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屍句会報 2020年6月26日(金)

今年も梅雨の時期である。

時期というのは、例年起こることを言う。

インフルの時期とは言うがコロナの時期なんて言葉はまだ無い。

来年にはあるのかも知れないが。

先週元気にしていたネズミたちは姿を消した。そんな通り雨のような出会いも歌舞伎町らしい。

一回戦「木へん」の漢字


二回戦「肉っぽい句」


引用句、言葉解説

ねえさんのラムネ百本抜く覚悟/喪字男
『アウトロー俳句』
夏の山国母いてわれを与太と言う/金子兜太
おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ/加藤楸邨
牛丼に玉を入れたる給料日/咲良あぽろ
※出典未確認
『中肉中背』
加藤静夫の句集。(2008年)
翼さんの一押し。
中肉にして中背の暑さかな/加藤静夫

宇都宮餃子
宇都宮市と浜松市は家庭の餃子に費やす金額で戦いを繰り広げており、2019年は4,358円で宇都宮市が勝利した。(2人以上の世帯当たり年間の支出金額)

四つ足
四足動物のこと。時代や地域によって「四つ足は食わない」という食文化がある。
ウサギを「羽」と数えるようになった理由は諸説あるが、その一つに僧侶が獣ではなく鳥だと決めたためというものがある。

棺と柩
両方とも「ひつぎ」。「柩」は遺体入りで「棺」は箱だけを指すという説明も見受けられるが、出棺という言葉もあり、区別は無さそうである。
近年ではお城みたいな霊柩車はほぼ見かけなくなった。
ちなみに棺桶は葬儀屋で買うよりAmazonで買って組み立てた方が安い。

牛タンゲーム
飲み会などで行われるリズムゲームの一つ。
数人で円になりリズムに合わせて「ギュウ(発声)」または「タン(手拍子)」の音を出す。
1サイクル目:ギュウ、タン、ギュウ、タン、ギュウ、タン、タン
2サイクル目:ギュウ、タン、ギュウ、タン、ギュウ、タン、タン、タン
3サイクル目:ギュウ、タン、ギュウ、タン、ギュウ、タン、タン、タン、タン
以降、タンが1つずつ増えていく。bpmは100〜120くらいが良い。
失敗すると罰ゲーム。飲み会においてはグラスやショットを呷る。

熱茶(あつちゃ)
雀荘で熱いお茶を指す言葉。対義語は冷茶(つめちゃ)。

ゲバ棒
ゲバルト棒。左翼の活動で用いる武器。ヘルメットと組み合わせるのがトレードマークであった。ほとんどは安い角材で、鉄パイプなどを用いることもある。

団扇を差し込むマシーン
https://www.amazon.co.jp/サンコー-USB電動うちわ-USBUCHWH/dp/B00L1U9DT2

机龍之助
中里介山作の長編時代小説『大菩薩峠』に登場する元甲源一刀流の剣士。
青空文庫で読めるが、とても長い。

ちなら、まんぺ
膣から出るおなら。バレーボーイズでは「ちなら」と言ったらしい。

天瓜粉、ベビーパウダー
カラスウリの根からとった白色の粉。シッカロールは商品名。

ウシガエル
まれにニャーと鳴く個体がいる。


八角
中国南部からベトナムで採れるトウシキミの果実を乾燥させたもの。
チャイや中華料理に香辛料として用いる。
日本に自生する近縁種のシキミ(白い花)は猛毒がある。

総括
物事をまとめるという意味だが、左翼活動家において総括といえば「反省を要求すること」であり、連合赤軍で12名がリンチで亡くなる事件に繋がった。

佐川君からの手紙
劇作家・唐十郎による小説。1983年に芥川賞を受賞した。
実在の人物佐川一政(1949-)がパリでオランダ人女性を殺害し、その肉を食べた事件でやりとりした手紙をもとにした。

次回告知

7月3日(金)20時

おまけ(月曜から夜ふかし、文芸選評)

6月29日(月)23:59より放送された、「月曜から夜ふかし」に
「リモートで川柳」という企画で登場。
いろんな茶番を仕込んでいたのにカットされてしまいました。

それから7月4日(土)午前11時05分~ 午前11時50分
NHKラジオ第一にて北大路翼さんが出演します。リスナーからの投句は締切済み。兼題は「七夕」
ぜひ聞いてください。


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