れを一瞥する。彼らの側にもガラクタの山があった。プレイグの眠りは深い。タイガー・クエスト・ダンジョンと行くか。

「私は少し向こうを調べる。イヤーッ!」

「ア? 待てよ爺さん! オレもいく! イヤーッ!」

エスコート:連続側転
(1,2,3,3,6,6) 成功
エスコート:移動後スリケン→ネズミ
(1,2,2,3,4,5) ネズミ死亡!

シングルラブル:連続側転
(1,6) 成功
シングルラブル:移動後スリケン→ネズミ
(1,5) ネズミ死亡

​バイオネズミ移動

「「イヤーッ!」」

「「アバーッ!?」」

 両ニンジャはほぼ同時に連続側転! 着地と同時に放ったスリケンが警戒姿勢のネズミ二体を撃ち抜き即死せしめた。身を起こしたバイオネズミの生き残りが、二人の元へと駆け出す。

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 カテドラルは驚いたようにエスコートらを見やる。が、すぐにその目的を察し「イヤーッ!」再び跳躍、滑空。音もなくガラクタ山へと到達し目についたものを拾い上げる。

『2ターン目』
カテドラル:飛空移動
コモントレジャー回収
(3) 【万札】24→27
カテドラル:宣言脱出

「エスコート=サン! ここガラクタしかないです!」

「フム……まあ、そういうこともあろうな。イヤーッ!」

「アバーッ!」

エスコート:集中スリケン→ネズミ
(1,2,2,5,5,6) ネズミ死亡!
宣言脱出

 エスコートは無造作にスリケンを投擲しネズミを駆除。そのままハンドサインをカテドラルらに送り撤退を促す。同じくゴミの山を探索していたシングルラブルも頷き、スクラップを抱えて出口へと向かう!

シングルラブル:連続側転
(3,4) 成功
シングルラブル:移動
コモントレジャー回収
1d6 → 1 【万札】27→30
宣言脱出


◇◆◇◆◇


「……マネキネコいただいて仕切り直すのはいいけどよ。どこで迎え撃つんだ? 下手に外で襲われたら意味がないだろ?」

「一応、プランは立ててある。……フム」

 セタガヤ・ケイヴ入り口。カラテ警戒するシングルラブルを横目に、エスコートはたった今携帯IRC端末に届いたメッセージを確認。差出人は……ディスグレイス。小さく頷く。

「許可は取れた。ここからがネズミ駆除の本番だな……移動するよ、二人とも」

「どこにです?」

「キキコミ社。あそこで迎え撃つ」

 端的な発言に、カテドラルとシングルラブルは目を丸くした。



◇迎撃:キキコミ社にて◇

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 ……時、すでにウシミツ・アワー! 社長室前の廊下にて、エスコートたちは陣形を組む。隣のオフィスからは光が漏れている。帰りの遅くなった社員が社長命令により待機しているのだ。扉は固く締め切られている。

「あのデカネズミ、本当に来るかな」

「ロウム=サンの情報を信じるよりあるまい。あれが確かならばどうあってもこの場に現れる」

 シングルラブルのぼやきに、エスコートは淡々と答えた。彼らの背後の社長室にはマネキネコが飾られている。プレイグの収集したあのマネキネコが。

 このキキコミ社は彼らがオヤブンのディスグレイスが顔役を務めている。故に、ある程度は無茶ができる。あの図体からして社長室に直接出ることはできまい。となれば。

ZZZZMMMM……!

「ブルズアイ」

 足元から伝わる振動に、エスコートは静かに呟く。そして両脇を固めるカテドラルやシングルラブルと共に、緩やかにカラテを構えた。

イヤーッ!

 KRAAASH! 彼らからタタミ5枚分離れた場所の床が跳ね上がる! 中から這いずり出してきたのは……メキシコライオンが飼い猫に見えるほどに巨大なバイオネズミ……否、バイオニンジャ! その目にたしかな知性と怒りを浮かべたそれは、ムチめいて尻尾を振り回してアイサツを繰り出す!

『ドーモ。プレイグです』

「ドーモ。プレイグ=サン。我々はソウカイヤです。用件を……聞く必要はなさそうだね」

「キィッ!」「キィッ、キィッ!」

 プレイグが這い出した後から四体のバイオネズミが出現、軍隊めいて統率の取れた動きでその両脇を固める。どの瞳にも溢れるのは邪悪な敵意!

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プ:プレイグ(Boss級の敵/バイオ生物/ニンジャ/大型2×2)
体力         10     精神力           5    回避:6
カラテ		8	ニューロン    	5	
ワザマエ		4	脚力		4
ジツ		2	万札		0	
◇装備や特記事項
『連続攻撃2』、
◆『血に肥えた巨躯』:『大型2×2』、『水マスの影響無視』『回避ダイス-2』
◆『猛烈突進』:脚力の2倍までの距離を移動できる。ただし曲がることも後戻りもできず、一直線の移動しかできない。この移動時は一直線でさえあればナナメ方向への移動も可能である。
 『猛烈突撃』の使用直後に近接攻撃を行う場合、【攻撃回数+1】となる。
 ただし、『猛烈突撃』を使用したキャラは次の出番まで一切の回避が行えない。
◆『コクシ・ジツ』
 :バイオネズミを媒介に周囲にいる人物に病を振りまくジツ。感染した者は敗血症に似た症状に見舞われ、全身から黒い血を噴き出して死ぬ。バイオネズミがいないと使えない欠点がある。
自分の手番開始時に【精神力】を1消費し使用を試みられる(このジツは手番開始時に使用するため、1ターン中に最大で「ジツ」→「移動」→「攻撃」の行動が可能)。
判定には(1+MAP中に現存するバイオネズミの数)個数のダイスを使う。発動難度は【Hard】。発動に成功した場合、使用者と同じフロアにいる敵対するキャラクターに1ダメージを与える(回避難度:Hard)。(同一のフロアとは壁およびドアで区切られていない範囲をいう。)
◆『仲間呼び』
 毎ターン開始時に自分の周囲に「バイオネズミ」を1体呼び出す。
「セタガヤ・ケイブ」にいる場合は3体の「バイオネズミ」を呼び出す。
◆『肉体の回復』
 近接攻撃でキャラクター(NPC含む)を倒した際に体力が1回復する。
マ:バイオマウス
体力          1     精神力           1    回避:0
カラテ		1	ニューロン    	1	
ワザマエ		1	脚力		1
ジツ		-	万札		0	
◇装備や特記事項
『群体』:このキャラクターは統率者の指揮で群体行動をすることで性能があがる。
    『プレイグ』がMAPにいる場合、脚力が+1される。
『家屋破壊』(このスキルはアジトでの戦闘まで開示されない)
 :このキャラクターはアジト及び家具に対して攻撃できる。

 エスコートは苦笑を漏らし、プレイグを真正面から睨みつけた。

「招いておいてなんだが、ここは借り物でね。あまり派手に暴れられる前に駆除させてもらう……!」

『……カカレ……!』

「「「キィッ! キィッ! キィッ!」」」

 耳障りなバイオネズミのコーラスが、真夜中のイクサの幕開けを告げた。


◇イクサ開始:1ターン目◇

『ギッ、ギギギギギィッ!』

 プレイグが耳障りな声でがなり立てる。それと同時、どこからともなく降って湧いたのは新手のバイオネズミ! エスコートは舌打ちする。ネオサイタマにバイオネズミのいない場所などあるまい。だがこうも簡単に呼びつけるとは!

プレイグ:仲間呼び発動

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「どうにかしてジツの発動を抑えねば……カテドラル=サン!」

「ハイ! イヤーッ!」

「アバーッ!?」

カテドラル:集中スリケン→バイオマウス
(2,5,6) バイオマウス一体死亡!

 カテドラルの投擲したスリケンがプレイグに寄り添うバイオネズミの一体を両断! 血が廊下を汚す。それを無表情に見やったエスコートは、

「……エッ、爺さん? まさかそれぶっ放す気」

「イヤーッ!」

 シングルラブルの疑問にも答える暇を惜しみ、バズーカを撃ち放つ!「ギィッ!?」プレイグは巨体に似合わぬ素早さで跳躍! その真下を、KABOOM!

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エスコート:集中バズーカ→プレイグ
(1,1,2,4,4,5) 成功!
プレイグ回避
(1,3,6)
バイオマウス二体焼死!

「「アバーッ!?」」

 暗い廊下を爆炎が照らす。一瞬にして灰になるバイオネズミを前にエスコートはザンシン。シングルラブルはあんぐりと口を開けて彼を凝視!

「あ、あの、エスコート=サン? いくらなんでも屋内でそれは……」

「なに、叱られるのは私一人だ。気にすることもない。それより……!」

『ギィッ……イヤーッ!』

 着地したプレイグの目が赤く輝く! 周囲にいたバイオネズミの瞳が同調するように赤く染まった。恐るべきジツの発動に、三人のニンジャは身構える。

 ……しかし、なにも起こらない! アンブッシュめいた爆発がプレイグの集中を掻き乱したのだ。媒介となるバイオネズミの数も少ない。プレイグの目が怒りに燃える!

『イヤーッ!』

 猛然と突進! その勢いで身体を捻り、ムチめいた尻尾でまとめてニンジャたちの首を刈り取らんとす!

プレイグ:コクシ・ジツ
【精神力】5→4
(1,2,3) 失敗
プレイグ:猛烈突進後カラテ
1:カテドラル 2:エスコート 3:シングルラブル
3d3→(1,2,3)
→カテドラル
(6,6,6)
→エスコート
(5,6)
→シングルラブル
(2,5)
カテドラル回避
【精神力】5→4 自動成功
エスコート回避
(1,1,2,3,5)
シングルラブル回避
(3,4,6)
カウンター! プレイグ回避不能【体力】10→9

「「「イヤーッ!」」」

 だがその致命的一撃は空を切った! カテドラルはすれすれでブリッジ回避! エスコートはしゃがんでこれをいなす! そしてシングルラブルは「イヤーッ!」『グワーッ!?』前転回避! その勢いを利用したドロップキックをプレイグの鼻先に叩きつける!

「クソネズミが! グレアリング・オロチナメてんじゃねェーッ! スッゾコラー!

『グワーッ!?』

 そのまま猛然と殴りかかるシングルラブル! 体勢を立て直せないプレイグがこれをまともに受ける他ない! 苦悶し、身を捩る!

シングルラブル:集中滅多打ち
(3,4)(2,6) プレイグ【体力】9→7

「これならばいけるか……ム?」

 カラテを構えるエスコートは、巨体の向こうで響くガリガリという小さな音を捉える。音源は? ……すぐに推測できた。彼は舌打ちする。

「いかんな。ASAPでけりをつけなければ!」

「エッ? どうして……アアーッ!?」

 不思議そうに音の原因を見やったカテドラルが一転悲鳴をあげた。その視線の先には床の下に潜り込みLANケーブルをかじり続けるバイオネズミたちの姿! このまま放置すればいずれLANケーブルは断線、その拍子でオフィスのUNIXが爆発しかねない!

バイオマウス×2:集中家屋破壊
(4)(3) アジト【体力】10→8


◇2ターン目◇


 ぽとり、と。天井からまた一匹バイオネズミが落下し、プレイグの元へと駆け寄った。エスコートの顔が険しくなる。これを見過ごせばプレイグのジツが猛威を振るうこととなろう。ジリー・プアー(徐々に不利)だ。

プレイグ:仲間呼び発動

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 「まったく……もう! イヤーッ!」

 眉間にしわを寄せたカテドラルが跳躍! そのバイオ翼を広げプレイグの頭上を滑空、背後に着地! そして!

「イヤーッ!」『グワーッ!?』

カテドラル:飛行移動後カラテ→プレイグ
(1,2,5,6,6)
サツバツ! 1「死ねーッ!」
プレイグ【体力】7→5 弾き飛ばし無効
残虐ボーナス1d3 → 3 【万札】30→33

  バオン! 体重の乗った拳がプレイグに突き刺さる! その衝撃に巨体がよろめいた。並のニンジャであれば堪えきれず吹き飛び、壁のシミとなっていたやもしれぬ強烈な一撃!

「イヤーッ!」『グワーッ!』

 そこにエスコートが追い討ちのチョップ突きだ! 身を捩るプレイグの目が再び赤く輝く! 『……イヤーッ!』

プレイグ:コクシ・ジツ
【精神力】4→3
(1,4,4,5) 成功
カテドラル受ける 【体力】14→13
エスコート回避
(2,4) 【体力】4→3
シングルラブル回避
(1,6)

「……!? ゲホッ、ゲホーッ!」「ゴボーッ!?」

「カテドラル=サン!? 爺さん!?」

 突如吐血した仲間に、シングルラブルは慌てて口元を覆う。間違いなくコクシ・ジツだ。カラテあるからこそ症状の進行を止められている。モータルであれば訳もわからず死んでいただろう。

「この……ッ!」『イヤーッ!』「ンアーッ!?」

プレイグ:集中カラテ
1:カテドラル 2:エスコート 3:シングルラブル
2d3 → (1,3)
→カテドラル
(1,3,4,5)
→シングルラブル
(1,4,5,6)
カテドラル受ける 【体力】13→12
シングルラブル回避
(1) 【体力】4→3

 そこへプレイグの前脚が飛んだ。シングルラブルはかろうじて右手でこれを受ける。身体が軋んだ。「ンアーッ!?」向こう側ではカテドラルの悲鳴。尻尾か!

「チィッ……イヤーッ!」「アバーッ!?」

 敵が万全な姿勢を取り戻したことを見てとったシングルラブルは標的を変更。巨体を回り込み、床下LANケーブルをかじっていたバイオネズミをスリケン殺!

「キィッ!」「ンン……!」

 だが他のバイオネズミは仲間の死を気にも留めることなく行動を続ける。一体のバイオネズミがカテドラルの脚にかじりつき、傷つけた。その遥か向こうではもう一体が執拗にLANケーブルを攻撃!

バイオマウス:集中カラテ→カテドラル
(5)
カテドラル回避
(1,3) 【体力】12→11
バイオマウス:集中家屋破壊
(6) アジト【体力】8→7


◇3ターン目◇

プレイグ:仲間呼び

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 ぽとり。また一匹、プレイグの側にバイオネズミが落下! 側にいたエスコートを悪意のある目で見上げる。

「ンン……イヤーッ!」

 バサリ! カテドラル翼を大きく広げ、その場で回転! プレイグごとネズミを吹き飛ばさんとす! 無論のこと、プレイグの巨体はそう簡単には揺るがない。しかし!

カテドラル:集中薙ぎ払い
(2,5,5)
プレイグ回避
(2,5)
バイオマウス一体死亡!

「アバーッ!?」

 カテドラル足元のバイオネズミは突然の颶風に対処できず吹き飛び、床のシミへと変わる! 無惨! 「イヤーッ!」『イヤーッ!』その隙に乗じて放たれたエスコートの致命的カラテをプレイグは身を捻り回避!

エスコート:集中カラテ→プレイグ
(4,5,6,6)
プレイグ回避
(2,6)

『イヤーッ!』「「ンアーッ!?」」

 再度解き放たれたコクシ・ジツに、カテドラルとシングルラブルが血を吐いた。その肌に黒い染みが浮かぶ。『イヤーッ!』「「イヤーッ!」」追撃の巨体カラテをかろうじて回避!

プレイグ:コクシ・ジツ
【精神力】3→2
(1,3,6) 成功
カテドラル受ける 【体力】11→10
エスコート回避
(1,5)
シングルラブル回避
(1,2) 【体力】3→2

プレイグ集中カラテ
1:カテドラル 2:エスコート 3:シングルラブル
2d3 → (1,3)
→カテドラル
(2,4,5,6)
→シングルラブル
(1,5,6,6)
カテドラル回避
(6,6)
シングルラブル回避
【精神力】4→3 自動成功

「テメェーッ! イヤーッ!」『イヤーッ!』

 怒りに任せたシングルラブルの拳は虚しく空を切る。エスコートが声を上げた

「カラテが荒いぞ、シングルラブル=サン!」「キィッ!」「ぬ、グワーッ!?」

「爺さんも足元に気をつけろよ! 本当ウザってえなこのネズミども!」

シングルラブル:集中滅多打ち
(3,3)(1,4)
プレイグ回避
(2,6)

バイオマウス:集中カラテ→エスコート
(4)
エスコート回避
(1,1,2) 【体力】3→2

バイオマウス:集中家屋破壊
(1)



◇4ターン目◇

プレイグ:仲間呼び

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 また一匹、プレイグの近くにバイオネズミが落下。次の瞬間そのバイオネズミは訝しげに顔を上げる。頭上を影が過ったからだ。

「イィィィ……ヤァァァァーッ!」

「「アバーッ!?」」

カテドラル:飛行移動後薙ぎ払い
【精神力】4→3 自動成功
(3,6)
プレイグ回避
(4,4)
バイオマウス二体死亡!
​エスコート:集中カラテ
(2,3,4,5)
プレイグ回避
(1,5)

 8フィート超の巨躯が舞い、羽毛とともにバイオネズミたちが吹き飛び死! カテドラルはザンシンし、プレイグと対峙する。同時にカラテを仕掛けていたエスコートも同じくザンシン。プレイグは巨体に似合わぬ機敏な動きで両ニンジャのカラテを退けたのだ。

プレイグ:コクシ・ジツ
【精神力】2→1
(4,5)
カテドラル受ける 【体力】10→9
エスコート回避
(3,4,5)
シングルラブル回避
(3,5)

プレイグ集中カラテ
1:カテドラル 2:エスコート 3:シングルラブル
2d3 → (2,2)
→エスコート
(2,2,5,5)(1,4,4,4)
エスコート:ムテキ
(1,1,2,3,4,4,5,5) 成功! 無効化!

「ゲホッ」

 カテドラルが咳き込む。その純白のニンジャ装束を赤い染みが彩った。だがエスコートとシングルラブルは体内にカラテを循環させコクシ・ジツを回避。そこへ!『イヤーッ!』

 エスコートに襲いかかるプレイグのカラテ! エスコートは状況判断し、両腕を眼前で交差! 「ムテキ!」カラテシャウトと同時、その身体が鈍色に輝く! ムテキ・アティチュードだ!

 プレイグのカラテはあえなく弾かれ、そこへ「イヤーッ!」シングルラブルが殴り込みをかける!『グワーッ!?』鼻先に叩き込まれた拳にプレイグは怯まざるを得ない!

シングルラブル:集中滅多打ち
(2,6)(3,6)
プレイグ回避
(3)(5) 【体力】4→3

バイオマウス:集中家屋破壊
(3) アジト【体力】7→6


◇5ターン目◇

プレイグ:仲間呼び

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「イヤーッ!」

 新たなバイオネズミの増援を捉えたカテドラルは翼を大きく広げ跳躍! 着地と同時、その長い腕を広げて回転!「アバーッ!?」バイオネズミ無惨!

『グワーッ!?』

 プレイグが苦悶。カテドラルの面制圧カラテを回避し損ねたためだ。そこへ「イヤーッ!」『グワーッ!?』エスコートの無慈悲なカラテチョップ! プレイグが巨躯を震わせる!

カテドラル:飛行移動後薙ぎ払い
(1,4,6)
プレイグ回避
(1,2) 【体力】3→2
バイオマウス一体死亡!

エスコート:集中カラテ
(1,2,3,6)
プレイグ回避
(2,3) 【体力】2→1

 その目に禍々しい赤い光が宿り……すぐに消える。媒介となるバイオネズミはもはや残り少なく、また彼自身も手負い。ジツの集中ができぬのだ。『イヤーッ!』「ンアーッ!?」それでもなお抵抗のカラテ! カテドラルがよろめく!

プレイグ:コクシ・ジツ
【精神力】1→0
(1,4) 失敗
プレイグ:集中カラテ
1:カテドラル 2:エスコート 3:シングルラブル
2d3 → (1,2)
→カテドラル
(1,1,2,3)
→エスコート
(1,1,3,3)
カテドラル回避
(1,3) 【体力】9→8
エスコート回避
(1,1,2,2,5)

スッゾオラー!

 そこへシングルラブルだ! デスパレートなカラテをプレイグはかろうじて回避し……目を見開く。もはや視力も覚束ないのか、シングルラブルの姿が五体に増えて見えたのだ。

 否、実際にシングルラブルは増えている。プレイグの周囲を取り囲むのは朧な彼女の影。カラテを構え、彼女は挑発的に言い放った。

「その様子だとあのクソ面倒くせェジツは打ち止めだろ? じゃあ次はオレの番だ……ブンシン・ジツの怖さ、目に焼き付けろや!」

シングルラブル:集中滅多打ち
(1,3)(1,5)
プレイグ回避
(3,6)
シングルラブル:ブンシン・ジツ
【精神力】3→2
(1,2,3,3,4,4,4) 成功!

バイオマウス:集中家屋破壊
(1)


◇6ターン目◇

プレイグ:仲間呼び

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 プレイグは弱々しく呻く。その呼びかけに応じてまた一匹バイオネズミが参上する。しかし「イヤーッ!」『イヤーッ!』もはやニンジャたちは目もくれぬ。ビッグニンジャのカラテを尻尾で弾き、プレイグはニンジャたちの向こう……懐かしい匂いの漂う部屋を見やった。

 あと少しなのだ。このニンジャたちを排除し、あれを取り戻さねばならぬ。人の手から逃れ、着きかけた命を救ってくれた友のために。

 ……それは一種のソーマト・リコールめいていた。鈍化する時間の中「イヤーッ!」老ニンジャの放った鋭いチョップ突きがプレイグの額を穿ち、脳漿をぶち撒けた。

『サヨナラ!』

 プレイグは爆発四散する。ザンシンするエスコートは、統率者を失い逃げ惑うバイオネズミたちを眺めた。もはや脅威にはなり得まい。

「終わりか? 終わりだよな?」

「ハァーッ……そのようです。オツカレサマデシタ」

 シングルラブルとカテドラルが顔を見合わせ、笑う。エスコートもわずかに頬を緩めた。ディスグレイスにもどうにか良い報告ができるだろう。

 ……あとの問題は。彼は煤け、大穴の空いた廊下を見やる。これをどう言い訳するかだけだ。


【キャット・インバイト・ビッグマウス】#3終わり。エピローグへ続く

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