見出し画像

【保険算定とルール4 摘要】

<保険算定とルール4 摘要>

「あー、それ摘要必要だから、入力しといて」
勤務していると、そんな指示が先輩や上司から出ることもあるでしょう。

この「摘要」とは、大雑把に言うと、
「スタンダードではない処置内容のカルテ入力の際に、その点数の理由を記載すること」です。

例えば、CR充填のスタンダードは1窩洞なので、MB窩洞(複雑)を例に挙げると、

充形    128点
充填+材料 158+29点

がスタンダードになります。MBとDBの2箇所を充填していたとすると、
材料分が追加できます(充形と充填は1歯につき1回算定のみ)が、
これはイレギュラーなので、追加分の29点の根拠として、
「1歯2窩洞」という理由の記載が必要になります。

充形    128点
充填+材料 158+29+29点
<摘要>1歯2窩洞

もう一つ例を挙げると、1歯に対してインレー形成とCR充填の両方を同日に行った場合、
「コンビネーション」もしくは「異種充填」という理由の記載が必要になります。
B面をCR充填し、同時にMOD窩洞のインレー形成を行った場合、

充形    128点
充填+材料 106+11点
修形    0点(充形と同時算定不可)
連合印象  60点
咬合採得  18点
<摘要>コンビネーション

となります。基本的に摘要はレセコンが自動的に入れてくれることが多いですが、ちょっと複雑だったりすると入れてくれないこともありますし、受付や医事課が代わりに入力してくれるような医院システムだと、1年経っても算定ルールを良く理解できてないケースも多いですので、ドクターはしっかり理解しておいた方が良いですね

質問あればいつでもどうぞ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?