どうして私はSなのか
SかМかと言われればSだと思う。
男にひとに対して責められたい(気持ちよくされたい)という願望がほとんどなく、どちらかといえばこちらが責めたい(いじめたい)という願望が強い。
世の中の大半の女性はおそらくМ気質なのではないかと勝手に思っているのだが、ではなぜ私は、そっち側ではないのか。
そのことについて、ふと自分で合点がいったので記しておく。
まず、私自身が、自分の身体に対する自己評価が低いからではないだろうか。つまり、女性としての資本力が足りてないと思っている。わかりやすく言うと、スタイルが悪い。ここでいうスタイルの良し悪しというのは、バストの大小とくびれの有無のことである。私は、胸も小さいし、くびれの比率も低い。太っているわけではないが、(おそらく骨格ナチュラルっていうやつだ)青年漫画の主人公や週刊誌の表紙を飾るようなグラビアアイドルたちの体型からは程遠い。
そのことに対して、私はおそらく潜在的にコンプレックスを抱いている。だから、自分の身体をそのまま明け渡したところで、それだけでは愛される価値がないと思っている。愛されるためには、相手を惹きつけておくためには、わかりやすく、男を「喜ばせる」必要があると思っている。性的に奉仕することで、そこに付加価値をつけようと思っている。
あと、きのう街なかで高身長イケメンを見かけたとき、「かっこいいけど、彼と自分が並んで仲睦まじくしてる図が1ミクロンも浮かばないな」と思った。 かつ、性的にも全く刺さらない。
それも、なぜかというのがわかった気がした。そもそも、私は自分に好意を向けるような要素が見当たらないひとを好きになれないのだ。たぶん全人生を通じて好いてくれた男性のデータというのが自然に蓄積・分析されていて、王道イケメンに好意を寄せられた経験が全くない。ゆえに身体も心も反応しない。
つまり私が恋愛に究極的に求めていることは、愛されてる自分・価値のある自分を発見することであり、それを与えてくれないひとには惹かれない。
だから人はみな、自然と拒否されない程度の異性に惹かれる。自分と同程度の魅力がある(と勝手に判断した)異性に惹かれる。「この人ならイケそう」は、恋愛のスタート時点において無意識レベルで誰もが感じていることなんだと思う。(マッチング仮説というやつだ)
そこに極端なズレがあると、理想が高いだとか、痛いだとか、身の程を知れだとか言われる。
わたしは(どちらかというと)背の低い男性を好みがちで、だいたいにおいて背の低い男性サイドからも好かれがちなんだけど、それも無意識レベルで「彼なら御せそう」と思っているからではないか。
逆に背の高い男性に対しては、単純に怖いと思うし、なんか惹かれない。イメージ的にオラオラしてそうだし、なんか自分のS心みたいなものが発動しない。
好きな男が照れたり泣いたりおどおどしたりしてるのを見ているのが私は割と好きで、そういうときの自分は「男側」だと思う。支配している感覚が心地よい。性的なことも同様で、私が、相手の快感をコントロールすることで、相手を繋ぎ止めたいと思っているんだと思う。
たぶん
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