#5.アーティストから学ぶ表現手法
#4.ニューモーフィズムでシャドーを使った立体表現についてお話ししましたが、今回も少しそれと似たようなお話になりそうです。
こちらに記述しておりますのはあくまでも私個人の考え・感想です。本文に登場するサービスや施設、企業団体様とは全く関係ありません。御理解の方よろしくお願いいたします。
Simon Schubert
Simon Schubert(サイモン・シューベルト)さんはドイツ出身のアーティストです。デュッセルドルフ美術アカデミーの芸術学部で彫刻を専攻していました。今回は彼の作品のうちpaper(紙)を用いた作品に注目します。
インスタレーション作品”Lepidopter”
Lepidopterとは日本語訳で鱗翅目(りんしもく)といい、チョウ目の旧称を指します。そして部屋の壁に紙で作られた模様があります。まるで壁にあらゆる建物の写真が飾ってあるように見えます。紙の凹凸に照明が当たり作品の全貌が分かります。
どこが良いと思った?
色を使わず光と影のコントラストで作品が作られている点に魅力を感じました。光と影のグレースケールでものを構成する点はUIデザインにも応用できるかなと思いました。また、凹凸の具合によって、描かれたモチーフの質感や奥行きが伝わる部分にも良さを感じました。違和感のない自然な奥行きは、その世界に入ったかのような感覚を得ることができるかと思います。作品は平面的であるのにその中身は立体的であるというギャップに新鮮さを覚えました。UIデザインに活かせそうな予感…
気がついてしまった…!
最近「思わず触りたくなるデザインやものとは何か?」と考えておりました。そこで唐突に頭に何かが降ってきたので、メモをしておきます。
思わず触りたくなるとは…?
対象物を見た際に、受け手側で「おそらく こうしたらこうなるだろうな」という仮説が無意識でたてられるのだと思います。それを証明したい・結果を知りたい と思って、対象物に触れるのではないかと思いました。
したがって、
・受け手がある程度予想できるようなインターフェースを提供すること
・受け手がアクションを起こした時にどういった感覚的フィードバックがあるのか
この2点を意識すると”思わず触りたくなるデザイン”ができるのだと思いました。
参考文献
・Simon Schubert - Work
・Simon Schubert - Wikipedia
・デュッセルドルフ美術アカデミー
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