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とどのつまりはなづまり

水っぱながとどまることを知らない。

かんでもかんでも途切れることはなく、ましてやこの乾燥の支配する世界で鹿田の鼻の下は息も絶え絶えである。赤く擦り切れてなお、やまないサラサラ透明な鼻水の侵略に白旗の代わりにテッシュを詰めている。なので鹿田はいつもにまして発声が悪いのだが、ここはnoteなので全く問題がない。そこが素敵なところだよnote。さあ今日も己の指を遊ばせ気ままに雑多でのんきな記事を1つ、書き上げることとしよう。

そしてもう1つ、その症状に拍車をかけるのは、どうやら鹿田は猫アレルギーらしいという疑惑である。時折仕事でよる御宅に、猫を多頭飼いされているところがあるのだが、そこで決まって目が痒くなるという症状が前々からあった。しかし万年花粉症を抱える体質から、なにかしら植物のせいなのだろうと思っていたのだが、今日はいつもにまして複数の猫が居間に集まっており、入室数分後には瞼に花粉を擦りつけた如く、猛烈なかゆみに襲われた。

それで仕事に身が入るはずがなく、長時間に及ぶ格闘の末、目を真っ赤に腫らして車に戻ってすぐ、ミンティアを口にパンパンに含んではマスクをつけ、その癒やしのクーラーを目に流し込んだ(※やり方はいつかの記事を参照)。

圧倒的に流れ出す鹿田の涙の中にはさぞ大量の『猫の素』が入っていたに違いない。ぬぐった服の袖がにゃーと鳴いた。

枯渇せんとばかりに噴射する涙は誇張ではなく、ひきっきりなしに我が眼に向かってマスクを利用しミンティア入りの息を吹きかけたため、どばどばとそれはそれは気持ちいいほど流れる。溢れた涙は左の袖口で拭うのでしまいにはきゅっ、や、にゅっと音がするのである。その音が聞こえる頃には随分と寛解し、爽やかな心地さえある。それは強制的とはいえ涙を流したことによりセロトニンが分泌され、リラックス効果が発揮された結果だろうか?

僕は今、珍しく時代の流行りに興味がある。そう、サウナだ。
所謂『整った』を体感してみたいのである。

僕はずっと

『整う』って結局、限界までサウナに入って、それで水風呂に入るときのさっぱりした感じのことなんでしょ?あるある、僕も温泉好きでコロナ前はよく行っていたからわかるよー。

と、思っていたのだが。
それがどうやらまったく違うらしいのである。

となればその境地を是非体験してみたいと思うのだ。一抹の不安はサイクルの中にある外気浴だが、この時期の外気浴でもかまわないのだろうか?まあいい、その機会までにはしっかり調べておこう。

鼻に突っ込んでおいてた螺子状、もしくは栓状のテッシュが時の流れを教える。冬に於いて時の流れを自覚できるということは大歓迎だ。さっさとされ冬。それはそうとあっという間にみたされたそれを…、ま、とにかく交換するついでにビールをもう一本冷蔵庫より拝借してこよう。明日が休みの鹿田の夜は長い。たっぷり楽しませてもらおうではないか!

カプス、乾杯!

3本目だけれど。

そして鹿田は鼻の下にニベアを塗った。これも切ない要らない冬の風物詩である。鹿田はいつも鼻をかみすぎる結果と、それでも垂れ続けるしつこい水っぱなと、乾燥する不吉な時期の空気のせいで赤鼻と化する。真冬の空を陽気に飛び跳ねられるほどの元気など到底ない鹿田は、サンタが自分をトナカイと間違えないよう怯えながら鼻の下にニベアを塗るのだ、滑稽だろ?冬空を飛行するだなんてただただ辛い。

ミーンミンミンミンミン。

適当に冬に抗いあしらう。お前になんかにかまってられる鹿田様じゃないんだよ。話題にわざわざ出していることさえ身震いする。しかし身震いするという言葉も冬に付随する気がして使いたくない。ああ。酔いにかまけて冬に迂闊に背後を取られることだけは避けたい。

従って今日はこれまで。

『四畳半神話体系』の続きも読みたいしな。


またね。

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