【保険算定とルール17 支台築造】
根充後に行う支台築造ですが、細かなルールがあったりするので、知っておくと、算定漏れや取り下げの必要がなくなり、よろしいかと思います。
【クラウンせずに、CR充填で終える場合、算定可能か】
前歯:スクリューピンかファイバーポストを入れれば算定可能です。
臼歯:算定できません。被せましょう。ちなみに、インレーで終える場合も、算定できません。被せましょう。
【スクリューピンやファイバーポストがなくても算定可能か】
支台歯が3壁残っていれば、算定可能です。まあ正直、レセプトで3壁あるかどうかなんてわかりませんので、申告制みたいなもんですね。
【ファイバーポストは何本まで入れていいか】
前歯、小臼歯は1本、大臼歯は2本まで点数が加算できます(1本69点)。今流行りの、ファイバーギチギチに入れて築造するみたいなことしても、それ以上の分は、算定できません。
【メタルコアとFMCの同時作成・同時セットはOKか】
一つの模型で、メタルコアと、それに合うFMCを同時に作ってもらうのは、基本はダメです。摘要(頻繁の通院が困難とか、引っ越しの予定があるとか)があれば通りますが、常態的には認められません。
【私費クラウンになる場合は、築造まで算定可能か】
私費クラウンになる場合は、支台築造から私費扱いになりますので、算定できません。こっそり算定してると、レセプト的に築造で終了して被せていない状態ですので、普通に「こいつ築造算定しときながら、私費にしとるな」とバレます。
【乳歯に対して、築造は算定可能か】
算定できませんが、後続永久歯がない場合に限り、算定可能です。「永久歯代行」と摘要入れてください。
以上、基本的な支台築造の知識になります。
質問あれば、いつでもどうぞ。
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