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【保険算定とルール30 未来院請求】

インレーやブリッジの印象を採り、外注して次回セットだけど、予約の日に患者さんが来ない。。。外注費が丸々損になるぞ。。。そういう時、未来院請求を行います。患者さんが亡くなってしまった場合も同様です。
通常、何かのセットの時は、補綴物の点数+装着料+セメント料が算定されますが、「技工物を作ったけど患者さんが来なかった」ということで、”補綴物の点数”だけが算定できます。セットしてないため、装着料+セメント料は算定できません。
つまり、補綴物の7割分の請求は可能となります。
<ルール>
1、装着予定日から1月経過していること
2、摘要欄に「装着物の種類」「装着予定日」「装着できなかった理由」を記載する
3、病名は特別必要なものはありません。
4、未来院請求後、患者さんが来て、セットできたら、患者さんからは3割を貰います。その際に残りの装着料とセメント料を貰います。
5、その時の摘要は、「未来院請求済」

次回セットできるものは基本的にOKなので、メタルコア、インレー、クラウン、ブリッジは印象まで終わっていれば未来院請求できますし、義歯は咬合採得まで終わっていれば請求できます(試適はしていなくても良い)。

ちなみに、1年とかあまりに期間が離れてしまった場合は、絶対入らないので、初診にして、また形成から算定することになると思います。

【番外編】
ブリッジ形成して、セットまでの間に”万が一”破折などで支台歯がダメになってしまった場合、ブリッジが完成しちゃってたら、未来院請求と同様、補綴物の点数が算定できます。Perではダメですよ、Perでは。
そして改めて形成から算定できます。

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