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開成町あじさい祭りに行った(ふつうの日記)

あじさい祭りに行くのは数年ぶりかな。コロナもあって中止になってたし。
今年は少し開花が早いというので急いで行ってきた。

神奈川県西部にある小田急新松田駅で降車すると
レトロ調の建物が出迎えてくれる。ここはずっと変わらないなぁ。


どういうツッコみ方が正解なんだろう、と足を止めて思いにふける…
ファンシーさが「ザ・観光地」だよね
コーヒーのイラスト良い
レースカーテンが70年代の彷彿させる
タイムスリップしたような気分だ
乾燥ワカメみたいな字体も味わい深い
切り文字看板
扇形のデザインが凝ってる
閉店しちゃってもう何のお店かわからない
よく見りゃタイル壁だよ
いまは絶滅危惧種だねぇ~
こういうものを形容する言葉が見つからない



観光地っぽいような雰囲気が感じられるのは
ここが丹沢山地への登山コースにあたるからだ。
昭和登山ブームには相当賑わっていたのだろう……

少し興味がわいて、紫陽花を見に行く前に散策を始めた。

やがて商店街から住宅街に移る頃、
路地の真ん中で「さらさら」と水が流れる音に気がついた。
が、ここは住宅街。どこにも小川は見当たらない。
周りを注意深く見まわすとその正体が分かった。

暗渠だ。

「暗渠」とは地下に設けた水路である。

下の画像のように、もともと川があった場所を地下水路化するため
その工事跡が川の流れを残した路地になっているのだ。
緩やかに曲がっている道が多いのが暗渠の特徴である。

足元のグレーチングを覗くと水が流れていた
地形と生活文化がクロスする場所が好き

多くの暗渠が山方面から垂直に伸びているのが分かる。
あの山から流れているのだろう。

この道をたどって歩いていると、また良いものを見つけた。

酒蔵だ。


ちょっと覗いてみよう!


100円で試飲もできるじゃあないか
(小銭ジャラジャラ)


杉玉でつくられた酒瓶とよくわからない生物を前に乾杯~

思いがけないタイミングでこういうのに出会うと最高の気分になるよね。
お酒飲みながらついでに酒蔵の人にこの土地の話を聞く。
やはりここは丹沢山地から流れる地下水が湧き出す所が多く
水が豊富なのだという。
ここから少し南下すれば小田原の城下町があるので
昔から酒の需要もあったのだろうね。
(小田原は干物も美味しいし最高なのでは)

父の日のプレゼントに一本購入してその場を後にした。

こちらは母屋
古くからある酒蔵の雰囲気っていいよねー


ほろ酔いでさらに散策しているとちらほら石塔が目に付いた。

小さな石塔が密集してるのってとてもかわいいと思うのだ。
5センチくらいの石塔フィギュアシリーズが売ってたら絶対買うのに……
(フィギュアメーカーさんおねがいします)
このあたりは小田原だけではなく御殿場方面にも街道が繋がっているのでその名残と思われる庚申塔も見られる。

さて、十分散策したしそろそろ紫陽花を見に行こう。
どうも知らない街を歩くとつい寄り道したくなる癖が出てしまう……
見知らぬ街をただただ歩くだけの楽しさを再確認した。

↓他にはこんなの見て回った

氾濫しにくい水路の仕組みを観察したり


ただ景色を眺めてぼーっとしたり


無人販売で、この土地でどんな野菜が採れるか調べたり



さらに歩くと田んぼの中の集落地にアンティークショップを見つけた。
古雑貨好きとしてはこれを見逃す手はないと訪問した。

全ての商品が丁寧に管理されていて、
配置の仕方もとても良い!見やすいけれど宝探し感も味わえるレイアウト。
値札もきちんと貼ってあって安心。ここは良いお店だ!


日本人形の頭部と笹野一刀彫の雄鶏を買った


欠けた部分がミステリアスで色っぽい!良い買い物をした



以前来た時には無かったので尋ねたところ
数年前にオープンしたのだという。
品ぞろえがいいのでまた行きたい。

えっと…何しに来たんだっけ?
そうだ…あじさい祭りだ。


ついに到着
けっこう人が多かった

町民総出のお祭りのようでたいへん賑わっていた。
紫陽花はこの上ない満開で、ベストなタイミングだった。


鮮やかな青!


曇天の雰囲気も良かったのだ
雨雲が近くなってきた…


次第にまわりが薄暗くなって


さすがに暗くなりすぎでしょ


あれ…意識が…遠のいて…


そういえば紫陽花は有毒植物と聞いたことがある…
そのせいであろうか?
一面の紫陽花に囲まれ
薄れゆく意識の中で
一つの声が聞こえた

「私です」


私です…


私です…


私、丸七のカツ丼です

さっき食べたカツ丼と日本酒のせいで血糖値スパイクを起こしかけていたのだ。
あぶないあぶない。

それにしてもさっきのカツ丼屋、
何よこの厚さ⁉ 遠近感がバグる!

注文した時店員さんが細い声で
「3センチくらいの厚さなんですけどそれでいいですか?」
って言ってたけど出てきたのは4.5センチくらいあったわ

厚さのわりに柔らかく、サクッという衣
ふわふわの玉子、汁の沁みた白飯…
至福のどんぶりであった。
また食べたい。

と、こんな感じで
美味しいもの食べたり飲んだり見たり買い物したり
予定外にいろいろ楽しいことが起きる散策だった。
近場にこんな町があるなんて盲点だったなぁ。

こういう散策もこれからはnoteに書き残しておこうかな。

おわり。





そういえばアニメ版の「ちいかわ」がめちゃくちゃ面白いからみんな見て

姪っ子に好きなキャラ聞かれて答えたけど
「へぇー!」
で終わった会話

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