自分史的なクリッピング史料

「時流血流」 日経新聞 2016年12月19日
少々勢いで、青森シリーズ。阿久悠作詞の「津軽海峡・冬景色」では、青森県人を寡黙な人たちと連想させる。一方、福士加代子や吉幾三、ピコ太郎など、青森出身の人は明るくセンスも独特でいい。最近では王林だろうか。

バカバカしい息の長い地域おこし活動があると記し、(当時)30年前に考案された五所川原の「すこっぷ三味線」の世界大会も紹介されている。優勝商品は、M 1やthe Wのように1,000万円とまでは行かないが、津軽塗のスコップだというではないか。羨ましい。でも使い途がないから、飾りとしてはちょっと大きいか。

隣の鶴田町では、ツル多はげます会が薄毛(ほぼ禿げに近いと思うけど)に吸盤を頭につけて引っ張り合う「吸盤綱引き」の全国大会を催している。
実は家内の実家のある町。メディアでも時々紹介されている。
「毛がなし」と「怪我なし」をかけた安全祈願の活動だというが、完全な昭和的、オヤジギャグ的な命名。自分は昭和だから問題ないが、今の若い世代にはどうだろうか。会は1989年、今から34年前に発足されたという。

新郷村の「キリストの墓」も紹介されている。キリストがその生を全うしたという伝説がその地に。神主の祝詞、玉串の奉納、伝統の盆踊りが毎年6月に開催されるというが、このアンマッチも何とも言えない。

独創性とユーモアがあると、そのまとめの段で結んでいるが、これに加えて、鶴田町の津軽富士見湖・木造り橋もあげたいと思う。吉永小百合がJR東日本のコマーシャルで利用した橋で、富士見湖自体は人造湖だから、そもそもの風情があったという訳ではないだろうが、設置当時は、日本一の長さだった筈。自分も子供を連れて幾度となく訪れ、今で言う”映え”の写真を撮った。子供が大きくなってからは、我が愛犬とも撮った。岩木山を湖面に映しながら、写真映像は後で見返しても文句なしの風景。とても心が温まる。きっとそんな場所は普段の日常の中にいくらでもあるんじゃないかと思う。地域創生というより、改めて地域再発見の方が適当だろうか。サユリストとしては、当然の伝説なのだ。


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