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WILYWNKA『SACWLA』

resome

ネット番組からデビューしたWILYWNKAの1stアルバム、今作を出来ることならレビュー上だけでなく2ndアルバム『PAUSE』と比較したい。「俺はファーストよりセカンドの方が好き」「いや、あたしはTake It Easyが入ってるからファーストが好き」「それって唾奇が一緒にやってるからだろ?」そんなディスカッションがクラブのエントランスでされていたらジャパニーズ・ヒップホップも音楽ジャンルの対立文化だけではなく社会へのカウンターカルチャーとしてもっと日本に根づくはずだ。個人的にいうと、1stはもらったトラックに合わせてリリックを書いているが2ndはリリックに合わせたトラックを選んでいる印象がある。故にどちらもヒップホップのスタイルだから好みだ。少なくともWILYWNKAの登場は今のヒップホップシーンに必要とされ見出されたと言える。
M1の混沌とした現代社会を切り捨てるオープニングから社会へのスピットが止まらない。M2ではそんな社会ってどうなの?とリスナーに問いかける「起きてLookするView / お前にはそうさ何が見えてる」と、劣等感が俺のRhymeになる。そんなリリックに顔を上げる気持ちで同調する。ワンマイクで続く序盤の社会へのメッセージに、中盤M6.M7では同郷の大阪からJin DoggとBKに韻踏合組合のメンバーが客演している。それ以降のM8からWILYWNKAはパーソナルに陰な部分を吐き出していく、WILYWNKAをアルバム単位で評価したいと既出に書いたように2ndアルバムも似た構成になっているので個人的にはこの1stでの彼の方が最初から曝け出している点で評価を上げたいと思う。M12はWILYWNKAで1、2を争う人気曲。最低な日々にBed inしてるんだから、結局誰が見たって同じなら適当にやってやるだけ。唾奇の「さっきまでのやる気ごと怠惰だ / ヤレそうな女にイイね」と本当にその通りと思うので、特に聴きたい音楽も今はないな、アニメの曲ばっかりでつまんない。そんな人が周りにいたら触りだけでもWILYWNKAの曲を聴かせてあげてほしい。

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